実生三年目、目立たぬ初開花:ラウシー、テレサエなど

色々なサボテンの実生をしていて、その様々な初開花について見てきました。早いものは一年目で開花しますし、二年目ではかなりの種類に初開花が見られます。そして三年目では残りの殆どの種類が開花し、三年で開花しないものはかなり限られた種類、例えば成長の遅い菊水、花籠、メキシカーナ等、あるいは巨大な個体に生長する強刺類などに限定されてくるようです。



今日は遅ればせながら実生三年目でようやく初開花の兆候を見せたサボテン達の姿をご紹介します。



【テレサエ(Mammillaria theresae Cutak.)】 この種類はマミラリアの中ではあまり強壮な性質を持つものではないと感じています。20粒の種から現在まで生き抜いているのは3株のみです。しかも成長は緩慢です。大きなもので直径1cm、高さ3cm程度です。画像にある二株に蕾が付きました。



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上の画像の右側の株です。三つの蕾が見えています。マミラリアにしては大きなピンク色の花が咲くそうです。楽しみではあります。167



【ラウシー】 普通のラウシー(黒麗丸:Sulcorebutia rauschii Frank.)と緑のラウシー(緑麗丸:Sulcorebutia rauschii "green")と二色が有ります。マルちゃんみたい。このラウシーも成長が遅い。球体の直径は未だ1.5cm程度。開花までまだ数日ありそうな蕾が大きく見えます。              243

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【晃山(Leuchtenbergia principis)】 この晃山は何度かこのブログで取り上げてきましたが、ようやく開花が確実なまでに蕾が膨らんできました。昨年は小さな蕾で終わってしまいましたが今年は大丈夫でしょう。花は黄色ということであまり美しいものは期待しておりません。              381

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【海王丸(Gymnocalycium denndatum cv
KAIOMARU)】 たにさぼ実生倶楽部さんからの種を実生しましたが、種のほとんどが発芽し、そのまま大きくなりました。私はあまり海王丸のよさが理解できないでの画像の一株を残してあとは里子としてもらわれてゆきました。昨日ふと見ると生長点近傍から蕾が顔を覗かせているのを見つけました。353

現在3つの蕾が見えています。
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以上4種の蕾を抱いているサボテンで美しい花を咲かせるのはテレサエとラウシーであると思われます。あっと驚くような光景を見ることが出来ましたらまたこのブログでご紹介させていただきたいと思います。


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今年もフェロカクタス属の紅洋丸が開花しました。

フェロカクタス属の紅洋丸(Ferocactus fordii(Orcutt)Br.&R)が今年も開花しました。この紅洋丸、毎年律儀に4月下旬に開花してくれます。それにつられてこのブログにも年に一回四月下旬の登場が恒例行事になりました。



   2014年4月21日の記事



   2015年4月28日の記事



今年の開花の様子です。既に開花している一輪を含め全部で12輪分の蕾を抱いています。   387
フェロカクタスの中でもやや派手な印象の花です。
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この紅洋丸の苗、既に直径が刺を含めると15cm弱あり、ここ数年は主に高さ方向に生長しています。2013年からの成長を振り返って見ます。



2013年4月          201304

2014年4月
201404

2015年4月
201504

2016年4月
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どんどん長くなってきています。こうして振り返ってみると、2014年が一番の見ごろだったようですね。



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黒王丸一族の繁栄

この黒王丸一族は何度かこのブログに登場しています。一族のメンバーはその後も順調に成育しておりますので、その現状をお伝えします。



【親株】 30年ほど前に名古屋の五十鈴園さんから通信販売で入手したものです。その後いわゆる「南米病」で成長点障害を起こし、もっぱら子を吹いて成長を図ってきました。以下に記載する7本の苗は全てこの親株からのカキコです。453



【自力で根を出したカキコ】 6年ほど前、親株からはずしたカキコ5つを用土上に置いてそのうち自力で発根したのがこれら二株です。黒王丸ですからそれほど急な成長はしませんが、確実に大きくなっています。もう親株と変わらぬ大きさです。



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この一年、温室素ガラス下に置いていますが、球体の色がずいぶん白くなってきました。



