ペクチニフェラの実生苗 二年目

昨年5月に実生したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」。同じ属の「フラビスピナ」と同時に実生し、発芽直後からの両者の成長を比較したものをこの8月に記事にしました。成長の過程をご覧になりたい方はリンク先をクリックしてください。



その後秋の成長期を過ごし、あっという間に大きく成長しました。Dscn6355
26本の苗が13cmの角鉢内でひしめいています。植え替え適期に来ています。



こちらはフラビスピナとの混植寄せ植え鉢です。Dscn6356
手前側の3本がペクチニフェラです。向こう側にある緑色の苗がフラビスピナです。同属でありながらペクチニフェラの成長の早いこと。



記録を調べるとこれらの苗の種はネットオークションで入手したもので、種数は「20」とあります。出品者が種を多めにして送ってくれたのでしょうが、それにしてもペクチニフェラ現在の苗数「29本」からすると、発芽率、その後の生存率とも100%に近いものと思われます。



「ペクチニフェラ」は、育てにくくまた、成長も遅いものと思っていましたが、今回の実生でイメージが全く変わりました。

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元気を取り戻した大疣連山

20数年前に名古屋の五十鈴園さんから通信販売で購入したアリオカルプス属の「大疣連山」。かなりの期間の手抜き栽培で瀕死の状態でしたが、なんとか生き延びてきました。入手後の数年間にある程度の大きさになっていたため、体力が残っていたのでしょう。例によって時系列で過去を振り返ってみます。



【2003年】 入手後10年ぐらい経った頃でしょうか。まだ健康そうな状態です。この後に手抜き栽培が始まりました。2003

【2009年】 手抜き栽培を象徴するようなピンボケ画像です。上の画像から6年経ち、疣の数や綿毛は増えていますが、疣の色艶や張りに生気が見られません。              2009

【2013年4月】 この頃私のサボテン趣味が復活しました。ここまでよく生き延びていてくれました。でも、無残な外観です。カイガラムシも付いているようです。                 2013

【2014年4月】 綿毛に展開が見られます。ようやく動き始めました。しかし球体のみかけは相変わらず病人のようです。2014_2

【2015年4月】 ようやく球体に緑が差してきました。大きさもかなり膨らんで径が出てきました。        2015_2

【2015年11月】 ついに開花しました。この株の開花の記憶はありません。10数年ぶりの開花、あるいは初開花かもしれません。Dscn6661Dscn6663Dscn6666


控えめなピンク色の花、心なしか恥ずかしそうに咲いているように見えます。

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晩秋の温室

秋も深まり日差しも傾いてきました。外気温もかなり下がり、温室内の日射も偏りが出てきて、内張りの設置、鉢の配置、水遣りなどに気を使う季節です。



【第一温室】 おもに大苗、牡丹類、ロフォフォラ類を置いています。寒さを嫌うメロカクタスや金鯱大苗を置いていますので厳冬期はプチプチシートで内張し、電熱加温して最低温度5℃をキープします。今のところ、軽い寒さによる刺激を与えるため、東西面はプチプチシートを張っていません。Dscn6660
画像は西側から東側を見ています。画像右側が南面で正午には隣家の陰が温室の半分を覆ってしまいます。12月に入ったら、東西両面側にもプチプチシートを張って、内張りを密閉状態にし、北側内面にはアルミ蒸着シートを張り渡し温室内を明るく保つ予定です。



【第二温室】 主に実生苗と接木苗とを置いています。こちらも厳冬期にはプチプチシートで完全密閉し、念のため電熱器で軽い加温を与えます。現在は内張りはまだ設置していません。第一温室と同様軽い寒気による刺激を与えています。             Dscn6659



画像は東側から西側を見ています。画像左側が南面でこちら側には一年目の実生苗に直射日光が当るのを避けるため不織布のカーテンを張っています。晩秋~冬季は北側(画像右側)の棚下にも日光が良く差し込むため、実生苗の寄せ植え鉢を所狭しと並べています。



これから厳冬期に向かい、更に外気温が下がり隣家の影も伸びてきますので、内張り、加温、反射材の設置などを組み合わせて、なるべくサボテンにとり快適な休眠が出来るような環境を整えたいと思っています。



