フェロカクタス属「刈穂玉」

2013年春に入手したフェロカクタス属「刈穂玉」の幼苗。かつて根腐れで枯れさせたトラウマがあり、おっかなびっくりお世話してきました。



時系列で成長を振り返ってみます。



【2013年4月】  根際に少し茶膜が上がっていますが、全体的には綺麗な苗でした。赤く長い刺も気に入っています。         201304

【2014年4月】 成長に伴い増稜しつつあります。201404


【2015年4月】 太さが出てきました。前年の梅雨時に刺の元の部分に黒カビが発生してしまいました。   201504


【2015年8月】 さらに頭頂部の刺が伸びています。 201508

根腐れ防止のため、用土はゼオライト多め、肥料分少な目にしています。刺サボテンの王様に敬意を表し、鉢は素ガラス下の南東部角の特等席に置いています。現在の縦長の球体が正球形になるまで、なんとか健康を保って大きくなって欲しいものです。





ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



スポンサーサイト



夏の終わりに咲く花たち

連日40℃を超えていた温室内の温度もここ数日は30℃を下回るようになりました。ポツポツと花を咲かせるサボテンも目立って来た今日この頃です。



【大統領】 実生三年目に入りました。今年の春に初開花しその後断続的に開花を繰り返しています。花は次第に大きくなっているようです。Dscn6199Dscn6200_2

刺の色、出具合といい、花の色、大きさ、立ち上がり具合といい、さすが男前の大統領です。

【魔像丸】 これも実生三年目に入った苗です。うっすらと赤みがかかった黄花です。               Dscn6247Dscn6245

春から断続的に開花しています。頭頂部に膨らみつつある子房が見えます。自家受粉したのでしょうか。

【アロンソイ】 ツルビニカルプス属アロンソイの開花株はいくつか持っていますが、この株は大疣で、その分花の大きさも十分です。Dscn5866

これからさらに気温が下がってくるといよいよ牡丹類の開花シーズンが始まります。疣の合間につき出してくる蕾を探す日々ももうすぐです。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



ペクチニフェラとフラビスピナの実生15ヶ月

昨年5月に同時実生したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」と「フラビスピナ」。この15ヶ月の成長の跡を比較しながら振り返ってみましょう。



【昨年6月下旬 (植え替え直後)】0626



【昨年7月下旬】          0719



【昨年8月下旬】          0824



【11月上旬】  両者の成長に明確な差がついてきました。         Dscn3583



【12月上旬】                 Dscn7745



【今年2月】                Dscn7510



【3月】 ここまで、ずっとフラビスピナの成長が思わしくありません。このままでは消えてゆきそうです。                    Photo



このあと二鉢に植え替えました。一鉢はペクチニフェラ、あと一鉢はフラビスピナとペクチニフェラ(3本)の混植です。画像はこの順に並べました。



【4月】               4_2
4

【6月】 ようやくフラビスピナが動き始めました。              Photo_2Photo_3

【8月】 両者ともこの二月で随分大きくなりました。              Photo_4Photo_5

一時は消えてなくなりそうだと心配していたフラビスピナも、どうやらこのまま大きくなってゆきそうです。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 
   



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



王冠竜の刺にカビが発生すると全治5年

今日の話題は温室の主の一つ「王冠竜」です。昨年の梅雨時にちょっとした油断で刺にカビを発生させてしまいました。これまで綺麗に育ててきたのに、残念な姿になってしまいました。    Dscn0617



今年の春も例年と同じ時期に花を咲かせました。Dscn2147

その後、成長点から新しい刺が出てきて頭頂の新生部が拡がりました。Dscn5788Dscn5789


1年でこのぐらい成長するとすると、カビが発生した部分が球体下部に回り込んで目立たなくなるまであと4年ほどかかりそうです。ちょっとした油断で発生させしまった刺のカビ、全治5年です。



僅かな救いはこの親株から出たカキ子の成長。Dscn5771
直径10cmを超え、開花も始まりました。素ガラス下で強光をガンガン当てています。肥料分たっぷり、水遣りドンドンで好きなように成長させています。やや球体がメタボ気味でしょうか。親株のカビが目立たなくなる頃には、大きさも同じぐらいになっていそうです。 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



み~つけた 烏羽玉の実生苗の中に斑入株

烏羽玉親株は春から秋にかけて断続的に開花、自家受粉し、次々に種を産出します。昨年この種を実生した苗たちの寄せ植えです。7行5列で35本あります。                  Dscn5687
目を凝らしてみると下の方に色の良くない、一見栄養失調のような苗が何本か見えます。

拡大してみます。        Dscn5688Dscn5690
よくよく見ると斑入り株のようです。二本ありますがさすがに小さい。



これらの小さな苗は植え替えの際に捨てようと考えましたが、鉢の下の方にスペースが余っていたので、まあ残しておくかと植えておいたものです。



捨てなくてよかった!!