【発根促進剤で根を出したカキコ】 上記5つのカキコのうち3つが2年経っても発根しませんでした。対策として、球体下部を切りなおしそこに発根促進剤(オキシベロン)を塗布しました。結果、やっと発根を見たのがこれら二株です。当初ごく細い刺しか出しませんでしたが、ようやくやや太めの刺が出始めました。根が充実してきたようです。             279

【接木でのし上がった末っ子たち3株】 発想を変えて、電磁波吸収サボテン(セレウスフェアリーキャッスル)の台にカキコを接いだのが下の画像の三株です。現在子を吹いて多くの球体が見えますが、台の上にある大きな球体三つがもとのカキコです。Dscn0793
接木の威力はすごいもので、昨年5月に直径2cmほどの穂(カキコ)を接いだものが現在一族の中で一番大きな球体に成長しました。勢いづいたのか、子をどんどん吹き始めました。



さらに、この一年でどこまで大きくなるか挑戦したくなり、先週寄せ植えしていた3本をそれぞれ一本植えにしました。用土中には有機、無機の肥料分をたっぷりと仕込みました。台木の高さは現在35~45cmほどあります。秋までにどれだけ大きくなるのか楽しみです。

Dscn1696


Dscn1697


Dscn1698

親木には現在接木の穂として手ごろな大きさである2cmぐらいの子が5つほど出ています。今年はこれらをプシスや袖ヶ浦の台に接いで、黒王丸における台と穂との相性を確認してみようと思っております。





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翠晃冠一族の一斉開花

これからの4月下旬から5月にかけて咲くサボテンの一つにギムノカリキウムがあげられます。今日はギムノの普及種「翠晃冠(Gymnocalycium anisitsii(K.Sch.)Br.&R.)」についてです。



我が家に翠晃冠が初めて来たのは平成2年、親指ぐらいの大きさのカキコでした。それから25年余り経過し、カキコ繁殖で次々増やしていった結果、当初の親株を含め全部で七株の一族になりました。以下生まれた順にご紹介します。



【親株】 カキコとして生まれてから四半世紀を経過し、球体は柱サボテン化しています。もう子は吹かなくなりました。球体下部にかつて吹いた子の名残のようなものが二つ残っています。球体は成長点で大きくなった分、下の方は縮んで全体としてはもうこれ以上大きくはならないようです。しかし毎年この時期になると花を咲かせます。              465_2



【長男】 親株の最初のカキコです。もう20年近く経っているのでしょう。大分縦長になってきました。球体下部に二つ子を吹いています。これらの子からも多くの花が咲いています。           466



【次男】  この株もやや上に伸び気味です。これらの翠晃冠一族は現在無遮光下に置かれています。古い株ほど陽光の影響を強く受け、球体は褐色化しています。この株以降、若い株ほど球体の緑色が濃くなる傾向にあります。          450



【三男】 このあたりの株で球体は真球形に近くなり、色も緑色が目立つようになります。ここら辺のところがこのサボテンの一番元気で見ごろの時なのでしょう。           451



【四男】  四男、五男、六男とこのあたりに来るとようやく普通に見る翠晃冠の姿(扁平球)になります。          418

【五男】 若々しく多くの蕾を上げています。           449



【六男】            448_2

【一族の集合写真】      016

さすがに同族の翠晃冠、見事に一斉開花しています。しかし、所詮クローンの株たち。結実することはなさそうです。



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実生苗三年目の春:その9 「エキノケレウス属の仲間たち」

実生苗三年目の春、第9回目の今夜はエキノケレウス属いわゆるエビサボテンの仲間たちです。この属のサボテンたちは大きく美しい花を咲かせ、また一部のものは大変に美しい刺を出して、なかなか魅力的な一群です。さらに性質が丈夫で育てやすく、しかも種、苗とも比較的安価で入手可能です。今日は球体が大きく育った順にご紹介します。



【大仏殿(Echinocereus subinerrnis "Iuteus")】 昨年初開花し、黄色く大きな花を咲かせました。今年は球体が一段と大きくなり多くの蕾をつけています。性質はきわめて強く、あれよあれよという間に大きくなっていきます。現在球体の色は褐色がかっていますが、これは日差しが強すぎるためで、本来は濃い緑色です。       Dscn3294



