綴化しつつある菊水実生苗

昨年6月に播種した菊水綴化の苗。その成長過程には特段の興味があり過去3回このブログに載せています。


・昨年7月の記事「発芽直後から40日間の成長の記録


・今年5月の記事「欲目・贔屓目 菊水綴化」


・今年7月の記事「菊水実生苗から出てくる綴化苗


実はこの種子をネットオークションで落札した当初はサボテンの綴化が遺伝するなどとは半信半疑で、まあ綴れた苗が出なくとも普通の菊水が得られればいいやと、いわば”ダメ元”のスタンスでした。


しかし、一年と少し経過した今、この半信半疑は確信に変わりました。←平成の怪物「松坂大輔」風


このロットの一群の苗は菊水にしては過去の記憶にないほど成長が早く、大きなものはすでに直径1cm弱に育っています。


P8280126


大きくなるにつけ、肉眼でも綴れ始めたものが確認できるようになってきました。


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オークションで落札した種子の数は”公称”100でしたから実数は130と推定。現在生き残っている苗数は約50。そのうちの綴化苗と思しきものは3本。順当な歩留まりでした。


 

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三角牡丹の栄枯盛衰

温室内南側で夏場はプチプチシートと不織布による遮光をかけている棚上中央に、三角牡丹の大苗二本を並べています。Sp7260003


両者とも直径13cm程度の同じぐらいの大きさですが、彼らの”人生”は大きく異なるものです。


 


<左側の苗> この苗は6年前の春にヤフオクで入手したものです。当時の画像です。


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当時出品者のコメントで”トッピン苗”とのことでしたが、確かに送られてきた現物を見たときは元気よく育ってきたことが直感的に分かり、感激したほどの苗でした。当時実生後4年程度経っていたものと思われます。


毎年春に植え替えて順調に育っています。推定10年生の優等生です。


Sp7260001


 


                                                        


<右側の苗> こちらは約30年前に名古屋の五十鈴園さんから購入した苗です。


それから現在までの間、私の環境が、サラリーマンから特許事務所経営、そして引退して年金生活者へと大きく変わりました。そのため、サボテンにかけることができる時間もその時々で大きく変化し、この三角牡丹もそれに翻弄されつつ、しかし枯れずに生き伸びてきました。 


2009年当時の画像が残っていました。ピンボケですがそれなりに健康そうな苗であることが伺われます。この頃はサボテンに時間をかける余裕があったのでしょう。


Spict0027


下の画像は2013年当時のものです。


Sdscn1881


数年間に及ぶ手抜き栽培の結果、全体に褐色化して、生きてはいるが風前の灯火状態です。それだけ仕事に追われた時期だったのでしょうか。ただ、用土を見るとそれなりの工夫らしきものが見えます。振り返るとこの当時が本格的にサボテン趣味を復活させた時期でした。


6年後の現在です。ようやく10年前の姿に戻りました。


Sp7260002


一年間の手抜きをリカバーするには、また同じ一年がかかるということでしょう。


                                                        


紆余曲折を経て、現在のところほど同じ大きさになって隣り合わせに置かれているこれら二本の三角牡丹。今後どのように推移してゆくのでしょうか。                                         


 


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菊水綴化苗、発芽直後から40日間の成長の記録

今日の記事では昨日のペクチニフェラに続き、「菊水綴化苗、発芽直後から40日間の記録」についてお伝えします。菊水は種も発芽してきた苗も微細で取り扱いが難しく、実生の難物ととらえています。したがって原則菊水の実生はここ数年行わないことにしてきましたが、「綴化」という文字に惹かれ、ついヤフオクで種を落札してしまいました。


6月2日に播種しました。播種の容器、用土の構成・処理は昨日のペクチニフェラのものと同一です。


6月12日、発芽直後の画像です。


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薄緑色の弱々しい小さな苗が多数発芽しつつあります。苗の直径は0.3mm~0.4mm程度でしょうか。


 


それから約40日経過した現在の姿です。


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この40日間で直径が約1.5倍、0.4mm~0.6mm程度まで成長しました。周りに見える芝目土の粒径とほぼ同程度の大きさまで来ています。また球体の色が薄い緑色から通常の緑色に変化しています。さらに球体頂部から純白の綿毛(刺)が出始めました。


通常ではここで植え替えをしたくなるところですが、菊水の場合まだまだ苗が小さすぎます。このままカビやコケの発生を抑制しながら同じ用土で成長を待ちます。第1回目の植え替えは直径が1mmを超える来春になるでしょうか。


あ、それから「綴化」についてですが、それが明瞭になるのは少なくとも直径が1cmを超えるころでしょうからあと3年ぐらいかかりそう。気の長~い話です。


 


 


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自家産の烏羽玉と銀冠玉の実生苗

今日の記事は自家産の烏羽玉と銀冠玉の実生苗についてです。前にも何度か書いていますが、うちの温室の環境はロフォフォラ属の栽培に適しているようで、すでに開花年齢に達した烏羽玉や銀冠玉の苗が沢山あります。これらの苗は春から秋にかけてがずっと開花期で、烏羽玉は自家受粉により、銀冠玉は積極的に交配作業を施すことにより種鞘をどんどん上げてきます。


これらの種は取り溜めておいて二カ月ごとぐらいに種まきします。


下の画像は昨年播種した烏羽玉及び銀冠玉・烏羽玉(混合)の寄せ植えです。


<烏羽玉>


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<銀冠玉・烏羽玉>


Sp7180065


取り溜めた種を二カ月ごとに実生しているので、何ロットかが一緒くたに植えられています。そのため大きさにばらつきがあります。二つ目の画像は銀冠玉と烏羽玉とが一つの鉢に植えられています。トータルとして烏羽玉の種の方が多いためです。


もともと碁盤の目状に植え付けたはずですが、空きがかなり見られます。特に銀冠玉のコーナーにこの空きが目立ちます。やはり銀冠玉の方が烏羽玉よりも”儚い命”の度合いが高いのでしょう。


今年もこれまでのところ昨年以上にこれら烏羽玉・銀冠玉の種が採れています。毎年このように種・苗が累積されていき、数年内に温室内を刺のないこれらのサボテンが大半を占めそうな勢いです。


 


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烏羽玉大苗 5株

一昨日は「ディフューザ大苗 5株」と題して、翠冠玉の大苗をご紹介しましたが、今日は同じロフォフォラ属の烏羽玉大苗についての記事です。


この烏羽玉も翠冠玉と同じ中学時代の友人から翠冠玉と同時に頂いたものです。翠冠玉との違いは、烏羽玉は自家受粉するので放っておいてもつぎからつぎへと種ができること、そして実生から30年近く経っていると思われるのですが翠冠玉のような老化現象が見られないことです。


では5本の苗の画像を見て行きましょう。


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これらの烏羽玉の場合、皆同じような大きさに育っています。現在の直径は12~13cm前後です。ここ数年は直径方向の成長は一段落しているようです。ここら辺がサイズ的成長の終点なのかもしれません。


球体色は翠冠玉の黄緑色に近い物とは対照的に青味のかかった緑色です。疣の並びは軽いらせん状。


春から秋にかけて断続的に開花し、勝手に結実。この五本で年間数百粒の種が取れます。


水遣りはジョロを使用して綿毛にかからないようにしていますがどうしても球体下部の綿毛は汚れます。鉢底から給水する方法をロフォフォラ全体で考え中です。




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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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