銀冠玉実生苗の身割れを探るのだが…

銀冠玉の2年目実生苗の一つが身割れしているのを見つけました。



疣の谷間に沿ってパックリと身割れしています。131

この苗の寄せ植え鉢を同じアングルから定期的に撮った画像がありますので、時間を巻き戻して変化を辿ってみましょう。



1月31日:上の画像と同日同時です。              131_2                   1月29日 :二日前に小さな傷が出来ていました。身割れの始まりです。129
1月27日:4日前。わずかに白く変色した”点”が認められます。身割れの前兆でしょうか。              127
1月25日:さらに”点”の前兆らしきものが。              125
昨年12月14日:全く異常は認められません。          014

疣や稜の谷間に身割れが起きやすいことは容易に想像がつきますが、どの様な苗に身割れが起きやすいかについては、上の写真を見比べた程度では知る由もありません。



身割れの直接の原因は、長期乾燥後に久しぶりに潅水したことにあると思われます。しかし、身割れの予防は乾燥・潅水を繰り返すサボテン栽培では宿命的な課題です。

事後的な対症療法としては、致命傷にならないよう、傷口に殺菌剤を塗布することぐらいでしょうか。醜くなった傷跡は、早く成長させて球体下部に追いやり目立たないようにするしかありません。

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冬来りなば春遠からじ

関東地方は朝から雪。ここ川崎では昼前から雨に変わりましたが、寒さが身にしみる、まさに真冬の一日でした。



しかし、”冬来りなば春遠からじ”とも言います。温室内のサボテン達は寒さの中でも確実に春の準備に追われているようです。



ギムノカクタス「サブテラネウス」。頂部に赤い蕾が3~4つ。実生2年目で初開花です    。          Dscn4349

マミラリア(マミュロプシス)「月宮殿」。白い鍵刺の奥にうっすらと赤い蕾が。Dscn4353

ストロンボカクタス「菊水」。小さな蕾です。菊水の春はまだ遠そう。Dscn4357

ツルビニカルプス「精巧殿」。初冬から蕾が出ていましたが、なかなか咲きません。お互いに「お前が先に咲けよ。」と譲り合っているようです。               Dscn4496

ユーベルマニア「ペクチニフェラ」。20年以上経つ古株。地味な花が咲くのですが、蕾もそれ以上に地味です。Dscn4705

フェロカクタス「王冠竜」。今年も見事な花輪を見せてくれそうです。Dscn4600

春を待ちきれず、既に花が綻びかけているものも。



有刺精巧殿。実生2年目初開花。バラ丸との混植です。Dscn4493

ツルビニカルプス「ラウイ」。これも実生2年目初開花です。これといって特徴のないサボテンですが、逆にサボテンらしいサボテンでもあり、好きな種類の一つです。            Dscn4340


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白斜子の実生苗(二年目)が開花しました。

昨年春に実生した白斜子が初開花しました。Dscn4331

パール色の花はなかなか上品な趣があります。球体の見かけは刺の特徴など、精巧殿によく似ていますが、ネットで調べると少しややこしいものでした。



まず、「属」ですが「マミラリア(Mammillaria)」とするものと、ソリシア(Solisia)とするものがあり、種についてもペクチニフェラ( pectinifera )とするものとペクチナタ(pectinata)とするものがあります。ユーベルマニア属にもおなじみの「ペクチニフェラ」があるのでますますややこしい。まるでカメハメハのように、♪覚えやすいがややこしい。♪ 真実は私には分かりません。



確かに花付きを見ると精巧殿のように頂部につくのではなく、球体側面から花茎がつき出ています。この点からはマミラリアらしい特徴が見られます。Dscn4333

ワシントン条約附属書Ⅰに記載の本種、現地では絶滅が危惧されているようですが、栽培界での種(たね)はそれほど困難もなく入手可能です。地球の反対側にある日本の各地で花を咲かせていることに不思議な感覚を覚えます。



