ツルビニカルプス属「長城丸」が満開です。

ツルビニカルプス属の「長城丸」群生株が満開の花を咲かせています。ツルビニカルプスの開花といえば早春の風物詩のようなイメージがありますが、長城丸の開花は他のツルビニより少し遅いようです。


 


Sp3200006 


 


この群生株は30数年前に五十鈴園さんから通信販売で購入したものです。入手時は単頭でしたが、年月を経て主頭の周りグルリに七つの子を吹いています。成長遅い長城丸のこと、このような群生株になるにはただただ長い年月を待つよりありません。よくぞ30年以上劣悪な環境を生き抜いてくれました。


 



Sp3200008_2 


 


花は赤い中筋あるピンク色。典型的なツルビニの花です。


 


この群生の長城丸のほかに、実生の「黄刺長城丸」を育てています。こちらも今開花の最中です。                    Sp3200022 


 




2013年の三月に実生したこの黄刺長城丸、標準の長城丸と比較すると確かにその名の通り刺色がやや薄い黄色です。


P3200024_2 


 


花色は赤い中筋の幅がやや広い分標準の長城丸より色濃く見えます。この程度は個体差の範囲かも知れません。


 


普段は地味で温室内ではなかなか目立たない長城丸ですが、一年のうち春のこの時期にだけ、綺麗な花を咲かせてその存在感を示してくれます。


 


 




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エスコバリア属「ダシャカンサ」 咲く

エスコバリア属の「ダシャカンサ」(Escobaria dasyacantha)HK380が中筋の入ったオレンジ色の美しい花を咲かせています。  


 


Sp3180318 


 


玄人受けしそうな、なかなか渋い姿のサボテンです。このダシャカンサ、2015年の夏に松江市の I さんからいただいたものです。


 


当時の姿です。


Hk380 


 


一度植え替えをしていますが同じ鉢に植えています。両画像を比較してみるとかなり成長旺盛なサボテンですね。見かけからは高山性のサボテンのように見え、ゆっくりとした成長を想像していたのですが意外でした。                                


 


エスコバリア属のサボテンは、うちの温室ではこのダシャカンサのみ。おっかなびっくりの育成でしたが、拍子抜けするような旺盛な成長ぶりでした。


 


よく見ると雌蕊の柱頭が緑です。この点エキノケレウス属と通じるところがあり、白紅司(Ec hinocereus chloranthus v.russanthus(Wenig.) Lemb ex G. Rowley )に草姿が似ているようにも見えます。


 


 




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精巧殿古株の開花

ツルビニカルプス属の精巧殿古株が開花しました。


 


30年以上前に二和園さんで入手したものです。どの程度歳をとった精巧殿を「古株」と呼んでいいのかよくわかりませんが、少なくとも30年以上経っている株ですし、ネット上でもこのような年取った精巧殿はあまり見たことはありませんので、古株といっても問題ないでしょう。


 


Sp3180666 


 


球体の下三分の二が老化で茶膜が張っています。手抜き栽培による不遇の時期や、カイガラムシの食害の跡など、これまでのこのサボテンの履歴が球体の下から層状に刻まれています。


 


この精巧殿、根は袖ケ浦です。それがこれまで長生きしてきた理由の一つであるような気がします。二和園さんで購入したとき園主さんが「これは高いよ。」とおっしゃったことが今でも思い出されます。一株百円前後の金盛丸などの中でこの精巧殿は千円でした。


 


下の画像は2009年当時開花したときのものです。Pict0011 


今より少し若さが感じられますが、既に初老の域にはいっているのでしょうか。


 


それでも一昨年、球体下部の茶膜が張っている部分から二つの子を吹きました。                  Sp6300583 


最初の画像でも主頭の向こう側にこれらの子が開花しているのが見え隠れしています。


 


老境にあって子を吹いたり、盛んに花を咲かせたり。この精巧殿は自らの寿命を悟って次世代を残そうとしているのでしょうか。あるいは単に、老いてますます盛んなだけなのでしょうか。


 


 




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春の短い成長期を迎えた太平丸

このブログで取り上げることは少ないですが、エキノカクタス属の太平丸類は結構多くの苗を育てています。2013年、2014年に何ロットかの種を蒔き幸運にも太平丸としては良好な発芽率でしたので、150本近くの苗を得ることができました。その後も昇天する苗の数は少なく、現在でも135本程度の苗が生き残っています。


