エキノカクタス属「弁慶」

今年も残るは数時間のみ。大晦日のお題はエキノカクタス属「弁慶」(Echinocactus platyacanthus“ grandis”)です。


 






2013年春の実生で、2014年初夏には下の画像のように25本の苗が成長しています。


20140508


 


これらの苗の大半が余剰苗として各地の愛好家のもとに里子に出され、現在手許にあるのは二本の苗です。                                 






エキノカクタス属やフェロカクタス属の幼苗は皆似たり寄ったりで見分けがつきかねるものが多いですが、弁慶だけは球体に紫色の横縞が出ますので明確に区別することができます。                                     


 


Spc310491 




Spc310493 


 


稜数も少しずつ増え、「弁慶」の名に恥じぬ堂々たる球体に向けて着実に歩を進めている様にも見えますが…。


 


学名の「Echinocactus platyacanthus」
の部分は同属の「春雷」や「巌」と共通。これらのサボテンはいずれも大きくなると径1m、高さ1.5m級の巨大な球体になることで有名です。


 


振り返ってわが温室の弁慶を見ると、直径は未だ10cm弱。これが直径1mを超える大きさになるまで、私はあと何回生きたら良いのでしょうか。付き合いきれませんね。           


 


 




 


 


今年もこのブログへ多くの方にお越しいただきました。老人のたわごとにお付き合い下さいました皆様、誠にありがとうございます。来年もできる限り多くの情報を発信させていただく所存ですのでよろしくお願い申し上げます。           


 




 


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やっと出てきた日ノ出の勢い:日の出丸の豪刺

今日のブログは強刺で有名なフェロカクタス属の「日の出丸」についてです。                           


 




10月6日のブログ で、「いまのところ…立派な刺が出てきそうな気配はありません。」と書きました。その時の画像です。                           


 Sp9220420crop Sp9220421crop


 


それから約三カ月経過した今、気が付くとその”立派な刺”が出始めているではありませんか。              Spc300011 




Spc300015 




Spc300022 


 


刺の部分を拡大してみましょう。         Pc300020 




Spc300019 


 


待ち望んでいたあの幅広の深紅のかぎ刺です。10月の時点では新刺が幅広ではなく普通の刺でしたので、やはりあの幅広の刺は特有のDNAを持った苗だけに出てくるものと思っていました。予想が外れ、クリスマスプレゼントとお年玉を一度にゲット。実生して三年半と少し、やっと苦労(していませんが。)が少しだけ報われた気分です。


 





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あの難物サボテンは今? スクレロカクタス「彩虹山」

昨日は「実生の難物」についてのブログでしたが、今日は本物の「難物」サボテン、スクレロカクタス属の「彩虹山」(Sclerocactus Parviflorus SB178 nw San Ysidro NM)についてです。        


 


2014年春に札幌カクタスクラブさんからいただいた種を実生し、半年後にはこんな姿の幼苗が二本育ちました。                   Photo_2




 


しかし、二本とも相次いで根際から腐りが入り敢え無くダウン。それらを救うためそれぞれ、セレウスフェアリーキャッスル(以下「セレウス」)及び袖ケ浦に接ぎ木しました。接ぎ木した二本の苗の2015年夏の姿です。


 


<セレウス台>


Sdscn3520 


 


 


<袖ケ浦台>                Sdscn3495


 


袖ケ浦台の苗はご覧のように活着している一方で根も出てきましたので、これを生かして今年の春に接ぎ降ろししました。




そして現在は…  


 




<セレウス台の苗>              Spc250126_2 




<接ぎ降ろし苗>


Spc250372 




 


いずれの苗も従来の球体の上に今年成長した分がダルマ型に積みあがっています。まるでテフロカクタスのよう。                              






セレウス台の苗は初冬の今、まだ成長の兆しを見せています。一方接ぎ降ろした苗は成長点近傍の疣に皺が寄って、いかにもただいま休眠中という感じです。


 


見かけは、接ぎ木苗当時の台からの過多な栄養補給でメタボ苗になり、スクレロらしさは全く失われていますが、それでもひいき目に見ると接ぎ降ろし苗の方は上半分だけ”ややそれらしく”なってきたようです。


 


 


引き続きセレウス台の苗は接ぎ木の力を生かして「これがスクレロ?」といわれるくらいのメタボな巨大苗を目指します。一方接ぎ降ろし苗の方は、水遣りを辛くしてスクレロ本来の姿になるように目指すことにします。               


 


 










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実生の難物たち:小さくても、もうすぐ4年目

発芽率が極めて低い、発芽しても大きくならないうちに消えてしまう、何とか生育可能だがなかなか大きくならない。これらの類型に当てはまるサボテンを勝手に「実生の難物」と呼んでいます。


 


今日は2013年春に実生した「実生の難物」たちの姿をご紹介します。


 




Spc250231 




画像の上の方にたくさんあるのが、ゲオヒントニア「メキシカーナ」、その下右に二本あるのがアズテキウム「ヒントニー」、そして下に一列に6本あるマッチ棒の先のように見えるのがアズテキウム「花籠」です。画像全体の実際の大きさは一辺が13cm。                                                






