やっと咲きそろった実生精巧殿

昨年12月に蕾をつけていた精巧殿、なかなか開花にいたりませんでしたが、今日ようやく開花しました。実は昨日も温室を訪れ開花を確認したのですが、…



Dscn7771

天候が悪く(雨)、最後の譲り合いをしているようでした。



「ここまで来たんだ。あんたが先に咲きなよ。」



「いやいや、球体の一番大きなあんたさんこそ。」



「オイラは蕾をたくさんつけているから後でいいよ。一番南側のお前さんどうだ。」



などなどとやっていましたが、気温も低く機が熟さないようでした。





そして、今日。



苦節2年の苦労(←おおげさな!)が報われたような美しさ。



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白花、ピンク色の花、ピンク中筋の花と3通りありそうです。種を入手したとき花色に関する情報はありませんでしたので、てっきりデフォルトの「白」かと思っていました。少々得した気分です。

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二十歳すぎればただの人:実生瑠璃兜錦

昨年9月、11月に「11稜兜」、「9稜兜」としてご紹介したアストロフィツムの瑠璃兜錦(斑なし)のその後の顛末についてです。



Dscn7947
その後、成長点につながる稜の一つ(画像手前側)が途中で途切れ、成長点に達する稜は結局ノーマルな8つに落ち着きつつあります。まさに「十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人」を地でゆくような成長ぶり。現在は「十五で才子」のあたりでしょうか。



まだ本格的なアレオーレは出現しておらず、このままフニャフニャのアレオーレが出続ければ、「才子」にとどまるでしょうが、開花や結実は望めないかもしれません。



同じロットで播種した”普通の”瑠璃兜錦(斑なし)は、既に立派なアレオーレを形成し、蕾を抱いています。Dscn7948

「才子」は回り道をしながら、結局普通の兜に戻ってゆくのでしょうね。



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実生ペクチニフェラとフラビスピナのその後

ユーベルマニアの「ペクチニフェラ」と「フラビスピナ」とを同時実生したのが昨年5月でした。



過去の関連記事です。



 2014年8月28日「ペクチニフェラとフラビスピナの実生



 2014年11月7日「実生苗成長の差:ペクチニフェラvsフラビスピナ



発芽してから成長の差が顕著であった両種、実生から9ヶ月経った現在はどうなっているでしょうか。         Dscn7510

ペクチニフェラは既に成長を開始し成長点から新しい刺が顔を出しています。一方のフラビスピナはその成長開始の兆候が未だ定かではありません。このまま更に差が拡大してゆきそうな情勢です。



ここで注目しているのはペクチニフェラの体色が緑色からチョコレート色に一気に変色したことです。刺の色も従来白であったものが新しく出てきたものは赤い色に変わっています。



2月23日のブログで赤と緑とチョコレート色のペクチニフェラをご紹介しましたが、この実生苗は流行りのチョコレート色に落ち着きそうです。



それにしてもこの成長の差、サラリーマンの出世競争を思わせます。一度差がつくとそれを挽回するのは至難の業。判官びいきでフラビスピナをなんとか急成長させたいのですが、大逆転の秘策はないでしょうか。



サラリーマンサボテンでしたら、根から毒を出して隣の苗を枯らしてしまおう、なんて高度の技を使いそうな奴もでてきそうですが…。



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台木用プシス、袖ヶ浦に現れる巨大株

実生接ぎに使用するために、長盛丸系プシス、及び袖ヶ浦を昨年9月に播種し育てています。



関連記事:



 2014年11月22日(台木の養成)



 2015年1月17日(接木用台木の養成)





以下にあるのは発芽後約5ヶ月後の姿です。



長盛丸系プシス(一鉢)  200~250本     Dscn7415

袖ヶ浦 (二鉢) 約180本   Dscn7431Dscn7433

これらの画像をよく見ると、ポツン、ポツンと他の苗の数倍の大きさに育った巨大な苗の存在を認めることができます。例えば台木用プシスの画像で、左下部にある1本、及び右上部にある3~4本。