【紫太陽(Echinocereus riggidissimlls "purpleus")】 二本の苗の頭上に球体と同じ色のコブが出来ていますが、これは子吹きではなく蕾のようです。これが実生三年目の初開花になります。個体ごとに紫色の出方がかなり違うようです。紫の濃い苗どおしの交配を重ねてゆけばかなり面白いものが出来そうです。Dscn3185



【宇宙殿(Echinocereus knippelianns Liehner)】 エキノケレウスにしてはそれほど豪華な花ではありません。Dscn3358_2
自家受粉するのかそれとも他の苗から受粉したのか、花柄を引っ張っても取れません。結実しているようです。かなり丈夫な性質を持つようですが、大仏殿よりは生長がゆっくりです。



【宇宙殿レイエシー(Echinocereus knippelianns v.reyesii)】 上記宇宙殿と似ていますが、球体が少し角ばっている、花のつく位置が球体の上部であるなど小さな違いがあります。この種も花がらは脱落せず、結実しているようです。Dscn3188



【白紅司(Echinocereus chloranthus)】 この苗は何度もこのブログで取り上げておりますが、他の種類の種に混入してきたものです。Dscn3375
今年が初開花です。開花して気づいたのですが、花色や花茎の刺の様子から「クロランサス(Echinocereus chloranthus(Englm.)Hort F.A.Hagge.)」かもしれません。



9回続けてきました「実生苗三年目の春」シリーズも今夜が最後です。明日からまた別のテーマでブログを進めてゆきます。



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実生苗三年目の春:その8 「精巧殿とバラ丸」

実生苗三年目の春、第8回目の今夜は「精巧殿」と「バラ丸」です。



・ 精巧殿(Turbinicarpus pseudopectinatus(Bkbg.)Glass&Foster)



・ バラ丸(Turbinicarpus valdezianus(Moell.)Glass&Foster)



上記学名のように現在精巧殿、バラ丸はツルビニカルプスに属していますが海外の業者、例えばケーレス(KOEHRES) では未だに旧分類ペレシフォラ(PELECYPHORA)で表示が行われています。名前や見かけが似ている精巧丸(Pelecyphora aselliformis Ehrenbg.)と混同しやすいので注意が必要です。



【精巧殿】 硬質の球体に白いゲジゲジのようなアレオーレが整列する独特の容姿です。生長は遅く三年目の現在でも直径2cm弱です。実生は容易で多くの苗が育ちましたが、大半は里子として各地の愛仙家のもとにもらわれてゆきました。           Dscn3197
毎年二月下旬に満開になります。Dscn6817



【バラ丸】 精巧殿に似ていますが、球体の形状が精巧殿は長球形、バラ丸は真球形です。アレオーレも似ていますがバラ丸のほうが少し不鮮明に見えます。成長の遅さは精巧殿に負けず劣らずです。               Dscn3198
こちらも二月下旬に満開になります。花色は精巧殿より濃く、濃いピンク色です。バラ丸の名の面目躍如といったところです。Dscn6818


【有刺精巧殿】 精巧殿の中から短い刺を有する個体を選抜した、あるいは精巧殿に他の刺のあるツルビニカルプスを交配して刺を有する個体を何代か選抜・育成して固定したものであると思います。まだ品種として十分に固定されておらず、実生苗のうち「有刺精巧殿」と呼べるものは2~3割程度でした。画像の中では中央やや下の丸々とした2株がそれらしさを備えた苗です。       Dscn3310
これも二月下旬に満開になります。Dscn6973
性質は精巧殿より強そうです。やはり交配種なのでしょうか。





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実生苗三年目の春:その7 「コピアポア属の仲間たち」

実生苗三年目の春、第7回目の今夜はコピアポア属の仲間たちです。成長の遅いこれらのサボテンを早く大きくなれ、早く大きくなれとせかして育てた結果は?



