銀冠玉の疣、接ぎ木苗には早期にはっきりと現れた。

ネットオークションではよく「疣銀冠玉」という名で銀冠玉が出品されています。最初のうちはどの銀冠玉でも大きくなれば疣が出てきてその疣銀冠玉になるものと思っていました。                                         


 






三年半前に実生した銀冠玉です。ネットで疣の付いていない「銀冠玉」として入手した種を蒔いたものです。すでに開花球となっており直径は4cmほどになりました。                        Spa290244crop 








Spa290246crop 




これらの苗にはようやく疣になるであろうという形ができつつありますが、まだ総じて皺のある大福餅といった風情の域を脱していません。                


 










昨年あたりからこれらの苗の先行きについて「銀冠玉」を育てていても「疣銀冠玉」にはならないのでは、という疑問が頭をもたげてきました。そこでネットで入手した「疣」の種を蒔き、幼苗を手あたり次第袖ケ浦の台に接いでみました。


 


それら接ぎ木苗の現在の姿です。  Spa290116crop 










Pa250201crop 






Pa250199crop 




Spa290084crop_2 






Pa250135crop 




疣に関して程度の差はあれどの株もはっきりと疣が現れています。最初の二つの画像にある「銀冠玉」とは大きな違いがあります。いずれの苗も直径3~4cmと接ぎ木の効果で同期の実生苗の倍ほどの大きさに成長しています。


 


ただこれから先、今は皺だけの「銀冠玉」は歳を経て「大疣銀冠玉」に化けてゆくかも知れません。                                         


 




例えば同じロフォフォラ属の烏羽玉。小苗の頃はこんな姿ですが…         Dscn0551crop_2 




 


10年経過後はこのように立派なイボイボが…Spa290502crop 




 


今後ウサギが勝つか、それとも亀が追い越すのか、銀冠玉のイボイボレースに注目です。                                             


 




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アストロフィツム属のタワーサボテンたち

アストロフィツム属のサボテンの中でも般若やランポー玉は極めて丈夫な性質を持っています。ある一定の大きさにさえなっていれば滅多なことでは枯れません。そして、球体の径が一定の大きさまで育つとあとは高さ方向へのみ成長を続けます。                                              




そんなこととはつゆ知らず、30年以上前に般若とランポー玉を買い込みました。30年たった今、順調に育ってきた般若と碧瑠璃ランポー玉5本の苗が温室内に林立しています。一本づつご紹介しましょう。                                          


 


<青般若 1> 一番古くからいる株です。20年ほど前軽く根腐れし、胴切り発根させました。刺の生え方がやや粗いのが特徴です。樹高40cm。Spa290307crop_2 


 


<青般若 2> 二和園さんから入手した株です。今日ご紹介する苗の中で最も径が大きく将来一番丈高く育ちそうです。 樹高40cm。     Spa290308crop_3 


 


<般若 1> ご紹介する苗の中では一番小柄。樹高33cm。Spa290305crop 


 


<般若 2> 星が多くて気に入っているタイプ。種を取るならこの株と決めています。樹高35cm。                  


Spa290306crop


 


<碧瑠璃ランポー玉> 20年ほど前に増稜して上の部分は6稜になっています。下から10cmほどの部位は増稜によって不連続な形状になっています。樹高50cm。意外と根は貧弱で、大きな地震が来たら、鉢ごとひっくり返るか球体のみひっくり返るか微妙なところです。Pa290304crop 




 


さすがにこれくらい大きくなると、植え替えはかなりしんどい作業になります。こちらはどんどん衰えていく一方、彼らはそんなことはお構いなしに成長を続けることでしょう。私は70歳まであと2年。
そこらへんが限界点になりそうです。


 




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メロカクタス名称不明種の名前を特定

2012年の12月にネットオークションで入手したメロカクタス不明種。すぐに播種して保温の利く場所に置いておきましたが全然発芽しません。春になり半ばあきらめて実生鉢を温室棚下に放置していました。6月ごろ発芽に気が付き慌てて植え替えし、その後は順調に育っています。


 


実生二年経過したころから「不明種」は普通の長さの刺とやや長めの長さの刺を持つ二種類の苗が混在していることに気付きました。




 


最近の姿です。


<短刺種> 球体の直径4cm程度です。


Spa290265crop 


 


<長刺種> 球体の直径5cm程度です。                                     


Spa290421crop 




 


ここまで育つと、原色サボテン辞典を参照すれば品種名を特定できるはずです。もちろん雑種である可能性もあるわけですが、その場合は二種類にきれいに分かれず中間的形質を持ったものも出てくるはず、と都合の良い前提をとっています。




 


ということで、結論としては短刺種は、






厳雲:Melocactus glaucescens Buin . & Bred                           






 


長刺種は、                                                               


ロンギスピナ:Melocactus ernestii “longispina "




であると結論付けました。                                         


 