他のサボテンでも実生していると必ず他の苗より目立って成長のよろしい苗が出現するものです。これらプシスや袖ヶ浦ではその大きさの差がさらに顕著に現れているようです。元来丈夫で成長の早いこれらの種類では、差が出づらいように思うのですが、現実の現象は逆でした。



一群の幼生の中から、特段に大きなものが現れる現象は、らんちゅうなど金魚の育成時にも経験していますが、らんちゅうの場合にはその理想の体型を求めて幼魚を選別してゆきますので、それから外れる可能性の高い特大魚は見つけ次第はねられてしまう運命にあります。



これに対して、台木用サボテンの場合は鑑賞の表に現れずかつ元気が良いほど「穂」の成長を促すでしょうから好ましいわけで、巨大株の出現は大歓迎です。

見方を変えて、台木用プシスの巨大株は台木に使用せず、単頭の巨大株に成長させたら、見ごたえのあるものになって面白いかもしれませんね。やって見る価値がありそうです。

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赤い○○○と緑の△△△そしてチョコレート色の×××

ユーベルマニアのペクチニフェラを三株育てています。二株はもう20年以上も前にやってきたもの。



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赤いペクチと緑のペクチ。幾多の手抜き栽培にも耐え生き残ってきた強者です。遅々たる成長速度でしたが、ようやく直径10cm程度に育ちました。健気に毎年春に小さな黄色の花を咲かせます。



こちらは2年前にネットで入手した若い苗。まだ直径5cm程度です。Dscn6927

この球体の色は一年中チョコレート色です。別にバレンタインデーであるとないとにかかわらずこの色。最近ネットオークションでで見かけるペクチニフェラはこの色が多いようです。



この「チョコレート色」と上記古い「赤」、または「緑」とを掛け合わせたら(交配したら)どんな色のペクチニフェラが生まれるのでしょうか。



そのうちやってみます。そのうちに。

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銀冠玉:様々な春の目覚め

2月も中旬になり、温室の気温もなかり上がってきました。冬の間潅水を断って球体にシワが寄っていた銀冠玉にもようやく動きが出てきました。2013年に実生した銀冠玉もこの春で三年目に入っています。



一軍の9本。鉢のこちら側が南側に面しており地温が高くなるため、動き出しが早いようです。向こう側(北側)のものはまだシワが残っています。           Dscn7541

二軍の38本。第一温室の温風吹き出し口付近に置いているため、その恩恵を受けてか全般的に動き出しが早く、よく膨らんでします。Dscn7591
 



予備軍の46本。温室の床面に近い位置に置いているため、平均温度は低いものと思われますが、日光には良く当たるため、皆それなりに春の成長を開始しているようです。      Dscn7550

これらの銀冠玉は普通の銀冠玉ですが、その後「大疣銀冠玉」、「大型銀冠玉」、「銀冠玉錦」等を実生しています。面白そうな違いが出てきましたらまたご紹介させていただきます。

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亀甲牡丹の各世代

アリオカルプス(ロゼオカルプス)属の亀甲牡丹、回転対称形の球体が多いサボテンの中にあって、絶対にそのような形状にはならないことから形状の変化が大きく、沢山集めたくなるものの一つです。



温室の中に色々な年代の亀甲牡丹がいるので、今日は若い順に並べてみました。



実生一年未満。今年の実生は成長速度を追わず生存率重視で、やや乾かし気味にして育てています。脱落するものは今のところありませんが、成長は極めて遅いです。              Dscn7439