リンク先の画像をご覧いただくとお分かりになりますように親株5本には全く斑入の気配はありません。斑入りの遺伝子を劣性遺伝でもっていたのでしょうか。



昨年実生した袖ヶ浦が大きくなってきましたので、一本は接木してみようと思います。



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



リハビリ中の金赤竜

今日ご紹介するのは温室の主の一人、フェロカクタス属「金赤竜」です。2年前の春に植え替えその年の夏は機嫌よく花を咲かせていました。Dscn9636

昨年の夏、花数が急に減りました。どこかご機嫌が悪いようです。Dscn7415



今年の3月の姿です。前回の植え替えから二年経っており、同居していたスミレもはびこり出しましたので、そろそろ植え替えせねばと抜き上げたところ半分が根腐れしていました。画像にあるように前回植え替えた際に陶器の鉢を用いたのですが、これがお気にめさなかったのでしょうか。Photo

健康な根もすべてカットしてひと月乾燥させ、その後切り口に発根促進剤「オキシベロン」を塗布して新しい用土に植え付けました。(4月)4

鉢はプラ鉢、用土は新しい根が入り込みやすいよう、芝目土+パミス(細粒)+ゼオライト+籾殻薫炭です。安全を期して無肥料としました。

6月です。球体が膨らんできましたので、根付いたようです。水遣りは恐る恐るです。              Photo_2

最近(8月下旬)の姿です。  Dscn5312Dscn5311
新刺が伸び、蕾も出てきました。どうやら回復基調に入ったようです。現在無肥料の用土に植えられていますが、もう少し調子が出るまで当面はハイポネックス液の追肥でしのごうと思っています。



この金赤竜、毎年9月の第1~2週に開花しますが、リハビリ中の今年も律儀にその開花を例年のカレンダーに合わせてくれそうです。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



休眠に入った綾波

8月に入りホマロケファラ属「綾波」の動きがピタリと止まりました。



【王綾波二株】 いずれもかつて深刻な根腐れをおこした苗です。今年は大丈夫そうです。              Dscn5348Dscn5349

【剣鋒二株】 実生三年目に入った苗です。同期生は5本いましたが3本が根腐れで昇天しました。 二枚目の画像の苗は少し怪しいです。     Dscn5351Dscn5352

【普通の綾波】 実生三年目の綾波軍団です。おおまかに言うと、6本のうち一本は昇天して消えてゆきました。Dscn5114Dscn5115Dscn5116Dscn5335

過去にかなりの数の綾波を昇天させてしまったり調子を悪くさせてしまったりと、苦い経験があります。最近この原因がやっとわかってきました。綾波の生育期は、晩春から初夏までの極めて短い期間で、これ以降夏・秋・冬と休眠に入ります。これにかかわらず休眠中の苗にも機械的に潅水していたため、加湿になって根腐れを起こしていたのでしょう。これに気づいてから生育期以外は冠水はしますが、根が干からびない程度の極少量にとどめています。




ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



長い付き合いの烏羽玉親株たち

25年ほど前、最初の温室を作った時にそれを聞きつけた中学時代の友人が、自分が実生した烏羽玉の若い苗をプレゼントしてくれました。この烏羽玉、温室の環境が気に入ったようで、植え替えもせず水遣りだけの時代もありましたが枯れずに今日まで生き残っています。途中からですが2003年からの成長過程を時系列で見てみましょう。5本の苗がありますが2003年、2009年の画像はその一部です。



【2003年】 まだ幼さが残っています。2003

【2009年】 かなり大きくなりました。2009

【2013年4月】 手抜き栽培から”熱心栽培”に移行した直後。生きてはいますが球体も綿毛も薄汚れています。Dscn1257Dscn1258Dscn1261Dscn1263
Dscn1265


【2015年8月】 稜の数は増えていますが、球体自体の大きさはもう限界のようであまり大きくはなっていないようです。その代わり、丁寧に扱って差し上げた結果、球体や綿毛が綺麗になりました。Dscn5417_2Dscn5418_2Dscn5419Dscn5420Dscn5421

見かけ上の不満は、綿毛が純白でなく茶色っぽいこと、及び球体下部の綿毛が汚れていることです。綿毛が茶色なのは日照が強すぎるから、球体下部の綿毛が汚れているのはジョウロで水をかけているから、とわかっているのですが。もう少しこの病が高じれば、ロホホラ専用のスペースを作ってそこだけ遮光を強くし、更に水遣りは鉢底から吸わせる、とすれば完璧に近い烏羽玉が出来上がりそうです。そこまでする気は今のところありませんが。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



士童のこの二年

フライレア属の士童。危険な刺もなく、小さくて場所をとらず、回転対称型の整然とした姿を有し、種ができてどんどん増えてゆく、入門編としては理想に近いサボテンではないでしょうか。



2年前の春、オークションで入手しました。ひと鉢7本の寄せ植えです。上からの見かけの形状が真円に近く、同じ大きさの苗を揃えると、このようなマスゲームも楽しめます。           Dscn0578
既に自家受粉した種を宿していました。こんな種が年に2~3回できます。そしてその種を取り播きするとほぼ100%発芽します。