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”面白くない”サボテン

サボテン栽培には、我慢、忍耐の先に喜びや楽しみを見出そうとする、どこかストイックな面があると思います。



例えば、実生して2年も経っているのに未だ大きさが2mmに満たない花籠みたいなものがあったり、普段生きているかどうかわからないような苗がある日突然とても美しい花を咲かせたりと…。



そのような観点からすると、今日ご紹介するサボテンは育てていて面白くないというか、栽培の醍醐味にかけるというか、サボテンらしからぬ雑草のようなやつです。



昨年4月の姿。           273



そして、それから9ヶ月後(現在)の姿です。Dscn4312

種名は不明。多分レプチア属の一員です。親株(既に昇天)からのこぼれ種が棚下で人知れず発芽していたものを拾い上げたものです。それほど気にもとめず、温室の端の方に置いていたのですが、気がついたら玉サボテンとしては破格の成長を遂げ、さらに無数の子を吹いていました。



いくらなんでも成長早すぎ。雑草並みの成長は我慢忍耐のストイックさに欠けますなあ。せめて春になったら美しい花を群開させて面目躍如して欲しいものです。

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昇竜丸が開花しました

ツルビニカルプス「昇竜丸」が開花しました。Dscn4285
主頭から4方向に子吹きして、五頭それぞれに花が咲きました。



この昇竜丸、他のツルビニカルプス二種(長城丸、蕪城丸)とともに20数年前に我が家にやってきました。当初、単頭でしたが、10年ほど前から子吹きを始めました。ネット上の昇竜丸を見ると小さな苗が多く、自根で群生株となっているものはめったに見かけません。
この株は、まだ子が4つしかなく群生株というにはスカスカです。よし、群生株を目指そう!



「昇竜丸」が群生株と呼べるほどになるのが早いか、それとも私が「昇天丸」となる方が早いか。



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現在・過去・未来:黒王丸一家

渡辺真知子の「迷い道」ではありませんが、今日は黒王丸一家の現在・過去・未来について。



時系列で説明します。まず過去から。1990年頃、五鈴園さんから2本購入し、長手の1本が生き残りました。2001年(14年前)頃の姿です。2001



その後、成長点障害を起こし本体の成長はストップ。球体のあちこちから子ぶきし始めました。2009年の姿です。5つ子吹いています。2009

これらの子を本体から外して、独立させようとしました。2013年春です。20133
5つあった子のうち2つは発根して球体が膨らみかけています。他の3つはまだ寝たままです。

一方、親株はダメになった成長点や、子を外した傷跡が痛々しい反面、早くも新たな子を吹き始めています。201303

現在の姿。親株は新たな子を量産しています。そろそろこの子らも独立させねば。               Dscn3555

一方、外した5本の子株のうちの2本の優等生。Dscn3818Dscn3819
順調に成長しています。

こちらは根の出なかった3本。未だに寝たままです。まだ明らかに生きてはいるようですが、球体は水分を失ってさらに小さくなりました。まさに「迷い道」さなか。”ひとつ曲がり角ひとつ間違えて 迷い道くねくね”状態です。Dscn3933

このままでは、確実に野垂れ死にの運命でしょう。ダメでもともとですから、胴切りして発根促進剤を塗布したり、接木したりといろいろ試してみます。



私は、実生接ぎではない本格的な接木は初めてやります。初めて手術を経験する医師の執刀を受ける運の悪い患者のような、かわいそうな奴らの未来ではあります。

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どうする? エキノフォースロカクタス

20数年前、友人から分けてもらって育ててきたエキノフォースロカクタスの元気がありません。



最近の姿です。成長点は動いており生きてはいそうなのですが、全く元気がありません。 球体の下半分は茶色に変色しており、なんとも醜い姿に成り果てています。               20151
もともと、何本か分けてもらったうちの一番刺が長い苗で、それなりに大事にしてきたのですが、手抜き栽培の期間が長くその間にこじれてしまったのでしょうか。それとも寿命?