大きめのメキシカーナで高さ2cm、直径1cm程度。ヒントニーは径、高さともに1cm。花籠に至ってはまだ直径3mm程度です。


 


これらの中ではメキシカーナは発芽率もそれほど悪くなく、遅くとも着実に成長するので他の二種ほど”難物感”はありません。


 


これに対して、ヒントニー、花籠のアズテキウムの一族はたちが悪い。発芽率があまり高くなく、出てきた芽(苗)は極めて小さい。しかもなかなか大きくなりません。水を切らすとすぐに消えてなくなってしまうし、油断すると苔に飲み込まれてしまいます。


 


結局、発芽しても植え替えないことを前提に肥料分のほとんどない用土に種を蒔き、発芽したらひたすら水を切らさず、かつ苔が生えないように管理するよりないようです。


 


これら三種のほか、実生の難物に近いのがストロンボカクタス属「菊水」ですが、これは少し易しい。            Spc250269 




 


 


逆にブロスフェルディア「松露玉」は何度トライしても上手く行かず、ギブアップしました。


 


よく言われますが、これら実生の難物は自分でトライするより買った方が安上がりだと。全くその通りだと思います。しかし、そろばん勘定だけでは片付かないのが趣味の世界。まだまだ計算づくでは成り立たない闇の世界の奥にまで入り込んでゆきそうです。


 




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死んだふり? 真冬の綾波

一年のうち春から初夏までの限られた時期に成長を見せるホマロケファラ属「綾波」。真冬のこの時期は、死んだようにじっとして寒さに耐えているようです。


 


<実生苗> いずれも2013年春に実生したものです。もうすぐ満4歳になります。これまでの成長過程では大きさがまちまちでしたが、ここにきて全員の大きさが揃ってきました。直径5cm程度です。


 






以下の二本の苗は伊丹のY園さんから購入した種を実生したものです。長い刺の特徴から”剣峰”ではないかと思っています。


Spc250484 




Spc250490 


 


次の三本の苗はネットオークションで入手した種を実生したものです。Spc250485 




Spc250488 




Spc250489 


 


100本以上の苗が育ちましたが大半が余剰苗として貰われて行きました。この三本のみ残っています。それぞれ刺の強さに強弱があり個性が出てきています。


 


<苗で入手した株> いずれもネットオークションで入手した株です。従って正確な年齢(樹齢)は不明ですが、7~8歳ぐらいではないかと推定しています。


 


Spc250482 


 


Spc250630_2 




Spc250650 






 


これらの苗はいずれも深刻な根腐れを経験しています。根腐れによる赤変部は球体中心部まで及び、ダメもとで徹底的に病変部をえぐり取りました。回復は球体内部からぶら下がるように出てきた根が地表に届いて始まりました。この間二年。正常な苗より二年遅れの成長です。


 


この痛い経験で綾波の水遣りを見直すことになり、結果実生苗はほとんど犠牲を出すことなく育成することができました。それほど難しいことではなく、春~初夏の成長期以外は水遣りを控えただけなのですが…。




(12月29日追記:「水遣りを控えた」(訂正)→「水遣りを控えめにした」 )






 




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ブルビネ メセンブリアンテモイデス 花芽があがってきました

今年の一月に実生したブルビネ・メセンブリアンテモイデス、4本が順調に育っています。12月の下旬になり、そのうちの一本から花芽が上がってきました。


 


 Spc250424 


 




Enlarged_2 


 


まだ小さくて分かりにくいですが、何やらハオルチアの花芽に似ているように見えます。


 


他の三本の苗も健康そうです。   Spc250421 






Spc250422 


 


Spc250423 




 


ところでこのブルビネ・メセンブリアンテモイデスの見どころは、葉先が収縮し、透明窓が集合して氷砂糖のように見えるようになることです。葉先の収縮のためには十分な日光浴が必要であると思われますが、現在これらの苗は温室内の棚下に置いてあります。そのため、やや水ぶくれのように見えます。


 


これからの時期、日照時間も長くなってきますので徐々に陽に当たる時間を長くし、水遣りも厳しくして本来の姿に近づけたいと思います。また、自家受粉はしないようですので、他の株にも花が咲いたら交配して種を取ってみたいですね。


 






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昨日分譲苗の発送を終えました。今日午前中から次々と苗到着のメールをいただいております。特段の事情がない限り明日中までに応募いただいたすべての方にお届けできると思います。                                  




 




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クリスマスに見るサボテンの蕾

年末のこの時期、温室内では来春に備えサボテンさんたちが蕾を上げ始めています。


今日は画像中心のブログです。


 


<瑠璃兜錦> いずれも袖ケ浦台の接ぎ木苗です。これまで成長優先で出てきた蕾は全部摘み取ってきましたが、今回は開花させて種をとろうとたくらんでいます。                  Spc250084 




Spc250132 




Spc250152









 




<白斜子> 先日のブログでご紹介したもの。蕾がだいぶ膨らんできました。Spc250199 


 




