綾波:秋の成長

ホマロケファラ属「綾波」の成長は春の一時期に限られるものと思っていましたが、今年は秋の今の時期にもわずかに成長する姿を見せています。


9月は天候不順な日が多かったことが影響しているのでしょうか。


 


<実生3.5年の苗(1)> 手前側の稜にわずかに新刺が。                                                           


P9220408crop 




<実生3.5年の苗(2)> 刺は出てきていないが球体が膨らみ綿毛も豊かに。





P9220409crop 




 


<推定樹齢6年の苗:王綾波> 新しい刺が2セット出てきた。


Sp9220558crop_2 






<推定樹齢8年の苗> 綿毛が豊かになってきた。


Sp9290603crop 






 


一方、この時期でも全く動きのない苗もあります。


<実生3.5年の苗:剣峰1>


P9290441crop 


 


<実生3.5年の苗:剣峰2>


Sp9290440crop 


 


<推定樹齢8年の苗:王綾波>


P9290443crop 




これら動きのない苗はもっとも日当たりの良い(強い)場所に置いている苗たちです。動きを見せている苗たちに比べて球体のふくらみがやや少ないように見えます。真夏の暑さをやっと乗り切り、今はほっと一息ついているのでしょう。




 















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白斜子の逆さ接ぎ うまくいったようです。

今日のタイトル「白斜子の逆さ接ぎ」、字面は”斜め”だの”逆さ”だのと何かと落ち着かぬものですが、サボテンファンの皆様にはその意味するところが分かっていただけるものでしょう。                                    




で、本題です。


8月下旬に成長に勢いがない白斜子の実生苗を袖ケ浦の台に接いでみました。すべての作業を終えてふと作業台を見ると穂から切り離された「根」の部分と余った袖ケ浦の台が。世の中のサボテン趣味家の中で最初に逆さ接ぎをやった人は多分同じ状況にあったのでしょう。逆さ接ぎするその心理よくわかりました。                     


 






それでもって早速・・・。根はじゃまでしたのでカットしました。


0902crop 




上の画像は接ぎ木一週間後です。接ぎ木が成功しているかどうかわかりませんが、接ぎ面周辺に黒変や茶変などが見られないのは良い兆候でした。




 


接ぎ木1か月後です。          P9220032crop_2 


穂の下部(もともと上部であったところ)が膨らんで緑色に変わってきました。つぶさに観察すると
下部左右にニキビのように膨らみ始めた部分が認められます。




 


さらにそれから一週間後。         P9290040crop 


ニキビのようであったものを含め穂の下部3カ所から子を吹き始めました。
おまけに頂部からニョッキリと根が一本。このまま接ぎ木を続けるとすればこれは蛇足です。                                              






それとも今すぐ接ぎ降ろし(はずし)てしまって、この根を生かし多頭株を目指すか?その場合、逆さにされたり、さらにひっくり返されたりして白斜子クンはついて来ることができるのか?
妄想は果てしなく拡がります。                


 


 




冗談はさておき、この逆さ接ぎの穂(根)をカットした実生白斜子の上の部分を接いだ苗は現在順調に育っています。          P9290173 




逆さ接ぎの下部から出てきた子がこのような大きさに育つまであと一年はかかりそうです。成長促進の観点からいわばタイムマシンのような接ぎ木ですが、逆さ接ぎするとこのタイムマシンで一年後戻りすることになりそうです。





 




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メロカクタス属「バイエンシス」の実が爆ぜた!

今年に入って花座を形成し、初開花し、ピンクの鞘をニュッと上げてきたメロカクタス属のバイエンシス。このサボテンの人生?のクライマックスともいえる今年の締めくくりは…。                   


 


Sp9220443crop 


 


Sp9220445 


 


 P9220445crop 


鞘が爆ぜて種が飛び出してきました。




 


別の株でも。              Sp9220444 


こちらは鞘の片側が失われているように見えます。ここは果実にあたる部分なので何者かに喰われてしまったのかもしれません。




 


 






開花したものの大多数に実ができるとすると今後まだまだ鞘が上がってきそうです。このサボテンを手許でこれ以上増やす予定はありませんので収穫した種は次の”余剰苗の分譲”でご希望の方に差し上げようと思います。
                      


 


 











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いつもこのブログをご覧くださり誠にありがとうございます。明日24日(土)から28日(水)までの間、マラソン大会参加等のため北海道網走地方に出かけますのでその間このブログを休載させていただきます。あしからずご了承ください。



(9月29日追記)



今日、バイエンシスの種を収穫しました。P9290016crop



熟したアケビの実のようです。濃いピンク色の鞘が15個ほど収穫できました。



 



この秋の牡丹類開花第一号

秋の長雨が続く今日この頃です。温室内の気温もつい先日までの高温がうそのよう、温度計の針も22℃あたりを指しています。               P9220595crop 




 


いよいよ本格的な秋が訪れてきたようです。サボテン界で秋といえば牡丹類の開花。今日、牡丹類の先陣を切って亀甲牡丹ヒントニーが開花していました。偶然にも昨日のブログ「苗で入手した亀甲牡丹及びヒントニーの成長」でご紹介したばかりの苗です。




Sp9220465crop 


 


P9220466crop                    


                         P9220468crop 


外は雨で気温も低いためきれいに開花していませんが、ロゼオカクタス独特のピンク色の花を咲かせまています。                                    






昨日のブログで「今年の初開花を期待している。」と書きましたが、昨年の画像をチェックしたところ昨年すでに初開花していたようです。人の記憶とはいい加減なものです。←”私”の記憶がいい加減なだけですが…。 こんなことでもサボテン栽培でデジカメの助けは必須になってきました。


                                






昨年(2015年)9月19日の画像です。S20150919crop 


右側の苗に開花直前の蕾が見られます。                         


 


 




それから5日後の9月24日の画像です。S20150924crop 


今度は左側の苗に小さな蕾が認められます。




 


昨年と今年とでは8月~9月の気候は結構異なるものであったと思いますが、結局同じ時期に開花しているのですね。開花時期を左右するのは気温より、昼夜の時間差なのでしょうか。


 


いずれにせよこれからの時期、晩秋まで牡丹類の開花を楽しむことができます。特に実生して3年半を経た苗がたくさんありますので、黒牡丹、アガベ牡丹などの群開が期待できそうです。                                          


 






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苗で入手した亀甲牡丹及びヒントニーの成長

三年前に”多肉植物&サボテン販売のネットショップ”と謳うMILII というところから亀甲牡丹と亀甲牡丹ヒントニーの小さな苗を2本ずつ購入しました。小さな苗ですがアリオカルプス属の苗が1本1000円弱で買えるのが魅力でした。


当時の苗の画像です。いずれの苗も安物の4cmビニルポットに植えられていますが、しっかりとした苗でした。                                 


 




<亀甲牡丹>


Dscn1317crop 


Dscn1318crop 


 




 




<亀甲牡丹ヒントニー>                 Dscn1311crop_2
Dscn1312crop_2






 


 


それから三年半たった現在の姿です。                           




<亀甲牡丹>                 
Sp9093714crop 




 


<亀甲牡丹ヒントニー>
            
Sp9093712 




 


特にこじれることもなく順調に育っています。二本ずつ寄せ植えにしていますがそれぞれの苗の直径は三年前の1.5倍ぐらいに大きくなりました。


 


そろそろ開花できる大きさになってきました。今年の秋には初開花が見られるものと期待してきました。蕾はまだです。


 







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大疣連山:実生三年半

大疣連山が実生からそれらしい苗になるまでの記録です。あまりネットでは見ることがない記録です。成長速度を知る参考ぐらいにはなりそうです。                                  






2013年春に実生しました。




その年の9月です。実生半年後。他の牡丹類と寄せ植えしています。左側二列が大疣連山です。                     201309crop 




 


2014年9月。一つ一つの疣が膨らんできました。201409crop1 




 


2015年9月。中央の大きいの2本とその左下が大疣連山。
右側一列は連山。それらしくなってきました。            
201509crop 




 


2016年9月(直近)。一番大きな苗は綿毛を吹き始め、大疣連山の片りんを見せ始めています。でも、まだ直径3cm程度。画像中小さめの苗は同時期実生の連山です。              Sp9022925crop 




 


こうしてみると連山より大疣連山のほうが成長が早い。そういえば市場で”連山”はあまり見かけなくなりましたね。                                    


 







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実生三年半:オブレゴニア属「帝冠」の秋

昨日の「晃山」に続きサボテンらしくないサボテン「帝冠」が本日の主役です。2013年春に「帝冠錦」と「大疣帝冠」を実生し、15本の苗が生き残っています。


 


Sp9022722crop 


Sp9022724crop Sp9022723crop 



 


「帝冠錦」は三枚目の画像の真ん中の苗、一枚目画像右上の苗は大祥冠(コリファンタ)ですので見なかったことにして下さい。育成途中で「錦」と「大疣」が混ざってしまいました。「錦」は他の苗と峻別がつきますが、「大疣」は皆そのように見え区別がつきません。ひょっとしてもともと「大疣」と「大疣錦」であったのか、それとも「普通疣」と「錦」であったのか?素直に考えれば「錦」が一本だけ生き残ったということでしょうが、上記のようにまず考えてしまうのは素直でない証拠か。


(これをお読みになってすぐに理解できる方はサボテン実生のかなりのベテランです。ヒントは「帝冠錦」を実生しても100%帝冠錦が出てくるわけではないということ。ますますわからなくなった方。ご安心ください。あなたはごく普通の人です。)


 






実生三年半で大きな苗の大きさが直径4cm程度ですから、サボテンの中では成長が遅い方です。すでに、「錦」以外は開花株になっていますが、積極的に受粉作業しなかったため種はできていないようです。                                                                 