 


ただ、この太平丸すこぶる成長が遅い。春の一時期だけ動きますが、あとの時期はじっと不動を決め込んでいます。それがこのブログに登場することが少ない理由ですが、今はその”春の一時期”。この機を逃しては来年まで登場の機会はありません。


 


で、本題。


 


実生して3~4年経っているのですがまだ大きなもので直径3cm程度。5つの10号長角鉢に寄せ植えしています。そのうちの二つの画像を載せます。


 


Sp3180362 




Sp3180363 


 


上の画像は小平丸の一群、下の画像では長刺太平丸の一群の寄せ植えです。多くの苗の成長点近傍に深紅の新刺が出ています。一年のうち今の時期だけ成長を見せる太平丸。深紅色の刺は太平丸の見どころの一つです。この深紅色はやがて白や茶色に変色してゆきます。


 


太平丸の成長は”slow but steady”
を地で行くもので、同じエキノカクタス属「金鯱」とはえらい違いです。見どころの一つである花を見るまであと何年かかるのか、考えただけでも気の遠くなるような話です。今年は成長の悪い何本かの苗を試しに袖ケ浦やプシスに接いで成長を促してみようと考えております。



 






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ようやく動き始めたロフォフォラたち

気が付くとすでに三月中旬になっています。春たけなわですね。温室内の最高温度も連日40℃を超えるようになりました。


 


二月に一斉に植え替えを行ったロフォフォラ類も春の成長を開始したようです。  




 


<ディフューザ(翠冠玉)> 実生三年目。成長旺盛です。綿毛はまだ出ていません。                Sp3100273 




<銀冠玉> アイハルさんからいただいた種を2014年2月に蒔いたもの。したがってこれも三年生です。               Sp3100274 


この苗の特徴ですが、他の銀冠玉のように冬場になってもあまり縮みません。それでもやはりこのところの温かさで球体に張りが出てきたことは明瞭に認められます。


 


<烏羽玉> 自家産の種を蒔いたもの。これも実生3年生です。Sp3100288 


すでに開花球になっており、昨年は種も多く取れました。綿毛も豊かになりつつあります。


 


烏羽玉は自家受粉して結実しますが、ディフューザや銀冠玉は種を採るためには交配作業が必要です。幸い別系統のディフューザ、銀冠玉の開花球がありますので今年はこれらの間の交配作業で種を採りたいと思っています。


 


 








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三角ヘキラン、四角ヘキラン 右巻き、左巻き

いきなり画像です。


 


 


<三角ヘキラン・左巻き>        P3100123 


 


<三角ヘキラン・右巻き>             P3100167 


 


<四角ヘキラン・左巻き>             P3100161 


 


 


<四角ヘキラン・右巻き>      
P3100159 


 


 


 


いずれも実生一年目の苗を昨年秋に袖ケ浦の台に接いだもの。            






同じランポー玉でも星が出る普通のランポー玉があったり、星のない無地・緑肌の碧瑠璃ランポー玉があったり。                               






同じ
碧瑠璃ランポー玉であっても、六角、五角、四角、三角などいろいろあったり。                                                      






同じ四角ランポーでも、右巻きがあったり、左巻きがあったり。             






植物は不思議です。
サボテンは不思議な植物です。


 


 






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春に赤刺を出してきたサボテンたち

春の成長期を迎え、美しい赤刺を出すサボテンが目立つようになりました。今日は画像中心のブログです。                                  


 




<フェロカクタス属 日の出丸> 実生4年目Sp2270042 


 


 


<フェロカクタス属 巨鷲玉> 実生4年目Sp2270026 


 


 


<フェロカクタス属 ピロサス>                                            


Sp2270036 


 


 


<フェロカクタス属 赤刺金冠竜> 実生三年目                                


Sp2270048 Sp2270046 


 


 


<フェロカクタス属 紅裳竜> 実生三年目Sp2270050 


 


 


<テロカクタス属 紅鷹> 実生四年目P2270058 


 


 


<テロカクタス属 和光丸> 実生三年目Sp2270054 




 


<テロカクタス属 鶴巣丸> 実生四年目Sp2270056 


 


<テロカクタス属 緋冠竜> 実生四年生Sp2270052 


 


美しい赤い色をそのまま保つもの、艶のない茶色に変色してゆくもの、白く退色してゆくものなどサボテンの個性は様々。これらをゆっくりと観察してゆくのも楽しいものです。


 


