黒かびと戦う刈穂玉

大敵のカビに敵わず、なかなかきれいな刺物が出来ない我が家の温室ですが、その中では奮闘中なのがフェロカクタス属の「刈穂玉(Ferocactus gracilis Gat.)」です。



もともとは三年前の春にネットオークションで苗を入手したものですが、刺にカビが付かないかヒヤヒヤしながら育ててきました。三年間を画像で振り返ってみましょう。



2013年5月 入手直後の画像です。201305

2014年5月 増稜しつつあります。
201405

2015年5月 順調に大きくなっていますが、残念ながら球体上三分の一の辺りのアレオーレに黒かびが付き始めました。
201505

2016年05月 大分大人びてきました。黒かびからは逃げ切れないようです。
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潅水は直接球体にかからないようにしていますし、潅水後数時間は温室の窓を開け放って湿度がこもらない様にしています。しかし、この程度のやり方では黒かびから完全に逃れることは出来ないようです。



せめて、どんどん成長させてカビの付いた部分を球体下部に追いやることしかなさそうです。





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テロカクタス属「太白丸」

昨年7月に松江市の I さんから頂いたテロカクタス属の太白丸(Thelocactus macdowell)が元気です。 



昨年我が家にやってきた直後です。全身純白の刺で覆われていました。             Thelocactus



今年の3月には花を見せてくれました。Dscn9250



最近の姿です。       844



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爆発的な成長はありませんが時間とともに着実に大きくなっているようです。このサボテンの見所はなんといっても純白の刺ですが、当初心配したとおり球体下部の刺がやや黄色味を帯びてきています。それを補うかのように成長点からは純白の刺が吹き上げています。この純白を保つにはどうしたらよいのでしょう。



置き場所は素ガラス下の無遮光エリア、潅水は如雨露で頭からかけています。とりあえず水遣りの方法を変えてみましょうか。



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温室を夏に向けて模様替えしました。

あと3日で6月になります。今日、温室の遮光材料をプチプチシートと不織布との組み合わせから寒冷裟に変更しました。



プチプチシートは冬季の保温のために温室内5面に張り渡し、内部を密閉していましたが、四月になり温度上昇してきたため、天面及び南面のみ残し他は撤去していました。残したプチプチシートは保温のためではなくマイルドな遮光、及び陽光の分散の役割を果たしていました。



【衣替え前はこんな感じでした。】Dscn0289



このプチプチシートを全部撤去し、同じ場所に寒冷裟を張りました。



【衣替え後は…】 第二温室は実生苗や接木苗があり、天面及び南面の全体に寒冷裟を張り渡しました。Dscn3488

一方第一温室は、牡丹類やロフォフォラの大苗がある側の半分に寒冷裟を張り、残りの半分は素ガラスのままとしました。ここには強刺類の大苗が置かれています。Dscn3493



温室北側からの眺望です。



第二温室(全体に寒冷裟)          Dscn3504

第一温室(半分だけ寒冷裟)
Dscn3503

寒冷裟で遮光された第二温室内の明るさはこんなものです。



南側              Dscn3496          Dscn3498

北側              Dscn3497
各棚の上部に白いロール状のものが配置されて見えるのは、遮光用の不織布のロール状カーテンです。これまでプチプチシートでは陽光が強すぎると思われる一群のサボテンには適宜使用してきましたが、寒冷沙の適用でしばらくは出番がなさそうです。



以上の仕様で、これに強力送風機を加えなんとか夏の暑さを乗り越えねばなりません。




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動き始めた今年の接木苗

今年春に接いだ接木苗のうちの何本かが動きを見せています。 



烏羽玉錦           010

銀冠玉
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亀甲牡丹
014

プセウドペクチニフェラ
012

ディスコカクタス・ギガンティア
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こうなれば、日焼けしない程度に陽光に当て、水さえ与えておけば勝手に大きくなってゆくはず。



今日は温室の外に珍客たちが現れました。002
006

まだ開ききらないアジサイの花の上に小さな蟷螂たちが。ごく最近”一腹”の卵が孵ったのでしょう。いずれもアジサイの花の上に群がってエサとなる小昆虫の飛来を待ち構えているようです。秋までのこの中の何匹が生き残っているのでしょうか。




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”丸疣”青磁花牡丹

「青磁牡丹」として入手した種を実生して三年、特徴ある疣を持った苗の一群が出てきました。201605

”青磁牡丹”ですから花牡丹の一種で疣は通常縦長の三角形のはずですがこのロットの苗はズングリと短く丸い疣をもっています。



今後のこともありますので、実生後いつ頃からこのような性質が現れてくるのか、2年前まで遡ってみました。



2014年5月(実生から1年後)          201405

2014年12月(実生から1.5年後)
201412

2015年5月(実生から2年後)
201505

2015年12月(実生から2.5年後)
201512

”栴檀は双葉より芳し。”ではありませんが、早いものは実生から1年で特徴が現れ始めています。実生1.5年後には殆どの苗でかなり明確に特徴が現れているようです。



「大疣」だとか「シワ疣」などの”冠”が付いた花牡丹は良く見かけますが「丸疣」はまだのようです。大きく育てて魅力が出てくるようであれば面白いのですが…。とにかく注目してあと数年育てて見ます。





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実生三年目にして雰囲気が出てきたエキノフォースロカクタス属「振武玉」

三年前の5月に実生したエキノフォースロカクタス属の「振武玉(Echinofossulocactus lloydii Br.&R.)」が最近になって良い刺を出し始めています。