 






帝冠は苗で購入すると結構な価格ですが、種の値段はリーズナブル。実生は「錦」を除きそれほど難しくはありませんから、これから帝冠を入手しようとしている方には実生から入ることをお勧めします。                           


 








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珍奇中の珍奇なサボテン:レウクテンベルキア属「晃山」

2013年の7月に実生したレウクテンベルキア属の「晃山」。たにさぼさんから頂いた20粒の種から15本発芽し、10本が開花株まで育ちました。そのうちの多くが各地の愛好家の方々に貰われて行き、現在下の画像の2本だけ残っています。P9053201crop_2 




 


 


晃山の画像をネットで調べると、疣がかなり茶色に変色しているものが多いのですが、これら二株は株全体がまだ緑色を保っていて若々しさを感じさせます。株の大きさはまだ直径8cm程度で、これからまだまだ大きくなってゆきそうです。外観はサボテンらしくなく、まるでアロエのようで人によりかなり好き嫌いが分かれそうです。ちなみに私は”中間派”。もともとサボテンはその珍奇な姿に魅力を感じているので、そのような観点からこの晃山は珍奇中の珍奇。


 


この珍奇で健康的な姿をなるべく長く保つため、定期的に植え替え、陽光によく当て、適切な水遣りを心がけてゆきます。


 


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高層マンションベランダで絶好調な金盛丸

自宅高層マンションのベランダに置いているエキノプシス属の金盛丸が絶好調です。9月の中旬を迎え今年最後の花?を咲かせました。昨晩撮影の画像です。                    Sp9164075 


真っ白な花です。夜間咲くので白が目立って良いのでしょう。現地では蛾が飛来して花粉を運んでくれるのでしょうか。
                                          


 


翌朝にはもうすっかり萎んでいました。Sp9174094 Sp9174108 


 


 


この金盛丸、成り行きでベランダで育てていますが、あまり大きな株になっては困るので子が出るたびに掻き落としています。それでも次から次へと出てきます。春から秋の成長期にはほぼ2週間おきに掻き子作業をします。


 


Sp9174096 




二週間もすると大きな子は直径1cm近くになり中には根をつけているものもいます。かわいそうですが心を鬼にして廃棄。




 


鉢はプラの浅鉢、用土は実生に使用したものの再使用です。ベランダは南向きですが日照は夏でも6時間程度、周年強風が吹きさらしています。さらに気が向いたときにしか水遣りはしません。が、さすがはダモノ中のダモノ、そんなことなど意に介せずどんどん太って、さらに次々に子を吹いてきます。これを肥沃な用土に植えこんで温室で育てたら大変なことになりそうです。




 










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怪しい銀冠玉錦接ぎ木苗

今人気の銀冠玉錦、ミーハーよろしく苗を入手しようとネットオークションを見ましたが、とても年金生活者の金銭感覚で買える値段ではない。結局割安と判断した「種」を入手して実生しました。このような場合、よくあるのが”安物買いの銭失い”。実生後一年が過ぎましたが、まだ明確に斑入りと判断できる苗が出てきません。そこで育ちの悪い見かけが変な苗を選んで袖ケ浦の台に接いでみました。斑入りは育ちが悪いからと言って、育ちが悪い苗から斑入りが出るという理屈は相当に苦しいのですが…                                 


 






Sp9113818 


この苗は骨董品の焼き物のような見かけです。ナントカ鑑定団の髭を生やした某先生なら「いい仕事してますねえ」なんてコメントが出てきそう。これまでの経験では、このようになった原因は一種の成長点障害にあるようです。接ぎ木されると行き場を失ったエネルギーがたまりにたまって、ある時一気に爆発的な身割れを起こすはずです。そのとき内部から「斑」の部分が現れるのではないかと小さな期待をしています。← 話は遠いな!


 






Sp9113820 


この苗は既に身割れした穂を接いだもの。今のところ「斑」らしき部位は見られません。もっとどんどん身割れして未知の部分を現しておくれ。


 








Sp9113822 


この苗こそ本命の”斑入り”でしょうか。日焼けか斑模様か迷いながら接ぎましたが成長を始めるにつれ、斑らしくなりつつあるように見えてきました。←この微妙な表現の中に自信のなさと、小さな欲望とを読み取っていただけるでしょうか?


 








Sp9113922 


同じロットの銀冠玉錦実生苗のうち、斑のない健康そうな苗を三カ月ほど前に接ぎ木したものです。そのような苗から新たに「斑」が出てくることはなさそうです。斑の代わりに元気余って子を吹き始めました。これはこれで、それなりに美しく育っているので満足しています。


 


 






綺麗な翡翠の宝石を求めて、富山の海岸の石ころをゴロゴロひっくり返していますが、なかなか良い原石は出てきませんね。やはり銀座の宝石店で大枚はたいた方が手っ取り早いのかもしれません。


 








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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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