【黒王丸(Copiapoa cinera(Phil.)Br.&R)】 黒王丸の苗はいずれもMESA GARDEN からフィールドナンバー付きの種を入手して実生したものです。そのような目で見れば、球体や刺の色などが微妙に違って見えます。大きさは直径2~4cm程度でまだ開花には至っておりません。             Dscn2741

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三枚目の画像の左上にある苗は、同じ南米産のネオポルテリア属のいずれかが誤って混入されていたものと思われます。刺の特徴は黄竜玉(Neoporteria nidus 、”cepalophora")に似ています。まだ開花していませんが、ネオポルテリアだとするとみな同じような花ですから、品種同定の手がかりにはならないでしょうね。

【ギガンティア(Copiapoa gigantia Bkbg.)】 ギガンティアの種は、ネット上で植物の種を専門に販売しているS社から入手しました。逆鱗玉の近縁種ですが、こちらの方がずっと大きくなるようです。苗により大きさの差が顕著になっていますが、大きなものは黒王丸の苗より一回り大きくなっており、その片鱗を表わしています。Dscn2747

Dscn2988

下の画像は生長の良い一本を単独植えしたものですが、現在の直径4.5cmぐらいです。生長すると直径が20cmぐらいまでなるそうです。先はまだまだ長い長い。



このギガンティア、普段はくすんだ褐色の肌をしていて寝ていますが、成長期になると成長点付近が瑞々しい黄緑色に変色し、とても美しくなります。



生長が遅い黒王丸とギガンティア、私が面倒を見ることが出来るうちにどこまで大きくなるのでしょうか。少なくともお前よりは長生きするだろうですって?





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実生苗三年目の春:その6 「兜丸」

実生苗三年目の春、第6回目の今夜はアストロフィツム属の「兜丸」です。正式には「兜丸」ですが、単に「兜」と呼ぶ場合も多いようです。また変種は瑠璃兜だとかミラクル兜だとか、「丸」はつけないようです。単なる語呂の問題でしょうか。



兜丸の種子はネットオークションで比較的容易かつ安価に入手可能です。発芽は容易ですが、育成条件が悪いと直ぐに腐って枯れたり、生長が遅れるなど実生の練習材料としてはうってつけのサボテンであるとお勧めできるものです。見かけも可愛いですしね。



【兜丸及び大疣瑠璃兜】 上三列が兜丸(Astrophytum asterias Lem)、一番下の列が大疣瑠璃兜(Astrophytum asterias“nuda" A.asterias cv."OOIBO RURI KABUTO")です。



Dscn2762
既に全株が開花球になっています。大疣瑠璃兜は中央の株だけが「赤花」です。同一ロットの種から実生したものですが、色々混血があるようです。兜丸は基本的に八稜を形成しますが、三列目中央の株は七稜です。



 
【ミラクル兜】 ミラクル兜として入手した種からのもの以外に、瑠璃兜錦として入手した種を実生したものからも、ミラクル兜(の様な見かけの)苗が出現します。上から三列目の中央及び右側の苗がそれです。第四列目は大疣瑠璃兜です。
Dscn2763

【瑠璃兜錦】 瑠璃兜錦として入手した種を蒔いても発芽してきた苗が全て斑入りの苗になることはありません。良くて最大5割程度、2~3割程度が普通だと考えています。斑の入らない苗はほとんどが見かけ上は瑠璃兜です。そのほか、普通の兜やミラクル兜などが混ざって出現してきます。先人たちの交配の苦労がこのような形で現れてくるのでしょう。
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斑入り苗の開花は三年目の今年が初めてでした。意外にも赤花系の花色を見せています。これもこれまでの交配の歴史の一端が現れているのでしょう。



兜系の種を実生する際、多少経験を積めば蒔いた種のほとんどが発芽し、その大半を2年3年と育ててゆくことも可能です。しかし、出来たものをそのままどんどん育ててゆくとあっという間に200,300という数の苗が温室内を埋めることになります。今後は良い苗を早めに見極める「目」を養って、選別を繰り返しながら効率的に良い苗を育ててゆくよう勤めたいと考えています。




