春はすぐそこまで 綾波が動き始めました

ホマロケファラ属の「綾波」は好きなサボテンの一つです。苗を買ったり実生したりと温室内にはたくさんの綾波が鎮座しています。



綾波の成長期間は春の数ヶ月と短く、そのサイクルを念頭に水遣りを行うことが必要です。これをいい加減にしていたために今まで多くの綾波をダメにしました。その春の綾波の成長が一部で始まったようです。



<実生寄せ植え苗>2013年春播種、実生三年目の綾波たちです。              Dscn0498
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大半はまだ休眠中のように見えます。一部球体が大きく緑色の濃い苗は元気な苗で、新しい綿毛を吹き始めています。下の画像の4本植え鉢では一番大きな苗が既に新刺を上げています。          Dscn0597

<実生一本植え苗> 大阪伊丹Y園さんの種「特広幅豪刺綾波」 。ここまで育ててどうやら「剣峰」らしいことが分かってきました。              Dscn0747



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(拡大)わずかに動き出した新刺が垣間見えます。Dscn0918

<苗で入手した綾波たち> これらの苗はいずれも水遣りのサイクルを無視して深刻な根腐れを起こしそれから回復してきたものたちです。
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(拡大)            Dscn0916



下の画像の苗は昨年夏にようやく根を出したもので、まだ病み上がりです。それでも春を感じて綿毛を吹き出してきました。
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全部で33本の綾波、動き始めているのは何本あったでしょうか?

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旧ネオポルテリア属「多彩玉」

旧ネオポルテリア属の多彩玉の蕾が上がってきました。Dscn0428Dscn0429
蕾の数は15個前後、開花までまだ二週間程度かかりそうです。



この多彩玉の苗、3年前の春にオークションで入手しました。ネオポルテリアの名に恥じず毎年春になると華やかな開花の様子を見せてくれます。



2013年            2013031

2014年            2014021

2015年            2015021

一年を経る毎に球体が大きくなりそれに伴って花数も増えています。群生株にしても見事になると想像できますが、そういえばネオポルテリアの群生株ってあまり見たことがないですね。



500 Cacti」にもこの種が掲載されていますが、その画像の株は球体が見えないほど細くて長い刺が密生しています。成長効率優先で育ててきましたが、もう少し締めて作ったほうが種の特徴が出るのかもしれません。



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春よ春よのツルビニカルプス

昨日に続いてツルビニカルプス属の開花状況です。まず、開花中のものたち。



<Bonatzii>          Dscn0425

<ハウエルギニ>      Dscn0426

<昇竜丸>         Dscn0427
昇竜丸では珍しい大群生株を狙って栽培していますが、なかなか新しい子を吹いてくれません。花は主頭、従頭ともよく咲きます。

実生3年目に入った精巧殿、バラ丸の本格的開花はこれからです。



<精巧殿>昨年初開花しました。今年は開花二年目です。         Dscn0423

<バラ丸>今年初めて蕾をつけました。         Dscn0424
両者とも群開に至るまではまだしばらく時間がかかりそうです。

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ツルビニカルプス属「ラウイ」が開花しました

ツルビニカルプス属「ラウイ」が開花しました。Dscn0421Dscn0422
まだ午前中であったため半開きです。



このラウイ、実生2年半の苗で昨年2月に初開花しています。



↓その時の画像。              Photo



花数は多くなりましたが、球体が大きくなったため相対的に花は目立たなくなりました。



花色はピンク色の度が濃くなりました。また、開花の時期が昨年より2週間ほど早くなりました。これらは暖冬の恩恵でしょうか。



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最高最低温度計を見るとこの二日間の最高温度29度、最低温度7度でした。小さな電気ヒーターで軽い加温をしていますので、最低温度が若干緩和されているようです。



温室内は早い春の訪れを感じてか、ツルビニカルプス属の苗たちが蕾を上げ始めています。明日はこれらについてご紹介しましょう。



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エキノカクタス属「弁慶」

実生をして二年半経ったエキノカクタス属の弁慶。あの巨大な成球から比べればまだヒヨコのようなものですが、それなりには育ってきました。実生一年目までの成長過程はこちら



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他の強刺類(刈穂玉、神仙玉、文鳥丸)と同じような大きさに成長しています。敢えて弁慶の特徴を上げれば、球体表面に黒っぽい縞が表れている点でしょうか。また、フェロカクタスのように新刺の出てくるときの真紅の色は表れません。あと10年もしたら巨大な球体に育っているでしょうから、これらの10本の苗を維持していたら温室内はえらいことになるでしょう。また機会を作ってご好意のある方に貰っていただかねばと画策中です。

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似たもの同士のツルビニカルプス幼苗たち

ツルビニカルプス属をいろいろ実生していますが、今日はそれらの中から見かけがとても良く似た一群をご紹介します。



下の画像はそれら一群の基本形「昇竜丸」です。Dscn0420
ラッキョウ型の緑色の球体上部に比較的大きな長円錐状の疣があり、その先端から屈曲する柔軟な刺が伸びています。「昇竜丸」は永年栽培していると下の画像のようになり、幼苗とはかなり異なった様相を呈してきますが、今日はあくまで幼苗同士の比較ということで。             Dscn0399

【赤花烏城丸】        Dscn0082
花が咲かないと昇竜丸とは区別がつきません。違いはやや刺が細いかな、という程度です。



【昇雲竜・長城丸】 左側三分の一が昇雲竜、右側の残りが長城丸です。長城丸はもっと刺が細い種類なのでラベル違いかもしれません。
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【実生苗の中から特異的に現れた苗】 実生をしていると一群の発芽苗の中から突然他の苗とは似てもにつかないものが現れることがあります。その似ても似つかない苗が昇竜丸に似ている例です。