実生丸二年後。この一群は成長率重視で育てたのですが、それでもなかなか大きくなりません。       Dscn7521



実生(推定)4~5年目。 2年前にネットで苗を購入しました。その頃の姿です。 安物のポットに入れられていました。Dscn0539_3Dscn0540_2

それから2年後、現在の姿です。寄せ植えにしました。イボに厚みが出て、成長点には綿毛が吹いてきています。Dscn7673

20年以上前、五鈴園さんから苗で購入したもの。Dscn7682
分頭化して10年ぐらい経過しています。暫く植え替えもせず縮んでいましたが、最近復活してきました。



ただでさえ成長が遅いサボテンの中で、さらに成長が遅い部類に入る牡丹類、栽培者の「気が長いこと」及び「寿命が長いこと」は必須です。いずれも意のままには行きませんが。

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続・黒王丸のデスクトップ栽培

1月17日に種を蒔いた黒王丸、発芽からおよそ1月が経過しました。



前回の記事です。(黒王丸のデスクトップ栽培



その時の苗の様子を再掲します。これで発芽後二週間目。Dscn5511



そして本日の様子。 上の画像と同じ位置、倍率です。        Dscn7766_4
球体が大きくなり、アレオーレから綿毛を吹き上げています。ここまでは極めて順調に育っているようです。何といっても時間を持て余す年金生活オヤジの「デスクトップ栽培」です。毎日毎時間「黒王丸様」のご機嫌を伺って、ご希望を叶えて差しあげているのですから。





「黒王様、そろそろお水をご希望ではございませんか?」



「もう水道の水は飲み飽きたぞよ。10日ほど前に飲んだ、ハイポネックスの水割りを所望する。今日は少し濃い目で良いぞ。」



「はは~。かしこまってございます。あ、黒王様。太陽が顔を出したようでございます。いつものようにベランダにお連れ致しましょうか?」



「よしっ。ういやつじゃ。今日は少し寒そうだから容器のフタはしっかり塞いでおけよ。」



「勿論でございます。黒王様。」



てな調子でやっております。



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ノトカクタス ヘルテリーの春

ノトカクタスのヘルテリー、昨年春に久しぶりに花を見せてくれました。過去の記事です。



復活の狼煙(2)ヘルテリー



復活の狼煙 ヘルテリーついに開花



2013年春に久しぶりに植え替えし、この2月に3回目の植え替えをしました。このヘルテリーはノトカクタスの中でも大きくなる方なのでしょうか。この2年で過去の遅れを取り戻すように、縦横にみるみる大きくなりました。温室の棚の真ん中に「ズドーン!」と立っている感じです。              Dscn7644
径15cm以上、高さ20cm近くあります。重くて植え替えは一苦労でした。



成長点付近には既に蕾らしきものも見えて来ました。Dscn7649
ここまで古い株になると成長点も乱れ気味です。分頭化するのでしょうか。



いずれにせよ、今年もまたゴールデンウィーク頃に、あの濃いピンク色の花を見せてくれることでしょう。


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菊水実生苗第一期生と二期生



菊水の実生は発芽苗がごく小さいことから、サボテンの実生としてはかなり難しいことを経験しています。



さんざん苦労して、やっと残った第一期生。播種してから2年経ちます。Dscn7354
ひとつだけ巨大なやつがおります。その他の苗もようやく菊水らしさが現れつつあります。巨大なやつの直径がやっと10mm程度です。



翌年の実生による第二期生。  Dscn7061
苗と用土の色が同じなので見にくいですが、30本近く生き残っています。直径は3mm程度。一期生と比べて生存率は大幅にアップしました。



生存率アップの要点は、小さな苗を無理して植え替えないことでした。そのために、実生した鉢で育成期間をなるべく長く保てるような用土構成としました。良くない場合の例としてしばしば経験したのは、用土表面にベタベタしたコケが生えてきて、用土が乾燥すると表面の2mmぐらいの厚さの層が煎餅のように硬くめくれ上がって、苗を持ち上げてしまうことです。



用土の具体的な例としては、下層は肥料を含む普通の培養土、上層5mmは(芝目土)+(籾殻薫炭)+(ゼオライト)の構成としています。これで発芽後6ヶ月程度もつはずです。

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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