実生から一年毎の成長を振り返ってみましょう。



2014年5月(実生一年後)         201405_2

2015年5月(二年後)
201505

2016年5月25日(三年後)
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昨年までの凡庸な姿がうそのようです。球体は稜のヒダが明確になるとともに、色も濃い緑に変わりました。



更に特徴的なのは新刺で、これまでふにゃふにゃした糸のようでしたが、今は平べったく太く長い形状に変化し、色も鰹節のように変わりました。このサボテンの見ごろの時期の始まりのようです。





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エェッ!! そんなに大きくなるの? ネオポルテリア属「逆竜玉」

2013年5月にたにさぼさんから頂いた種を蒔いたネオポルテリア属の逆竜玉(Neoporteria subgibbosa( Haw.)Br .&R.)の苗。大半が分譲されて各地にもらわれてゆきました。現在うちには2本が残っています。              P5210912

P5210913



うちには白翁玉や多彩玉など他のネオポルテリアもありますが、この逆竜玉の成長は他のネオポルテリアとは異質なものがあります。とにかく成長が早い。エキノプシスを思わせる旺盛な成長力です。



500Cacti によれば成長するとその樹高は1mにもなるとあります。ネオポルテリアは成長しても10cm未満のものが多く、本種の大きさはネオポルテリアの中でも特異なもののようです。



これだけの旺盛な成長力、接木の台に使えるかもしれませんね。相性のよい穂が見つかると面白いのですが。




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ロフォフォラ成長の季節(2) 銀冠玉

ロフォフォラ成長の季節、第二回目の今日は「銀冠玉(Lophophora fricii Habermann)」のご紹介です。



下の画像の一群9苗は、2014年2月に播種した正確には実生2年目の苗です。種はアイハルさんから頂いたもの。開花はまだですが球体はよく成長しています。P5210845

以下の4画像の寄せ植え4鉢14苗はヤフオクで入手した1ロットの種を2013年三月に蒔いたものです。このロットの苗はかなり丈夫でよく育ちました。これらの多くの兄弟が全国の愛好家の下に里子としてもらわれていきました。唯一の欠点は成長旺盛すぎて春先の潅水でよく身割れすることです。              P5210848

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一鉢を除きすべての銀冠玉は開花球となっており、春から秋まで断続的によく花を咲かせています。ただ烏羽玉のように自家受粉しないため自然に種は出来ません。今は成長優先で、人工授粉による採種はまだ先のことと決めています。



烏羽玉より栽培上やや気難しいといわれている銀冠玉ですが、実生3年目までの経験ではそれほど差はないように感じます。



この1~2年は銀冠玉の中でも「疣」や「錦」の付く種を入手して育てています。普通の銀冠玉と比べ成長がやや遅かったり、歩留まりが悪かったりと、少し気難しいところがあるようです。これらについては、今後種の特徴が出てきましたらご紹介させていただきます。





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ロフォフォラ成長の季節(1)烏羽玉

何度もこのブログで書いていますが、うちの温室ではロフォフォラ属が良く育ちます。刺物がきれいには育たないこととは、裏腹の関係にあるのかもしれません。今年も実生三年目の烏羽玉と銀冠玉が機嫌よく成長中です。



今日と明日二回にわたり、成長中のロフォフォラの姿をお伝えします。今日はまず烏羽玉から。



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既に全ての苗が開花球になっています。これから秋にかけてつぎつぎに開花、自家受粉して種を実らせます。現在「大型烏羽玉」と普通の「烏羽玉」とを区別しています。しかし、「烏羽玉」にも自家産のものとネット経由で入手したものとがあり、これらはごちゃごちゃになっています。実生1~2年の烏羽玉も沢山育っていますので、大型烏羽玉だけ採種して、次世代を育てようと思っています。



これらの烏羽玉を寄せ植えしている鉢はこげ茶色の6号丸プラ鉢で、深さも適当にありロフォフォラを寄せ植えするのには好適です。





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根を全部カットして植え替えた兜はどうなった?

兜丸は割と根グサレしやすいサボテンとされています。事実私のところでは、苗で購入した株はほぼ100%、実生苗は植え替えのたびにほぼ10%が根グサレで駄目になります。もちろんこれらの数字は”うで”により変わるでしょうが。



どうせ駄目ならばと今春の植え替え時、ネットに良く出ている根を全部カットして植え替える方法をとってみました。実生1~3年のほぼ全部の兜の苗です。



植え替えから約3ヶ月後の現在の姿です。皆寄せ植えしています。基本的に縦横碁盤目状に植えつけていますので、その位置に苗が無いのは根グサレで苗が消滅していることを示しています。



実生1~2年の瑠璃兜錦、普通の兜、ミラクル兜P5210880

実生1~2年のミラクル兜、普通の兜、瑠璃兜錦。
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実生三年目の兜、瑠璃兜
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実生三年目のミラクル兜、瑠璃兜
P5210883

実生三年目の瑠璃兜錦、瑠璃兜等。
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実生二年目の瑠璃兜
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実生二年目のスーパー兜
P5210886

植え替え直後は根が無いため、腰折れする苗もありましたが、気温の上昇とともに根が張って、球体に膨らみが出てきました。



根グサレで脱落した苗は全体で数本で済みました。兜で根を全部切って植え替える方法はこれまでの細根だけ整理(カット)する方法より植え替え後の根グサレが少ないようです。特に実生二年以上経ってある程度の大きさまで育った苗において効果が顕著でした。



それに植え替えも楽です。根が無いので、用土に窪みをつけてその上に置いてゆくだけですので。次回からもこの方法で行きます。





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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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