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一年間ほとんど成長しなかった白斜子

現在はマミラリア属に組み入れられている「白斜子」。この一年間ほとんど成長しませんでした。2013年4月に実生し、一年半後の昨年11月には14本の苗が生き残っていました。13cm角鉢に地久丸、極光丸と一緒に寄せ植えしていました。                  Dscn5888

今年の1月に初開花しています。Dscn4333



そして最近(2015年11月下旬)の姿です。Dscn5933

14本全員生き残っていますが、昨年11月の時の大きさとほとんど変わりません。昨年と同じ鉢に植えられていますので容易に比較していただけると思います。



現在マミラリアに属している白斜子ですが、かつてはソシリア、あるいはペレキフォラに組み入れられていたこともあると聞きます。やはり””普通の”マミラリアとは成長が遅い等、多少性質が異なるのでしょう。



根腐れ等致命的なことになっていないようですので、慌てず焦らず、じっくりと付き合ってその性質を見極めて育ててゆきたいと思います。

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露地栽培していた多肉を温室に取り込みました

今年、試しに春から秋まで露地栽培していた多肉を温室に取り込みました。温室の北側の日陰に置いていたため、用土はダンゴムシのネグラになっていた。このままでは温室内に取り込めないので全て植え替えました。



【オブツーサ】 夏のあいだに子を沢山吹いてボコボコになっていましたので、一部を除き主幹のみ残し子は処分しました。           Dscn5613


【七福神など】 そのまま植え付けると長い軸が邪魔になるので、その軸を途中でカットし、挿し木しました。毎年このようにしています。春になるとちゃんと根が出ています。これらの種類は七福神を除き露地栽培では汚れが目立ち鑑賞価値が下がるようです。
Dscn5614



【ゼブラ】 根は三分の二程カットして植え付けました。ゼブラは丈夫で、温室内でも露地でも良く育ちます。
Dscn5826



【ハオルチアとコノフィツム?】 これらもなんとか露地栽培で持ちこたえましたが温室内栽培の方が無難のようです。Dscn5827

これらの多肉は春までの間棚下において僅かな湿り気を与えます。冬季は陽光に角度がありますので、棚下であってもかなり日差しが差し込みます。また多少加温もしますので春までに十分発根することを期待しています。



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双頭のアザラシは相当にまずいな

タイトルからいきなりオヤジギャグをかまし、失礼しました。マミラリア属のアザラシ、そのセラミックのような刺が気に入り、二株を育てています。Dscn6236
Dscn6239

下の画像の苗は2年前から成長点が横に拡がり、やがて双頭化して現在のような姿に至っています。



上の画像の苗もよく見ると成長点が横に拡がり双頭化が始まっているようです。                 Enlarge  

私の温室にはマミラリアがあまりないのですが、一部の種類で子吹きせずに双頭化するものがあるようです。



実生をしていると、中には一株二頭あるいは三頭の苗がたまに現れますが、ある程度成長してから双頭化するのは、このアザラシが初めてでした。



サボテンの見所のひとつはその整然とした回転対称形の球体にあり、その観点からは双頭化はあまり歓迎しません。相当にまずいです。



しかし、別の観点では珍奇な姿もまたサボテンの見所の一つ。その点ではこの双頭化も別に気にする必要もないかも知れません。むしろ、さらにこれからガマの油よろしく、四頭化、八頭化してゆくのか興味のあるところです。





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瑠璃兜錦 接木苗の身割れ

この夏、瑠璃兜錦の実生苗を穂として、袖ヶ浦の台に接木を行いました。結果として10本近くが上手く接げて成長を続けています。しかし、残念なことに多くの苗に身割れが生じてしまいました。 



皆「パクパクマン」のように大きな口を開けています。      Dscn5810Dscn5808Dscn5806Dscn5813Dscn5815Dscn5804_2


最下段画像の苗は二箇所も身割れした挙句、ナメクジに食害されているようです。まさに”弱り目に祟り目”です。

これらはいずれも昨年秋に実生した袖ヶ浦を台木に使ったものです。既に袖ヶ浦の丈は30cm近く有り、台木の旺盛なエネルギーを穂の方が受けきれなかったのかもしれません。



それが証拠に、カットして発根させた袖ヶ浦(丈は10cm程度)に接いだものは身割れせず順調に育っています。  Dscn5838

幸いこれら身割れした苗は、その身割れの部位が成長点に達していません。このまま成長させれば瑕疵は目立たなくなるはずです。



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ツルビニカルプス属の「ハウエルニギー」満開です

ツルビニカルプス属の「ハウエルニギー」が満開です。三年前にオークションで入手したこのサボテン、毎年秋も深まった11月中旬になると可憐な花を咲かせます。それでは時系列で毎年の開花を辿ってみましょう。



