アガベ牡丹 実生から3年半の歩み

2013年2月に実生したアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)のアガベ牡丹(Ariocarpus agavoides(Castan.)E.Anderson) です。秋の開花を控え、球体?の充実に余念のない夏場です。



 



<2016年7月下旬> 最近の姿です。全部で16株あります。大きさの大小に差が出てきました。大きな株は成長点に綿毛が吹いてきています。201607

それでは実生直後からの成長を振り返ってみましょう。



 



<2013年4月> 発芽後、第一回目の植え替えから一月後です。頭頂部から”牡丹”らしき疣が出始めています。 典型的な牡丹類の幼苗の姿ですね。      201304

<2013年9月> 半年で2~3本の疣が出て、長く伸びました。
201309

<2014年3月> 更に成長しました。寄せ植え鉢が賑々しく感じられます。
201403

<2014年9月> 3回目の植え替え後です。
201409

<2015年3月> 半年間あまり成長していないようです。
201503

<2015年9月> 夏の成長が分かるぐらいには大きくなりました。
201509

<2015年10月> 初開花です。三分の二ほどの苗が開花しました。実生の苦労が報われる瞬間ですね。
201510

<2016年3月> 植え替えました。昨年秋からあまり成長していないようです。この2年を見ると、アガベ牡丹は秋から春にかけてはあまり成長をしないようです。花を咲かせることに全神経を集中しているようです。
201603



 



そして現在の姿を再掲。
201607_2

秋の開花が楽しみです。



 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。

**



いつもこのブログをご覧下さりありがとうございます。明日からマラソン大会参加を含め道東地方への旅行等のため2週間ほど夏休みを頂きます。8月中旬より本ブログを再開いたします。



**

 





にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



スポンサーサイト



夏になって成長が著しいテレサエ

2014年5月に実生したマミラリア属の「テレサエ」。二年目の夏を迎え著しい成長を見せています。時系列でその成長を振り返って見ましょう。



<2015年7月> 実生一年と2ヵ月後。3本が育っています。201507

<今年1月> あまり大きくなっていません。秋の成長は少ないようです。
0119

<3月> 動きはありません。寒い時期ですからね。
0321

<5月> 球体はあまり成長していませんが、蕾が見えてきました。初開花です。
0521



小さな花を咲かせるマミラリア属の中にあって、例外的な豪華な花でした。004

<6月> 花後の一休み。
0619

<7月(最新)> 背が高くなってきました。遮光を強くしたので間延びしたのでしょうか。4月には3番目の苗が特に小さくこのまま脱落してゆくものと思っていましたが、ここに至ってかなり追いついてきたようです。花を咲かせなかった分、そのエネルギーを成長にまわせたのでしょう。
0727

同じマミラリアと言ってもこのテレサエは花の形態といい、刺、球体の柔らかさと言いかなり特異なサボテンではないでしょうか。何かの拍子で簡単に腐ってしまいそうな軟弱さを感じます。前回の植え替えからもう一年以上経っていますが、次回の植え替えは秋まで待とうと思います。



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



身割れして現状打破を図る、瑠璃兜錦接木苗のウルトラC!

球体のほとんどが茶膜に覆われ、成長点のみ緑の噴火口のようになって生きていることが分かる瑠璃兜錦の実生苗を袖ヶ浦に接いで救うことにしました。



今年4月初旬。接いだ直後です。外見だけでは瑠璃兜錦だとは分からないですね。0409

5月初旬。接木は成功したようですが、穂の動きはまだありません。むしろ少しやせました。
0501

6月9日。ようやく球体が膨らんできました。0609

7月23日。球体が更にふくらみ噴火口が拡がってきました。茶膜の小さな服を着ているようで窮屈そうです。
0723

7月27日。ついに身割れして茶膜を引き破り、噴火口の中から瑠璃兜錦のご本尊が現れてきました。
07271
別の角度から。
07272
これも更に別の角度から。
07273

成長点は元の球体の中心部の辺りにあるようにも見えますし、また今回の身割れで左右二つの球体が現れてきたようにも見えます。



真夏のオリンピックを前に瑠璃兜錦が見せたウルトラC級の身割れ。金メダルに値する見事な着地を見せてくれるでしょうか。



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



認知症がでたのか? 花牡丹と帝冠の古株

人間歳をとると、眉毛がやたらと長くなってきたり、逆に頭頂の毛がなくなってきたりと、本来のあるべき姿からかけはなれた外見に変わってくる現象がでてきます。



サボテンとて例外ではないようです。購入してからもう30年以上経つ花牡丹と帝冠の古株、なんと成長点近傍からボコボコと子を吹いて来ました。



<花牡丹> 画像に見える子は3つですが裏側にあと二つあります。そのうちの一つは根ぎわです。通常あまり子を吹かない花牡丹ですが、吹きだすとどんどん増えてくる印象です。最後は群生株になるのでしょうか。   P7230394
3年前はこんな姿でした。        Dscn0845