明日からラベルを「メロカクタス不明種」から「厳雲:Melocactus glaucescens Buin . & Bred ()」、および「ロンギスピナ:Melocactus ernestii “longispina " ()」に変えようと思います。                                      


 






」が取れるのは、開花して花色を確認し、トルコ帽が大きくなってその色、形状が分かった時になりそうです。                                    


 




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自家産の種を手抜き実生

このところ自家産の種が結構できてきますので、気ままに実生しています。


 


<ランポー玉>


-親株- 30数年前に二和園さんから入手した株です。毎年開花していたので種はできていたはずと思いますが見過ごしていました。今年はしっかりゲットしました。                  Spa210422crop_2 


 


-実生苗- 播種してから4カ月経過しています。植え替えはしていません。水遣りを忘れた時期があったため、一部の苗がしおれています。すでに頭の部分はランポー玉らしい顔になっています。Spa250056crop 


親株はランポー玉としてはおきて破りの8稜ですので、子はどんなものが出てくるかと興味津々でしたが、おきて通りの5稜や4稜のものが多くみられます。


 


 


<烏羽玉>


-親株- 30年ほど前に友人からもらった株です。毎年開花し、自家受粉により多くの種を提供してくれます。同じ経歴のものが5株あります。            


Spa210615crop_2 


 


-実生苗- 200粒以上の種を100円ショップで買ったプランターにばら撒きました。発芽率は最悪で、やっと20苗弱が発芽しています。Spa250390crop_2 




 


<奇想丸>


-親株- 実生三年生。種はたにさぼさんからいただいたものです。大きくなりすぎて自立困難になり、棚の上を這いまわっています。Spa210362crop_2 


 


-実生苗- おそらく500粒以上の種が取れました。100円ショップのプランター二つに適当にばら撒きました。
                     
Spa250389crop_3 


 


Spa250391crop_4 


 


こちらの発芽率は100%に近い。びっしりと苗が並んでこのまま放置するとえらいことになりそうです。                                        


 






通常の実生作業では、まず用土を鉢ごと電子レンジで加熱殺菌し、播種後にベンレートでさらに殺菌、その後水分を一定に保つため鉢を密閉して一定温度の環境に置き発芽を待ちます。                                 


 






今回の手抜き実生では、用土、種の殺菌は省略、播種後水分保持のためプランターを腰水、プランター上面は透明プラスチック板で覆うだけ。これを温室内棚下に放置しておくだけというものでした。                            




たまたまかも知れませんが、丁寧に実生した場合と大した差はなかったという皮肉な結果となりました。                                              


 




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牡丹類の一斉開花

遅れていた牡丹類の開花、昨日の高温、好天で一斉に開花を見ました。


 


<亀甲牡丹>


古株、双頭の苗です。左の頭から三輪、右から一輪が咲いています。Spa270008_2 


 


こちらは実生五年生株、二輪同時開花ですがお互いにけん制しあってきれいに開ききれません
。                          


Spa270014_2 


 


<黒牡丹> 実生三年半の苗です。ロゼオカクタスらしい濃い赤い花を咲かせています。


Spa270020_2 


 


<アガベ牡丹> 黒牡丹の花に似ています。花弁の先端がやや鋭い形状です。昨年に続く開花です。           Spa270022_2 




 


<三角牡丹> 黄色い花を咲かせます。派手さの点では旧ロゼオカクタス属の黒牡丹等に一歩譲ります。









広疣系                        Spa270032_7 






狭疣系                  Spa270034 


疣の形状は異なるとも、花は全く同じですね。                          






<花牡丹> 花弁にようやく本来の赤みがさしてきました。Spa270030 




 


花は咲きましたが今年の牡丹類はどうも本調子ではなさそうな感じがしております。今年は種をとろうかと計画していましたが、株が弱ってしまっては元も子もないのでやめます。                                          










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人面サボテン(銀冠玉実生苗)

サボテンの実生をしていると、いろいろな顔を持った苗が出てきます。今日は文字通り人の顔のような姿を持っているサボテンについてです。                


 






二年前に”白肌小疣銀冠玉”として入手した種を蒔いたものです。発芽直後から双頭の株で育ちも悪いことから何度か廃棄しようと考えましたがなんとなく保持し続けています。     




最近になって、こいつと目が合ってしまいました。


Spa230004 


アップに耐える顔??