<アロンソイの中から> 右下の苗。だんだん他の苗とは異なってきて、昇竜丸に近くなってきました。  Dscn0105

<有刺精巧殿の中から> いかにも「有刺精巧殿」といういでたちの苗の中に「昇竜丸」っぽい苗が散見されます。Dscn0201Dscn0292
精巧殿に「有刺」の形質を加えるため、他のツルビニカルプスとの交配を行って、まだその形質が固定されていないのでしょうか。

これらの実生苗、いずれも実生してから3年近く経過し、昨年初開花したものあるいは今年初開花するもので、大半が蕾を上げてきています。もしもラベル違いが紛れ込んでいるなら花色からそれを判別できるかもしれません。




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海王丸の稜数

ギムノカリキウム属の「海王丸」については過去にも色々記事にしています。



2013年春の実生から現在までの成長にご興味をお持ちの方は下記のリンク先をご参照ください。



実生苗一年の生長(5) 海王丸



どこまで大きくなるのか、海王丸



実生苗二年生(5)ギムノカリキウム属「海王丸」



三年目に入った海王丸実生苗



今日は少し見方を変えて、海王丸の稜数についてです。たにさぼさんから提供された1ロットの種から実生した海王丸の苗、現在12本生きています。(一つ子吹きしているので正確には13本)Dscn1490Dscn1170Dscn1119Dscn1262

各苗の稜数を指折り数えてみると、5稜(1本)、6稜(10本)、7稜(1本)。してみると、海王丸の場合基本は6稜と見てまず間違いなさそうです。



同じギムノカリキウム属のペンタカンサの場合より規則性は確固としています。



アストロフィツム属の兜など、稜数毎にコレクションしている方がいるそうです。このようなサボテン稜数の気まぐれさがかえって趣味家や業者さんを喜ばせているのでしょうね。




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金冠竜x鯱頭

本日の主役は金冠竜と鯱頭との交配種。赤刺強刺でさらにアレオーレから蜜を分泌しないので黒カビがつかないというふれこみです。



2013年の春にオークションで入手し、その後順調に成長してきました。直径は入手時の1.5倍、9cm程になりました。つい最近一回り大きな鉢に植え替えられ、気持ちよさそうに朝日を浴びています。                    Dscn1375

このフェロカクタス交配種、黒カビの心配がないことだけでなく刺色が落ちないという長所を持っています。出始め真紅の刺色はその後徐々にオレンジ色に落ち着いてゆきますがそれからは変化しません。



下の画像は実生2年目に入った金冠竜(黄刺、赤刺混合寄せ植え)です。上の交配種の大きさになるまであと5年はかかりそう。



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一方、下の画像は25年以上前に五十鈴園さんから購入した金冠竜。購入した時に既に10cmぐらいの高さがありましたから、樹齢は30年を超えているはず。 Dscn0178

昨年やっと初開花しましたが、それまで刺落ちしたり黒カビに取り付かれたりと散々でした。



刺ものを他の多くの種類のサボテンと同一の環境(温室)で育てるのはやはりかなり難しいです。

上の交配種や実生苗を今後綺麗に育ててゆくには温室内の置き場所、水遣り、梅雨時など多湿な時期の温室内空気の流通などで抜かりなくやってゆかねば。難しそうですけど。その点、交配種は少し救われそうです。



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エピテランサ属「月世界」

2014年の夏に実生したエピテランサ属の「月世界」が、発芽後1年半経ってようやくサボテンらしい姿になってきました。



20粒の種を蒔いて19本発芽、そのうち13本が現在まで生き残っています。もともと小型種故かなかなか大きくなりません。現在の直径は、1.2~2.0cmぐらい。  Dscn1207



老眼が進んできた私の目には厳しいですが、つぶさに観察すると球体表面を微細な刺がびっしりと覆っているようです。拡大してみましょう。            Photo
まるで精密に造形された芸術品のようです。「月世界」と命名された先人のお方、なかなかセンスがよろしいですね。



この「月世界」、Epithelantha micromeris が正式名称です。ネットで調べると「meris」はギリシャ語で「部分」の意があるようです。してみると micromeris は”小さい部分”となり、意味がわからなくなります。



一方コリファンタ属に「マクロメリス(Coryphantha macromeris)」なるサボテンがあります。 



我が家のマクロメリス↓  Dscn1480

月世界と比べると大きな疣に長い刺。してみるとmeris(部分)はこの場合には疣あるいは刺座(アレオーレ)ぐらいの意味なのでしょうか。

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ギムノカリキウム属「ペンタカンサ(聖王丸)」の稜数

このところ何度かサボテンの稜数に関する話題を取り上げさせていただきましたが、今日も調子に乗りこの話題をもう一つ。



もう、20年以上も温室に住み着いているギムノカリキウム属「ペンタカンサ(聖王丸)」。その名前からも分かるように標準的な稜数は「5」です。



では、うちの温室のペンタカンサの稜数は?Dscn1537Dscn1536Dscn1539Dscn1538


稜数は上から5,6,6,7。これらの苗はひとつの株から子吹したクローンの一群です。同じ遺伝子であっても、環境や栄養状態、樹齢などで稜数を変えてくるようです。サボテンもご都合主義で生きているのでしょう。改めて親しみを覚えたものです。

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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