<帝冠> こちらは表に現れている子が二つ、更に綿毛の中に複数の子が潜んでいるようです。                 P7230305

3年前はこんな姿でした。綿毛の膨らみが二つに割れて、ひょっとすると綴れが出てきたのかと期待していたのですが。
Dscn0584


原色サボテン辞典によると花牡丹は「単幹のちに群生」、帝冠は単に「単幹」とのみあります。



子ぶきの原因をあえて挙げてみると、…



花牡丹は3年前まで手抜き栽培であったものがその後肥沃な用土に植えられて大事に扱われ”再成長”し始めました。そしてかなり老成してきましたので”筋書き通り”子を吹いてきたものと思われます。



一方帝冠はここ数年根の調子が悪く、命の危険を感じたのでしょう。緊急措置として子を吹いてきたものと思われます。



まあ、このような原因はあるのですが、外見上は古株がぼけて変なところから子を吹いてきたとしか見えません。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



今年も花の咲かない金鯱大苗4本

温室内で主(ぬし)のように居座るエキノカクタス属「金鯱」の大苗4本。今年もどうやら花を咲かせずじまいで終わりそうです。       P7230306_2

P7230307_2

P7230308_2

P7230309_2
二本は普通の金鯱、他の二本は短刺金鯱です。いずれも球体の直径は35cmを超えており、推定年齢35歳以上です。
これまでの成長振りを過去の画像で振り返ってみてみましょう。



 



<2002年> 直径は20~25cmぐらいであったと思われます。
2003

<2009年> この頃直径30cmを超えるものが出てきました。
20093

株の大きさや年齢から考えると、通常言われている金鯱の開花条件は全て満たしているはずなのですが。



 



良く言われているようにいじめれば開花するかもしれません。現実はその逆で、2年に一回植え替え、用土中にはたっぷりと肥料を仕込んでいます。置き場所も素ガラス下のほぼ一日中日の当る場所。自分の成長に夢中になって開花することなど眼中にないようなそぶりです。



 



しかし、良く考えてみるとなぜ金鯱開花を待ち望んでいるのでしょう。花は観賞に値するほど美しくはないし、種が出来ても蒔く予定はないし。結局、単なる珍しいもの見たさなのかもしれません。



 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



金赤竜のつぼみ

フェロカクタス属金赤竜(Ferocactus wislizeni(Eng. )Br.&R.)の蕾が上がってきました。蕾の色はクリーム色ですが、開花すると鮮やかなオレンジ色になります。



 



P7230310

P7230312

P7230528

この金赤竜は30数年前に五十鈴園さんから通信販売で購入したものです。購入時にはテニスボールほどの大きさでしたが、現在高さ40cm、径20cm程度になっています。



 



過去の画像を振り返って見ましょう。



 



2002年の姿です。購入から約15~16年。直径が15cmほどです。



 



2002

2003年、初開花しました。
2003

この金赤竜はわりと根がこじれやすく、こじれた年は花は咲きづらくなります。昨年根グサレを発見して根を根際まで切り詰め植え替えました。その後うまく発根したようで今年は蕾を見せています。



 



原色サボテン辞典によれば、金赤竜は「径80cm高さ1.6m。大型に育ち育て易い。」とあります。そうだとするとこの株は縦横とも今の4倍ほどまで大きく育つことになります。大きさのスケールは分かりましたが、時間軸は不明。多分生きているうちでは付き合いきれないでしょうね。



 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



アカダニ発生の気配漂う

関東地方では梅雨が長引いていますが、実質的に季節は夏。厄介なダニの季節です。毎年温室内のダニは薬剤を用いて全滅させていますが、夏は温室の窓を開放します。ダニは植物のあるいたる所にいますので、いつのまにか風に乗って温室内に侵入してきます。



 



今日撮影した画像をチェックしていて、アカダニさんが現れてきた兆候を示すものをいくつか見出しました。いずれもこの春接いだ接木苗です。台は袖ヶ浦、穂は銀冠玉です。



 



先週まで綺麗だった成長点近傍に茶色の部分が現れてきました。アカダニ御本尊はどこかにお出かけのようですが。     P7230064

こちらの苗も成長点付近に茶色の部分が出現。
P7230066

まだアカダニに齧られて痕はありませんが、球体の数箇所にアカダニらしき点々が。
P7230068

これはアカダニ君ではなく小さな芋虫の巣のようです。緊急性を要するのでスミソンの濃いやつをぶっかけておきました。
P7230036

昨年使っていた殺ダニ剤「テルスタースプレー」がなくなっていましたので、ホームセンターで三井化学の「コロマイト水和剤」を購入しました。月曜日に散布する予定です。



 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



ハマトカクタス属のハマタカンサスグループの何か?