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実生苗三年目の春:その5 「ランポー玉の仲間たち」

実生苗三年目の春、第5回目の今夜はランポー玉の仲間たちです。



変な話ですが「ランポー玉」と謳われた種を実生するとランポー玉に混ざってへき瑠璃ランポー玉が現れますし、「へき瑠璃ランポー玉」を実生するとランポー玉も混ざって現れてきます。これらの事情を考えると、これからご紹介するランポー玉の仲間たちも、その現実の姿とは別に他の種類のランポー玉の血が混ざっているものと推定しています。



【ランポー玉 (Astrophytum myriostigma Lem)】 基本の五角形です。              Dscn1311

【四角ランポー玉 (Astrophytum
myriostigma v.quadricostatum(Moll.)Krzgr)】 三角ランポー玉や四角ランポー玉として入手した種から生まれます。実際に実生して現れる稜数はクレームされた数と同一か増加です。減数することはまず有りません。       Dscn1313

【恩塚ランポー玉 (Astrophytulll Illyriostigllla cv
"ONZUKARANPOGYOKU”)】 基本の五稜及び四稜が生長しました。              Dscn1314



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普通のランポー玉に比べ”恩塚”は開花年齢にいたるのが少し遅いようです。



この翌年の実生では三稜のものも生長しています。

【瑞鳳玉 (Astrophytum capricome(Dietr.)Br.&R.)】 Dscn1312
この瑞鳳玉は生長途中で結構多くの苗が根腐れで昇天しました。同属の兜と同様根が少し弱いように思います。

これらのランポー玉の仲間、白い体色と幾何学的な形状の球体が鑑賞のポイントであると思われます。これらのポイントをより高めるには現在のような寄せ植えより、もっと大きな苗の単独植えのほうが見ごたえがあるようです。

もう少し大きくして、数もそれぞれを2~3本に絞りたいものです。





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実生苗三年目の春:その4 「ロフォフォラ属の仲間たち」

実生苗三年目の春、第4回目の今日はロフォフォラ属のサボテン達です。ロフォフォラ属のサボテンは大きく分けると、烏羽玉、銀冠玉、翠冠玉(ディフューザ)の三種です。2013年の実生ではこのうち翠冠玉を除く二種を蒔きました。



うちの温室では、陽光や温度などの環境が合っているのか、横浜市の水道の水(道志川水系)がよろしいのか、原因は良くわかりませんが、用土構成を変えてもロフォフォラ類が良く育ちます。



鉢は6号の深鉢を使用して寄せ植えしています。この春、角鉢から丸鉢に変えました。ロフォフォラの丸々とした形状に合っているのではないかとの単なる思い付きです。ロフォフォラは塊根を発達させるので深鉢の使用は必須です。



【烏羽玉 (Lophophora williamsii(Lem.)ex(S-D)Coulter)】           Dscn1316_2

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大型烏羽玉
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いずれの苗もこの段階では五稜で、それを仕分ける切れ込みが稜に沿って「大」の字を描いています。今後齢を重ねるにつれ稜数がふえつつ「大」の字の溝の直交方向の切れ込みが現れてきます。これによっていわゆる疣らしきものが形成されます。既に各苗は開花球に達しており、一つ一つは少ないながら自家受粉した種を次々に実らせています。



最後(五枚目)の画像は「大型烏羽玉」として入手したものですが、今の段階では普通の烏羽玉との区別はつきません。この先大きくなると烏羽玉で直径10cm、大型烏羽玉で15cmぐらいまでになるといわれています。

【銀冠玉 (Lophophora fricii Habermann)】 Dscn1317_2

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殆どの苗が綿毛を吹いて、既に開花球となっています。大きさは烏羽玉より一回り大きいです。このままずっと烏羽玉より大きいままなのか、たまたま生長がよくて現段階で大きなだけなのかは不明です。開花はするものの烏羽玉のように自家受粉はしないようで、種はできません。当分は生長優先で、人工受粉する予定もありません。銀冠玉は身割れしやすくこれまでたびたびそれを経験しています。身割れしない程度の上品な生長速度が適当なのかもしれません。



銀冠玉はロフォフォラ属の中では育てにくいと聞きますが、これまでのところは、烏羽玉とは大差なく元気に生長してきています。



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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