過去の画像がありますので振り返ってみましょう。



2003年9月。まだ若々しい。  20039

2009年11月。画像が不鮮明ですが、この頃が長い刺が多く出て一番見ごろであったような気がします。    200911

2013年5月。長い手抜き栽培期間の最後の頃。下半分が茶色に変色。2013

2014年4月。ご機嫌が戻りません。花柄があるので開花してはいるようです。2014
機嫌が悪いというよりは、やはり老化しているのでしょうか。



サボテン農家であれば疾うに廃棄されているような苗でしょうが、趣味家としては、いろいろな思い出も詰まっているのでなんとか救いたいところ。とは言ってこの状態ではなんとも我慢できないところです。いっそ、胴切り(あまり好きではありませんが…)でもしてみましょうか。



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都会の蜃気楼

集合住宅14階にある我が家のベランダからは、羽田から新宿まで都心の大部分が見渡せます。



昨日朝の景色。川崎市側から多摩川越しに新宿方向を望んでいます。手前の大田区のマンション群の背景には霧がかかり、さらにその奥には都心の高層ビル群が蜃気楼のように浮かび上がっています。ある気象条件が重なるとこのような景色になるようです。  Dscn3224

180度反対の西側では、富士山が朝日を受けてくっきりとその姿を見せていました。山頂付近は吹雪いており、かなり風が強そうです。
Dscn3211

さて、我が温室内には確実に春の気配が訪れています。



多彩玉。一月中に開花しそうです。Dscn3582

一方で、こんなのも…



実生二年目の黒虹山。この一年、ほとんど成長しませんでした。



♫春に背いて散る花びらを、背に受けゆこう、ひとり旅♫(西郷輝彦「赤い花」)



Dscn3288
生きていることすら奇跡的な、我が温室内の蜃気楼のような存在です。

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赤刺が鮮やかな刈穂玉

フェロカクタスの刈穂玉、随分昔の話ですが高さ10cm程の中苗を買って大事に育てていましたが、腕が追いつかず枯らせてしまった苦い思い出があります。



2年前の春にオークションに出品されていた苗がその枯れた刈穂玉によく似ていたため、「よし!リベンジだっ。」と衝動的に落札しました。

その頃の画像です。根際に茶膜が出ているものの、長い赤刺が鮮やかで健康的な苗でした。           2013_2

前回枯れた原因は根腐れでしたので、植え替えは肥料分控えめの用土を用い、水遣りも遠慮気味にして、温室内の特等席(一番日当たりのいい場所)に鎮座していただきました。



それから2年後、現在の姿です。Dscn3464Dscn3465

大事に育てすぎたせいか、あまり大きくはなっていませんが、それでも稜の数が増えて球体の径が大きくなり逞しさが出てきました。何よりも枯れずに育っていることがうれしいです。あと5年ほどかけて、球体の高さと径とを同じぐらいにすることが目標です。

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今年の初発芽:コピアポア黒王丸

1月17日(土)に蒔いたコピアポア黒王丸の発芽が出揃いました。今年一番の発芽です。              Dscn3190

奈良の業者さんから購入した40粒の種のうち、30粒程が発芽しました。黒王丸の発芽率としてはまずまずです。Dscn3199Dscn3206


早いものは播種後2日目あたりから発芽を始めました。黒王丸は発芽直後の苗が大変弱く、第一回目の植え替えの前にカビ等で昇天してしまうものが多いことを経験しています。そこで今回は発芽が出揃った頃から容器のフタを解放し、スタンドのLED光を間近から照射しました。本来弱めた太陽光を当てたかったのですが、ここ数日天気があまり良くなかったので。



これによって、発芽直後は全身薄黄色であったものが、上半分に赤みが指し少しだけ丈夫そうに見えるようになりました。



これから3月の第一回植え替えまでの間は、水切れに注意しつつも水分をやや控えめにします。そして、十分に太陽光に当てながらしっかりとした苗に育ててゆきたいと思います。

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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