<精巧殿> 早いものはひと月前から蕾が見えていましたが、ここにきて全員に蕾が揃いました。                  Spc250318 




 


<バラ丸> 着蕾は精巧殿よりやや遅めです。開花はどちらが先になるでしょう。                    Spc250319 




 


<ラウイ> こちらは年内に開花しそうです。Spc250322 




 


<王冠竜> フェロカクタスの大苗「王冠竜」も蕾を見せ始めました。今のところ一稜あたり1~2個の蕾ですが、最終的には3~4個になります。開花は三月中旬です。                Spc250530





 





<白翁玉> 旧ネオポルテリア属の本種、実生三年目の初開花です。
Spc250593 






 


<多彩玉> こちらのネオポルテリアは毎年真冬の寒い時期に美しい濃いピンク色の花を見せてくれます。            Spc250632 




 


<ペクチニフェラ> ユーベルマニア属の本種、小さな目立たない花です。Spc250626


 


 






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ギムノカクタス属「白鯱」 初開花か? : 箱詰め作業完了

ギムノカクタス属の「白鯱」、成長点付近に蕾のようなものが見えて来ました。Spc220004 


 


この白鯱は、たにさぼさんからいただいた種を2013年9月に実生したもので、3年と数カ月で初開花の兆しが見えてきたことになります。


 




たにさぼさんのHP(サボテンの花MENU)には、ギムノカクタス白鯱(Gymnocactus knuthianus)
の項が設けられており、


 






”小型でガラスような曲刺の中から、小さな桃花を次々と咲かせます。やや高山性で年数経っても大きくならず”


 






との記載とともに桃花を咲かせた白鯱の画像が掲載されています。なかなか大きくならず、かつ今まで開花の兆候も見せず気難しそうなサボテンであると感じていましたが、やはり高山性であまり大きくはならない性質のようです。でも来春には桃花の初開花が見られそう。楽しみです。


 


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今日は分譲苗の箱詰め作業を完了しました。83個の段ボール箱で小さな部屋が埋め尽くされました。                  Spc240010 


明日、クロネコヤマトに集荷を依頼していますので、年内に皆様のお手許にお届けできそうです。


 




今回の反省点として、苗数に対してご応募いただいた方の数が多く、お一方に2~3本の割り当てとなってしまったケースが何件か出てしまいました。配送料をご負担いただきますので、結果としては苗を市中で買った方が安かったということがあるかもしれません。
次回から何らかの方法で改善するように考えております。


 


 




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三角恩塚ランポー玉接ぎ木苗の4カ月

8月に袖ケ浦の台に接いだ三角恩塚ランポー玉、大分大きく成長してきました。この4カ月の成長を振り返ります。


 






三角恩塚ランポー玉として入手した2ロットの種の中から本当に”三角恩塚”を体現した苗を寄せ植えしたものです。実生して2年半経ちます。いずれの苗も普通のランポー玉、あるいは四角、五角の恩塚ランポー玉より細長く立ち上がって、落ち着きのない姿になっています。                   Sp7140348 




画像の苗の中から手前左側の苗の頭をカットし、袖ケ浦の台に載せました。接ぎ木により成長促進を図って、どっしり安定感のある三角恩塚ランポー玉の創造を目指したわけです。


 




<8月>


08 


 




<9月>


09 


 




<10月>


10 


 




<11月>


11 


 




<12月>


12 




 


 


 


形状としては目指すものに近づいてきていますが、大きさはまだまだ。径2cm、高さ3cm程度です。来年は肥沃な用土に植え替え、ガンガン日光浴させて成長促進を図ります。


 





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四年目の新天地錦、梱包作業

2013年春に実生した新天地錦、200本以上発芽しましたが、球体に斑が入った苗は9本だけでした。しかも斑の入り方がかなり残念な状態。種の数が多かったので数撃ちゃ当たると思っておりましたが、なかなか思った通りにはゆかないものです。


 


比較的成長の良い7本の苗を寄せ植えしています。いわゆるハケ斑とか散り斑などからはほど遠く、いわばピンポイント斑、ベタ斑です。 Spc180028 


 


こちらは双頭の一方にだけ斑の入っている苗です。Spc160325 


背中合わせの双頭苗、ほぼ同じ大きさです。単体で育てれば斑入りの方の成長が遅いはずですが、一体になっていると栄養分を融通しあって仲良く生きているのでしょうか。


 



下の画像の苗は昨年の冬、路地植えで越冬したツワモノです。
Spc160326 


斑入りというハンディを背負ってよくぞ生き抜いてくれました。敬意を表して別植えにしています。


 






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今日は、分譲苗の梱包と、段ボール箱の組み立て作業を行いました。Spc220002 


460本の苗全て新聞紙で包み終えました。


 


段ボール箱はつぶされていたものを再び箱形状に組み立てました。60箱を終えましたがまだあと20箱ほど必要です。          Spc220009 




Spc220010 



 


我が家の上司殿の全面的な協力を得て、全体の作業の見通しがおおよそついてきました。あとは送り先ごとに箱詰めして発送するのみです。


 




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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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