Pa230004crop 


 


泣いているのか笑っているのか判断に苦しみますが、味わいのある顔ではあります。”白肌”かどうかは別として、小疣の凹凸が目鼻立ちを形成しています。陽光により生じた凹凸の影が顔に深みを与えているようです。


 






そういえば”人面サボテン”として過去にも登場したサボテンたちがおりました。彼らはアストロフィツム属の兜です。”顔”を描いているのはアレオーレから噴き出た綿毛です。







A




B




 


こちらは目鼻に相当する凹凸がなく、何やらへたくそな落書きのような平面的な顔です。


 






少しでもそれらしいところがあると人の顔に見えてしまうというのは私たち人の認識の面白い一面ですね。                                     


 






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ようやく咲き始めた牡丹類の花

今日の関東地方の天気は曇りで、二つの温室内の温度も午前中に25℃付近まで上がったままそれ以上は上に行きません。Pa250001crop




Pa250002crop 










 


しかしここ数日の好天で、延び延びになっていた牡丹類の開花が始まりました。


 


<アリオカルプスヒントニー> この株だけは元気よく、今年三回目の開花です。     Pa250004crop 


 




<亀甲牡丹>
画像一枚目は推定5年生の株、二枚目は推定30数年生の株です。                   
Pa250006crop 




Pa250008crop 




 


<花牡丹> 推定樹齢30数年の株です。本来ピンクが差した花色なのですが、今年は純白に近い色です。昨年あたりから成長点が消滅して球体上部からボコボコと複数の子を吹いています。                    
Pa250010crop_2 




 


その他の種類の牡丹類は、開花まであと数日かかりそうです。
                


 




<三角牡丹>
 広葉タイプと狭葉タイプです。黄花が咲くはずです。
Pa250012crop 




Pa250014crop 


 


<黒牡丹>               Pa250294crop 




 


<アガベ牡丹>                    Pa250295crop 


 


 


  




今年はなかなかすっきりと咲きそろってはくれません。天気のせいか、それとも管理が悪かったのでしょうか?                                 


 








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夏を越してきたコノフィツム実生苗

なかなか意のままにならないコノフィツムの実生。やっとこの夏を生き抜いてきたブルゲリとマウガニーです。                                   






<ブルゲリ> こんなのが4つ生き残っています。直径は3mm程度です。まるで緑の石ころのようでどこが成長点であるのかよく分かりません。Pa220004crop 




 




<マウガニー> 夏を生き残ってきたというより、生きるのに厳しい夏の間は種のままで過ごし、秋になり「おのおの方、さあ行くぞ」とばかり、ゾロゾロと発芽してきました。このぐらいの大きさですとブルゲリとの見分けがつきません。Pa220010crop 


 


 


まだこれらの植物の性質をよくわかっていないためか、発芽はよくするのですがちょっと油断をするとすぐにダメになってしまいます。特に育て方が軟弱なためか、直射日光にさらすとすぐに透明になって蒸発するように消えてゆきます。


 


コノフィツム、まじめに育てようとすると結構手ごわい相手です。






 







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強刺ギムノ フェロシオール

これまでに数度このブログに登場しているギムノカリキウム属の「フェロシオール」。ギムノの中でも最も刺が強いサボテンのうちの一つであると言っても間違いないでしょう。




三年前の春にネットオークションで14本の苗を入手しました。当時の画像です。Sdscn0560 




Sdscn0561 




Sdscn0562 


 


 


三年半後の今はどうなっているでしょう。一部は各地の愛好家に里子としてもらわれて行き、現在4本の苗が残っています。            Sp9220548 


 


Sp9220550 




Sp9220549_2 




Sp9220552 




こうしてみると結構成長が早いものですね。現在の直径(刺を入れず)は7cm程度ですが10cmを超えてきたら迫力が出てきそうです。ギムノはどちらかといえば遮光を強くして育てるべき種類が多い中、このフェロシオールは弱い遮光にとどめ、強い刺の発生を促しています。成長も結構早いことから用土中に有機質の肥料も混入してご機嫌をとっています。



















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ペクチ二フェラ この三年半の歩み

ユーベルマニア属のペクチニフェラ、成長が遅く日々の変化は微々たるもので人の記憶に頼っていてはほとんどわからぬ程度のものです。


そのような観点からもサボテンの栽培にはデジカメで画像を記録しておくことはほとんど必須です。                                       




今日は変化が分かりやすい実生苗ではなく、苗で入手したペクチニフェラのこの三年半の変化を画像を比較しつつ確認してみたいと思います。                   


 






<実生後30年以上経過していると思われる苗> この二本の苗はもう30年ほど前に名古屋の五十鈴園さんから通信販売で入手したものです。          


 




-2013年4月-                                                 


Sdscn0375crop Sdscn0376crop 




 


-2016年10月-  それなりに風格のようなものが備わってきています。                                              


Sp9220579crop Sp9220580crop 


 


 


<実生後5年ほど経過していると思われる苗>
 この苗は2013年の春にネットオークションで入手したものです。                                 


 




-2013年4月-                                                 


Dscn0385crop 







 


-2016年10月- 三年半で大人の顔になりました。アレオーレが繋がってペクチニフェラらしい姿に変わりました。                        


Sp9220554crop 




 


三年半も経つと結構変化があるものですね。デジカメによる画像記録が無ければ多分、全然変わってないじゃん、ということになっていたと思います。


 


   

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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