 









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リトープス育成の悪い例

サボテンだけでは飽き足らず、一昨年末から細々とではありますがリトープスの実生に手を染めています。


 


たにさぼ実生倶楽部さんから数種類の種をいただき、2015年11月に播種しました。発芽後二度の植え替えを経ております。


 


<グラウディナエ C116 Lithops bromfieldii var.glaudinae メサ株由来>Sp3030453 


 


 


<光陽玉 C48 Lithops aucampiae ssp.euniceae v.euniceae ドイツコノパラダイス株>Sp3100415 


 


リトープスの育て方をネットでざっと学びましたが、それは一応頭の片隅に置いておいて、この際サボテンの育て方に準じて育て、不都合が出たらその都度修正してゆこうという方針で育て始めました。


 


用土はサボテンのものを転用、鉢は100円ショップで3つ100円の素焼き鉢、置き場所は温室内棚下、水遣りは素焼き鉢ですので鉢の上端が乾燥して色が白っぽくなったとき間髪を入れずやっています。


 


結果、理想的な状態よりかなり過湿になっているようにみえます。画像からもわかるように用土表面はゼニゴケやスギゴケの一族に覆われています。とても南アフリカ乾燥地帯原産の植物が育つ環境とは思えない絵図です。さらに球体の変な位置から分頭が始まっており、これも水遣りの量やタイミングが不適切であった結果だと反省しています。


 


取り敢えず次回の植え替えの時に鉢をもう少し水持ちするものに変え、水遣りのタイミングはリトープスの顔を見てから判断することにします。


 


まあ、地球の反対側でこんないい加減な育て方をされてもしっかりと生き伸びているのですから、リトープスの生命力たるや見上げたものです。


 


 






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白い刺に赤い花

今日は、白い刺と赤い花との対比が美しいと感じた二種をご紹介します。


 


<太白丸(テロカクタス属)> 松江市の I さんから頂いた苗。


Sp3120019 Sp3120021 


 


純白のガラス質の刺に濃いピンク色の花が映えます。二年前にいただいた直後は球体を覆う刺全体が真っ白でしたが、今は下半分の刺は茶色に色づいてしまいました。強刺類の赤刺を保つのも難しいですが、白刺を真っ白なまま保つことも結構難しいです。


 


<月宮殿(マミラリア属)> 
三月七日
にご紹介しましたが、その後満開になりましたので再び。                        
Sp3120023 Sp3120025 


 


此方の苗も球体下半分の刺が黄変しています。刺の質感は太さこそ違えガラス質を感じさせる点で太白丸に通じるものがあります。一方花色は同じ赤系でもピンクと朱でかなり異なります。花びらの質感も太白丸の方は透明感あふれるものですが、月宮殿の方はいわゆる「マット質」を感じさせるものです。


 


春のこの時期、いろいろなサボテンの花が咲き乱れ、温室の中で過ごす時間はあっという間に過ぎてゆきます。


 


 


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菊水実生苗4年目の初開花(するかも)

実生の難物サボテン、ストロンボカクタス属の「菊水」が4年目にして初開花しようとしています。


 


実生がそんなに難しいとも知らずにはじめのうちはあちこちから入手した種を次々に蒔きましたが、ほとんど全滅。数百粒の種を蒔きまくりましたが結局現在まで生き残ったのはたったの17本。2本は既に袖ケ浦の台に接ぎ木していますので実根の苗は15本。二つの鉢に寄せ植えしています。


 


<寄せ植え鉢1(小さい苗たち6本)> 大きい苗で直径1cm程度です。Sp3100488 


 


<寄せ植え鉢2(大きい苗たち9本)>
 
右上の大きな苗で直径2.5cm程度です。                  
Sp3120015 


 


二番目に大きな左下の苗を拡大してみると…


P3120016 


 






蕾らしきものが4つ見えています。苦節4年、ようやく実根の苗に花が咲きそうです。菊水は小型種ですので開花も比較的早めなのでしょう。


 




同じ実生難物種の花籠、ヒントニーなどはまだ苗そのものも小さく、開花するまであと何年かかるか想像もつきません。


Sp3100223 


 


左側の白い二本がアズテキウム属ヒントニー、右の土粒のような6本が花籠です。ヒントニーの大きいほうの苗がやっと直径1.5cm程度です。これでも実生4年目。気の遠くなるような時間との戦いです。


 


 





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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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