これら7本の親株からできた種、最初は真面目に全て実生していましたが、増えるは、増えるは。トータルで200本以上の子苗ができたと思いますが、途中でこのまま続けていてはえらいことになると気付き、現在実生はやめています。



昨年4月の画像。↓       Dscn0237Dscn0238



一本が腐敗して昇天。個々の苗は大きくなったので二鉢に分けました。 ここでも自家受粉した種を宿しています。 



現在の画像。↓         Dscn5457
昨年からさらにふた株が昇天して4本になりました。この士童、不意に昇天してゆくものがあります。気づくと腐っているのです。 



ただ残った4本は小型サボテンの士童としてはかなり大きくなりました。小さいことが特徴であるサボテンを大きく太らせてどうする、と突っ込まれそうですが、士童が勝手に大きくなったのです。



この士童の寿命、どのくらいなのでしょうか。大型のエキノカクタスのような長寿ではない様に見えます。小鳥は象ほど長生きはしませんし。



小型でもマミラリアのように歳を重ねても柱サボテンのように姿を変えてゆくものは長生きしそうに見えます。しかし、歳を重ねても整形を保つサボテン、たとえば兜はそれほど長寿ではないそうです。その兜よりさらに小型の士童はサボテンの中でもかなり短命な方なのではないかと想像します。ひょっとして私より先に逝ってしまうのでは。



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 





にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



万田酵素 vs HB101(第二報)

植物活性剤の効果に関する第二報です。



第一報はこちらをご参照ください。



[これまでのプロセス] 



・ 5月22日に所定の用土に「長盛丸系プシス」と「袖ヶ浦」を植え付け。



・ 6月14日まで(根付くまで)の間、何も含まない水(以下「真水」)で潅水。



・ その後、用土比較サンプルは「真水」で、その他は所定の肥料分を含む水で潅水。



・冠水の頻度は週1~2回。表土が乾いたら鉢底に付属している皿に一杯になるよう注水。



・ 7月6日時点の状態で第一報(前報)



・ 8月21日時点の状態で第二報(本報)



[内容] サンプル毎に8月21日時点の画像を示します。



【植え付け直後】 5月22日 植え付け直後の画像です。1つのプラ鉢に袖ヶ浦16本、長盛丸系プシス24本植え付けたものを、10鉢用意しました。



Dscn4287



以下の画像は8月21日のものです。



【I.赤玉単用】 赤玉単用の用土に植えたものに真水を潅水しています。植え替えてから3月経過しましたが、殆ど成長していません。サボテンは水をやれば枯れませんが、肥料分がないと成長しないようです。←当たり前か?Dscn4635

【II.肥料分の無い用土】 用土構成は赤玉40%、軽石砂40%、鹿沼土15%、ゼオライト5%です。潅水は真水です。赤玉単用より少し大きく成長しています。赤玉に加えた成分の保水力が効果を上げているものと見ています。 Dscn4636



【III.基本用土】 構成は、赤玉30%、軽石砂30%、ゴールデン培養土20%、鹿沼土15%、ゼオライト5%、牡蠣殻+薫炭+マグアンプ+オルトラン(微量)です。潅水は真水です。ここでは用土中に配合した肥料分(ゴールデン培養土、マグアンプ)の効果が顕著に現れています。Dscn4637

【IV.基本用土+ハイポネックス】 潅水にハイポネックス2000培液を使用しています。基本用土のみの構成(III)に比較して明らかにハイポネックス追肥の効果が現れています。      Dscn4638

以下の途中経過についてはコメントを避け、画像のみ示します。その理由は、現時点でこれらの画像のみでは軽々に結論づけることが困難だからです。



【V.基本用土+万田酵素】 潅水に万田酵素1000倍液を使用しています。Dscn4639

【VI.基本用土+HB101】 潅水にHB101 5000倍液を使用しています。Dscn4640


【VII.基本用土+ハイポネックス+万田酵素】 潅水にハイポネックス2000倍+万田酵素1000倍液を使用しています。Dscn4641_2

【VIII.基本用土+万田酵素+HB101】 潅水に万田酵素1000倍+HB101 5000倍液を使用しています。     Dscn4642

【IX.基本用土+ハイポネックス+HB101】 潅水にハイポネックス2000倍+HB101 5000倍液を使用しています。  Dscn4643


【X.基本用土+ハイポネックス+万田酵素+HB101】 潅水にハイポネックス2000倍+万田酵素1000倍+HB101 5000倍液を使用しています。 Dscn4644

細かく見ると、枯れてしまった苗があったり、袖ヶ浦とプシスとで効果に差があったりと。また、相乗効果をどう見るか、誤差範囲をどの程度見るかなど、ジジイの石頭にはかなり悩ましい問題です。



とりあえずこのまま成長が続きそうな10月末まで続け、その後抜きあげて洗浄し、トータル重量で評価を行おうと考えています。その際、枯れた苗のことも考え、一鉢の中から大きなもの10本を抜き出しその総重量を計るようなことも必要でしょうね。



なにか良いアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたらアドバイスをいただければ嬉しいです。
 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。 



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

フリーエリア

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR