ようやく本領を発揮し始めた巨鷲玉実生苗

2013年春に実生した巨鷲玉の苗、三年目に入りようやく本来の強刺を出し始めました。正に鷲の爪のような刺です。Dscn3257Dscn3257el


球体の直径、高さともに7cm程度。割と大きくなる巨鷲玉としてはまだ幼苗です。鷲の爪のような刺が球体全面を覆うようになるにはあと何年かかるのでしょうか。



この巨鷲玉、実生して最初の1年は順調に育ちます。発芽率も高いし、成長もサボテンの中でかなり早い方です。しかし2回目の植え替えあたりから急に気難しくなります。抜きあげてみると3割程度の苗が根腐れしており、切り戻すと球体中心部まで赤い病変部が達しているものが多く出ます。結局これらの苗は脱落者で、幸い発根しても成長は順調に育っているものより一年以上遅れます。



上の画像はこれまで一度も根腐れを見せずに育ってきた優等生。発芽したとき50本以上あったのですが、現在うまく育っているのはこの苗を含めた3本のみです。こういう種類の育成に”ウデ”の差が出るのでしょうね。それとも相性が悪いのでしょうか。



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赤や黄色の色さまざまな金冠竜の刺

10月22日のブログで「赤や黄色の色さまざまなテロカクタスの刺」として大統領や和光丸について取り上げました。今日はフェロカクタス属の「金冠竜」について書きます。テロカクタスの場合一本の苗に赤や黄色の刺が混在していますが、金冠竜は赤刺の苗と黄刺の苗とがそれぞれ別々に存在します。Dscn2089

昨年1月に「たにさぼ」さんからプレゼントされた種(赤刺20粒、黄刺20粒)を実生しました。現在ご覧のとおり黄刺2本、赤刺7本の合計9本が生き残っています。大きなもので直径が3cm程度。これまでのところ成長速度はかなり遅いです。



下は今年6月に植え替えた直後の画像です。Dscn6531
鉢の配置が90°回転していますが、この4ヶ月のそれなりの成長度合いを知ることができます。



横浜市内の丘陵地住宅街にある私の温室では、ありきたりの方法で綺麗な刺を保つのはかなり困難であると見ています。鉢の置き場所、水遣り、送風などを工夫してなんとか良い方向に近づけたいものです。

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評価苗のその後

先般ご報告させていただいた「万田酵素vsHB101」の評価用苗。長盛丸系プシスと袖ヶ浦です。重量測定の際に抜きあげて洗浄したため、植え直しました。長い根はすべてチョン切り植え込みやすくしました。丈夫な種類ですし、何しろ数が多いので。



プランターに残してある表示は無視してください。



【長盛丸系プシス】          Dscn2090Dscn2091Dscn2094Dscn2095

【袖ヶ浦】              Dscn2092
Dscn2093

育ちの悪い小さな苗は廃棄しましたが、それでもまだかなりの数です。台木としてはこれほどの数は必要ありません。時間ができましたらまた「余剰苗の分譲」を行い、その中に含めようと思います。ご興味のある方はその際にお申し込みください。



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恩塚ランポー玉の実生苗

今日はアストロフィツム属の「恩塚ランポー玉」についてです。



球体表面に現れるあの独特の模様(以下「恩塚模様」といいます。)が面白くて恩塚ランポー玉を何ロットか実生しています。実生した苗の全てに恩塚模様が出るわけではありません。ごく普通のランポー玉や碧瑠璃ランポー玉に混ざって狙いの恩塚さんが現れます。大体こんな感じ。Dscn2711



このような玉石混交の苗から狙いの「恩塚ランポー玉」を選抜するのも、この苗を実生する楽しみの一つです。



また、ランポー玉は基本的には五稜ですが、四稜や希に三稜のものも有り、これらを選び出す楽しみもあります。Dscn2712
この寄せ植えは実生1年後にある程度の選抜を行い、左側に三稜の恩塚を、右側には四稜の恩塚を植え込んだつもりでしたが、時の経過とともに増稜したり、恩塚模様が変化したりと、なかなか気まぐれなところがあります。また、このロットには前に「化け猫さん」が指摘された点、すなわち実生苗成長過程の矮小化、柱サボテン化が顕著に見られます。



やはり、模様が安定して正常な形に成長してゆくのは基本形である五稜のもので、育てていて安心感があります。Dscn2709
これは実生2年目で、選抜をくりかえしたもの。特に左下の苗は白の部分が目立ち先々がとても楽しみです。



下の画像の寄せ植えは実生三年目の苗です。四稜、五稜が混在しています。                 Dscn2897
そろそろ一本植えにするか、という大きさまでに育っています。



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青般若大苗 この二年半の成長

20数年前に二和園さんで購入した青般若。大変丈夫なサボテンで、幾多の困難(?)を経て生き残っています。特に私が2013年春にサボテン趣味に本格復帰して以来、再び成長期に入ったようです。この二年半を時系列で振り返ってみます。



【2013年3月】           201303



【2013年10月】        201310



【2014年3月】         201403



【2014年10月】        201410



【2015年3月】         201503



【2015年10月】        201510

初めのうちはこのまま丈高くなって柱サボテンへまっしぐらと思っていました。しかし、胴回りも丈が高くなるに伴い太くなってきて、現在の形状はやや長めのラグビーボールといったところです。高さが1mになるまであと何年かかるでしょうか。私が100歳になるのとどちらが先?



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今年の実生(まとめ)

サボテンの実生を初めて今年で三年目になりました。おおよその種類は一巡し、三年目の今年はこれまで種子の入手ができなかったもの、及びお気に入りの種類でさらに良い苗を求めるものなどを蒔きました。順不同でご紹介しましょう。 



強刺類の王冠竜と神仙玉。それ以外の種類のラベルもありますが、それらは既に全滅しています。王冠竜は生命力が強そうですね。                 Dscn2103

兜類とロホホラ類。歩留りが良くありません。これまでの二鉢は小さめの浅鉢で乾きやすく、温室内で実生苗を育てるには相性が良くないようです。Dscn2104


ロホホラ、ユーベルマニア、強刺類。鉢は20cmx10cmx10cmぐらいのサイズ。100円ショップで入手したもので底に皿が付いています。その皿には常に水を溜めていおいて、用土の水分を保っています。さらにこの鉢は上に透明のプラスチック板を載せ、空中湿度も高く保っていました。結果として水膨れ気味ですが成長良好です。
Dscn2106



自家産烏羽玉。今年は種がたくさん取れました。一部”ご恩返し”として「たにさぼ」さんにお送りしましたが、その残りを蒔きました。Dscn2107

アストロフィツム類、及び牡丹類。いずれも育ちが遅いです。Dscn2108

銀冠玉錦、エピテランサ、エキノプシス類。エキノプシス(二種)は最近の実生ですがさすがに成長が早いです。一つの鉢にこれらを植え付けるのはまずかったですね。          Dscn2109

銀牡丹、カプトメデューサ、精巧丸。これらは種の入手ができず、ずっと探していたものです。やっと奈良の業者さんのところから入手できました。上手く育ってくれるでしょうか。
Dscn2110



ロホホラ類、三角牡丹錦。一番弱そうだと思っていた銀冠玉が一番多く生き残っています。          Dscn2282

亀甲牡丹錦。何本か斑入の苗がありそうです。いずれ実生接ぎする予定。Dscn2283

牡丹類、ディスコカクタス。もうここまでくると出たとこ勝負で寄せ植えしていますね。                 Dscn2284

花園スーパー兜。100粒以上蒔いてほぼ全部発芽したのですが・・・Dscn2286

一年目、二年目と比べると、日々の管理に丁寧さがなくなってきた三年目のような気がします。見方を変えれば、手抜きが上手くなったのか、自然淘汰をうまく利用できるようになったのか。いずれにせよこれらの苗も日に日に大きく育ってゆきます。もう棚下も満杯。どうしよう。

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開花しました:実生三年目の黒牡丹・アガベ牡丹

一昨日のブログでつぼみを付けたとお伝えしたアリオカルプス属(旧ロゼオカルプス属)の黒牡丹xアガベ牡丹、及びアガベ牡丹が開花しました。実生してから2年と半年です。同じ時期に実生した花牡丹、象牙牡丹、三角牡丹や亀甲牡丹、連山などは今年はまだ開花する気配はありません。



【黒牡丹xアガベ牡丹】 白地に太いピンクの中筋の入った花です。手前側の苗もあと数日で開花を見そうです。Dscn2584

【アガベ牡丹】 小さな本体に似つかわしくない大きな花です。色は濃いピンク。結構派手な花ですね。       Dscn2525

実生してもなかなか大きくならない牡丹類。大きさだけから言えば花牡丹など牡丹類の中では成長の早いものが先に開花しそうなものですが、現実はそれほど成長が早くない黒牡丹類、アガベ牡丹が先に開花しました。逆に言えば、先に咲くこれらの牡丹類の寿命は花牡丹などより短いのではないかと想像します。



今日は温室内で、他の牡丹類も多くが開花していました。



【龍角牡丹】 牡丹類の中では一番濃いピンク色の花を咲かせます。Dscn2560

【三角牡丹】 牡丹類の中では唯一黄色の花を咲かせます。Dscn2570
実生三年目の三角牡丹の中に「赤花」を謳うものがありますが、上記のとおり今年の開花はありませんでした。来年に期待です。

【花牡丹】 花牡丹の花は白地にピンク色がさすものが多いようです。その名に恥じず毎年大きく綺麗な花を楽しませてくれます。Dscn2577

【亀甲牡丹】 薄めのピンク色をした、あまり自己主張をしない花です。秋の牡丹類の開花では、毎年一番先に開花します。この花は今年2回目の開花です。                 Dscn2569

【青磁牡丹】 分類から言えば「花牡丹」の一種なのでしょうが、この株は毎年細い花弁の大きな花を咲かせます。Dscn2600


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大疣連山錦 実生接ぎ苗

9月初めに袖ヶ浦の台木に実生接ぎした大疣連山錦が少しずつ大きくなり始めています。              Dscn2498Dscn2501


秋の日差しを受けて、表面に漆を塗った工芸品の様な風合いです。今のところ順調に育っているようです。9月に接いだ直後はこんな姿でした。               Dscn6743

この接木苗の全体像をお見せすると、恥ずかしながらこんな姿です。Dscn2496

台木の袖ヶ浦は昨年実生接ぎに失敗したものを肥培して、新たな結節が出た二階建てです。二階の頂上に穂を接いでありますが、なんともみっともない。とりあえず今年は穂の成長は二の次にして、真ん中の節から切断して根を出させる予定。その後数年で穂を大きくした後接ぎ降ろしをして・・・と気の長い話です。

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実生三年目で初開花する黒牡丹・アガベ牡丹

2013年春に実生したアリオカルプス属(旧ロゼオカルプス属)の黒牡丹及びアガベ牡丹がつぼみを上げてきました。



黒牡丹選抜苗の寄せ植え鉢です。Dscn2192
よく見ると、中央の苗がつぼみを上げてきているのがわかります。Dscn2192el
大きな苗だからといって早くつぼみを上げるというわけではなさそうです。



こちらは黒牡丹変種(主に右側)やアガベ牡丹(左側半分)など、旧ロゼオカルプス類の寄せ植え鉢です。                  Dscn2273
蕾をつけた苗を拡大してみましょう。Dscn2273el1_2

左側の「黒牡丹錦」の1本、右側のアガベ牡丹x黒牡丹の2本に蕾が見えます。

次にアガベ牡丹ですが・・・
Dscn2273el2
この画像では3本の苗につぼみが認められます。全体では40本のアガベ牡丹のうち7本につぼみが出ていました。



今年はまだまばらな開花になるでしょうが、来年はほとんどの苗が開花するものと思います。”ロゼオ”の群開が今から楽しみです。





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赤や黄色の色さまざまな、テロカクタスの刺

実生して三年目に入ったテロカクタス属「大統領」です。赤や黄色の刺の美しさが目立ってきました。          Dscn2319

ネットで調べると年と共に球体は縦長の長球形に育つようですが、画像の苗はまだ年期が入っていないためか真球形を保っています。



大統領の鑑賞上の見所は大きな花と刺との両方にあると見ています。左上の苗は8月に見ごたえのある花を咲かせました。
Dscn6200_2



花も刺もなかなか見事です。



同じテロカクタス属の「和光丸」も実生しています。こちらは実生して2年目に入っている苗でまだ開花はしていません。しかし、刺の美しさは大統領に引けをとらない片鱗を見せ始めています。             Dscn2252

来年の初開花を心待ちにしています。



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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