【2013年11月】 入手して半年目。4輪が開花しました。201311

【2014年11月】 球体が大きくなりました。5輪開花。201411

【2015年11月】 球体がさらに大きくなって、9輪開花。Dscn5765Dscn5766

この「ハウエルニギー」、ネットで調べると正式には「Turbinicarps jauernigii」あるいは、「Turbinicarps lophopholoidas var.jauernigii」とされています。和名は「姣(こう)麗丸」としているものもありますが、この名はあまり流通していないようです。

「Lophopholoides」の名はロフォフォラから来ているのでしょうか。        201510



花がない一月前の画像です。なるほど、か細い貧弱な刺を無視するとロフォフォラのように見えます。



最後に「500 Cacti」に栽培上大変参考になる記事がありましたので、拙い訳文を載せておきます。



[Turbinicarpus lophopholoides]
この属(訳註:ツルビニカルプス属)のほとんどの種類が丘陵傾斜地の石灰岩の間で育っているのに、この種類は高塩分濃度の干上がった湖の底、日射で焼かれた灼熱の環境で生息している。一年中で一番の乾燥期、この植物は地中に身を潜めている。しかし夏季の豪雨のあと、彼らは水中に浸かっていることがある。栽培環境では、彼らは他のもの(訳註:ツルビニカルプス属の他の種)より水遣り過多による根腐れを起こしやすい。よって水やりには注意を要する。+++

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こちらも花座はまだです。「コリオセファロケレウス・アウレウス」

基本的には柱サボテンらしいのですが、扁平な球体も存在し、さらに大きくなると花座を形成するという変わり者のサボテン。「コリオセファロケレウス・アウレウス」は、もともと珍奇な植物であるサボテンの中でもひときわ異彩を放つ存在です。                 Dscn5676Dscn5677


ツヤのある緑色が美しい球体から放射状に張り出している刺は細くかつとても硬く凶暴。取り扱い要注意です。



前回の記事「扁平な柱サボテンの真相」から早9ヶ月、ふた回り大きな鉢に植え替え、ちょうどいい大きさに育っています。直径は12cmぐらい。



この苗、過去三年間に3つ子吹きをしています。その三つの子苗を寄せ植えしています。
Dscn5594

これらの苗も成長旺盛で姿かたちも親そっくりの扁平型です。



この扁平球、球体の直径に対する高さの割合が0.6ぐらいで、見た目にとても安定感が有り、大きくなるとかなり見ごたえのあるサボテンになりそうです。



気がかりなのはやがて出てくる花座の形状です。メロカクタスは本体の上にトルコ帽のような美しい形状の花座を形成しますが、このコリオセファロケレウス・アウレウスの花座は溶けたソフトクリームがドロリと流れ出したような形状。現在の回転対称形の整った形状が損なわれてしまうのではないかと危惧しています。

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天城 八人衆

今日はフェロカクタス属の「天城」です。2013年6月にネットオークションで入手した種を蒔きました。10粒蒔き、8本発芽しました。上出来の発芽率!。



時系列で成長を追ってみましょう。



【2013年7月】 第一回目の植え替えからひと月経っています。初々しい緑色の球体が美しい。              Dscn6688

【2013年11月】 早くもフェロカクタスらしい立派な刺の片鱗を見せ始めています。               Dscn5870

【2014年7月】 サボテンらしい球体になってきました。他のフェロカクタスと寄せ植えしていますが、それらより成長が緩慢で影に隠れるように生きています。               Dscn9320

【2014年11月】 新刺に赤みが指すようになってきました。Dscn6478

【2015年6月】 天城だけでひと鉢に寄せ植えしました。最初に発芽した8本がそのまま生き残っています。Dscn4546

【2015年11月】 それぞれの球体が成長し、鉢から溢れんばかりです。そろそろ植え替えの時期です。   Dscn5629



【個々の苗のアップ画像】     Dscn5632Dscn5634Dscn5635Dscn5636Dscn5637Dscn5638Dscn5639Dscn5640

天城八人衆、それぞれに個性が出始めています。この先どのように成長を見せてくれるのでしょうか。


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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