今日の主役は三年前にたにさぼ実生クラブさんから頂いた種を実生したサボテンです。頂いた時の名前は「hamatacanthus」。全部で5株あります。



 



一番伸び伸びと育っている株です。長い刺は球体の高さぐらいあります。011

こちらはやや刺の短いタイプ。ただし同じロットから出た苗です。
015

こちらは長刺タイプ。最近までギュウギュウに寄せ植えされてきたためか少し歪んでします。
021

こちらは小さいですが子を吹いて来ました。
019

この株は子を吹いてきたのではなく、もともと多数に分頭していました。
017

佐藤勉著「原色サボテン辞典」には、hamatocactus 属のhamatacanths と言う名のグループのサボテンは6種類が掲載されております。画像を比較して本日の主役のサボテンは大碇(Hamatocactus hamatacanthus Muehlp)あるいはロンギハマタ(Hamatocactus hamatacanthus “longihamatus”)のいずれかであろうと思われます。





 



ところで、3年前は名前はどうであれ、綺麗に魅力ある姿に育てばそれでいいと思っていました。しかし、最近は正確な名前がないと気になり、さらにFN付きのものを重んじるように自分が変わってきたように思います。病がますます高じてきた証でしょうか。



 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



柱サボテンのくせに花座を形成するコレオセファロケレウス・アウレウス

今日の主役は長~い名前の、コレオセファロケレウス・アウレウス(ブイニンギア・アウレア) Coleocephalocereus aureus(Buiningia aurea)です。3年前に径2cmほどの苗を入手しましたが、丈夫な性質を有しており無遮光の環境の下、どんどん成長しています。     P7140528

現在、直径12cmまで大きくなりました。黄金色の刺は細くか弱そうに見えますが、実はとても硬く植え替え時には大変苦労します。本来柱サボテンに属する種ですが、丈高くならずに扁平な球体のまま成長を続けています。この種類が特異なのはメロカクタスやディスコカクタスのように花座を形成することで、成長点から溶けたソフトクリームのようなだらりと垂れ下がった形状の花座ができるようです。この個体はまだ花座を見せていませんが、球体の大きさからしてそろそろ出てくるものと思われます。



 



このサボテンは更に年に一つ二つ子を吹きます。主頭の成長優先のため出てくる子はある程度の大きさになったところで掻きとって挿し木しています。その掻き子等です。



 



これらの子達も健康優良児で放っておいても勝手に大きくなってゆきます。P7140519

P7140520

P7140521

さらに主頭に新しい子が出来つつあります。左下の黄色い塊。P6300611

全てクローンですから子達は余剰苗。将来、全国各地で花座を形成して愛好者たちを喜ばせてくれそうです。

ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



実生2.5年の金冠竜

今日はフェロカクタス属の「金冠竜(Ferocactus chrysacanthus B r.&R.)」についてです。むし暑い真夏の夜ゆえサラリと。



2014年1月にたにさぼ実生クラブさんから頂いた種を蒔きました。 



<2014年7月> 発芽後僅か半年足らずですが、既にその刺にフェロカクタスらしき片鱗が表われています。赤刺、黄刺両者あります。



201407_7
                     


<2015年1月> 縦長であった球体が、球形に近くなってきました。既に黄刺、赤刺の金冠竜です。             201501_5
                                          


<2015年7月> ようやく一鉢に寄せ植えできる大きさに成長してきました。全部で9本生き残っています。            201507 



<2016年7月> 大きくなったので二つの鉢に分けました。P7140493

P7140496

黄刺が二本、赤刺が七本、夏の太陽浴びて元気に育っています。どちらかと言えば気難しいフェロの中にあって金冠竜は割りと育て易い品種であると感じています。刺物が好きな愛好者にとって、育ててうれしいサボテンの一つです。 



ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。よろしければ応援の「ポチッ」をお願いいたします。



にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村



プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

フリーエリア

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR