実生して四年経った牡丹類:(1)アガベ牡丹

2013年春に本格的にサボテン趣味に復帰してまず手を染めたのが牡丹類の実生でした。それから四年経った今、多くの苗が当時は想像できなかったほど大きく健康に育っています。


 


今日から何回かに分けて当時実生した牡丹類の今の姿をお伝えします。      






第一回目の今日は「アガベ牡丹」(Ariocarpus agavoides(Castan.)E . Anderson)です。


 Sp3310271 


 



一部里子に出した苗もありますが、現在残っているのは画像の9本を含めて16本です。アガベ牡丹はアリオカルプス属の中ではかなり早熟な方で、実生2年目から開花する株がありました。したがって現在あるものは全て開花球です。


 


下の画像は昨年11月初旬の開花の様子です。


 Spb040006 


 


ご覧のようにアリオカルプス属の中でもひときわ目立つ豪華な花を咲かせます。ただ、花のない時期は放射状に細長い葉を伸ばして、あたかも小さなアガベのような姿です。丸い球体に刺のある典型的なサボテンの姿を想像する人にこれがサボテンだと説明してもとても納得してもらえそうにありません。


 


ネット上には葉の幅が広い優品のアガベ牡丹が紹介されていますが、我が家のアガベ牡丹はごくありふれた普通のアガベ牡丹です。しかし旧ロゼオカクタスの牡丹類にしてはかなり丈夫な性質を有しています。これぐらいの大きさになると日焼け以外で昇天することはあまりなさそうです。


 


普段はあまり目に留まらないアガベ牡丹ですが、秋の開花を楽しみに日々の管理を抜かりなく行ってゆきます。



                                                  


 




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温室育ちのネオポルテリア

”温室育ち”の意味を辞書で調べると「大切に保護されて、苦労を知らずに育ったこと。また、その人。世間知らずでひよわな人間の意に使う。 」(大辞林第三版)とあります。


 


で、登場するのが温室育ちのサボテン。


 


<白翁玉>                 Sp3250561 


 


<多彩玉>
                   
Sp3250567 


 


いずれも旧ネオポルテリア属のサボテンで、温室育ちならではのフンワリ、なよなよした見かけです。確かに温室内で大切に保護して、病気などせずに育ててきました。自然界で育った苗は決してこのような姿にはならないでしょう。


 


これらのサボテンの見どころは荒々しい刺ではなく花でしょうから、このような女性的な姿もありではないかと思っております。ただしあまりひ弱にならないよう、多少は厳しい管理も必要でしょう。                                     


 


一方、同じ旧ネオポルテリア属でも、セニリスのような男性的な見かけのサボテンも存在します。


 


<セニリス>                  Sp3280206






 


このようなサボテンは温室で育てても、いわゆる”温室育ち”になっては困るので、陽光の強い場所で水遣り辛く育てるようにしています。


 


 


同じ温室内で育てても”温室育ち”そのままに育てても良いサボテンと、そうでないサボテンとを見分けて、それなりに管理することが必要なことが最近少しわかってきたような気がします。


 


 


 




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永岡景清が初開花、瑠璃兜錦の交配

マミラリア属の永岡景清が初開花しました。2014年三月に種を蒔きましたので実生丸三年目です。              


 


Sp3250150 




 


赤い中筋の入ったピンク花。かわいい花です。


 






Sp3250148 


 


五本の同期の苗を寄せ植えしています。今回開花したのはそのうちの一本ですが他の四本も近く開花しそうです。苗の直径2.5cmぐらい、高さ3.5cmぐらいの大きさです。


 


 




このところ各地で桜の開花宣言が行われていますが、わが温室では兜が一斉に開花していました。


 


懸案であった瑠璃兜錦の交配作業を行いました。                     


 






♂(花粉親)は袖ケ浦台に接がれた瑠璃兜錦です。あまり良い斑柄ではないですが花粉親の方は子の斑の出方にあまり影響しないとも聞きますのでそのまま使用しました。


 


Sp3280038 


 


♀(受粉側)も袖ケ浦台に接がれた瑠璃兜錦ですが、こちらはかなり派手な斑模様です。花も斑のあるあたりについており、これが原因なのか花色は赤です。


 


Sp3280084




 


これまで、交配作業はあまり積極的にやったことはありませんでした。二年前に菊水の交配を行い、うまく結実して、1000個を超える種を採ることができました。しかし、親株は弱ってやがて枯れてしまいました。これに懲りて、次に交配するときは接ぎ木の苗で行おうと考えていたわけです。今回、思惑通り親株が健康なまま、うまく受粉して結実すればよいのですが…。


 


 


 





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歩みののろい亀甲ランポー玉

亀甲ランポー玉と称する種を蒔いたのが2年半前。順調に育ってはきましたが…。


 




 Sp3280246 


 


画像右下隅の”三角”以外の15本の苗が本題の”亀甲ランポー玉”の種が育ったものです


 


今のところ”亀甲”らしき気配は微塵もありません。あえて贔屓目に見れば、普通に育っているランポー玉よりやや球体にゆがみが多いかなといった程度。                        


 


あと何年待てば亀さんが出てくるのでしょう。実を言えばこの亀さんの上に恩塚さんの模様を載せようとたくらんでいるのですが、その実現まであと何年かかるやら。


 


サボテン趣味を全うするには、暴飲暴食などもってのほか、ストレスをためず健康的な生活を継続する必要がある、ということでしょうね。


 


 


 


  

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身割れをよくする銀冠玉:その後

二月九日の記事で銀冠玉の身割れについていろいろと述べさせていただきました。その中で「すべての苗に出るわけではないのであまり気にしない。」と生意気に記載しましたが、これがサボテンの神様の逆鱗に触れたようです。次から次へと銀冠玉が身割れしています。かの国の将軍様よろしく”無慈悲な鉄槌”が下されたのでしょうか。


 


<袖ケ浦台の接ぎ木苗:2本>        Sp3250044 Sp3250086 


 


それにしても接ぎ木苗は成長旺盛なせいか、よく割れます。上の画像の苗は二カ所、下の画像の苗は3カ所に身割れが発生しています。


 


<寄せ植えの中の身割れ苗>      
Sp3250197 


時計の8時のあたりの苗、身割れ部分は向こう側を向いています。


 


Sp3250200 


ここでは2時と3時と7時の位置の苗三本に身割れが。8本中の3本ですから結構な割合で起きています。                                                  


 


Sp3250274 


こちらは実生二年目の苗の寄せ植え。左側一列目の4番目の苗、及び左から5列目の3番目の苗が身割れしました。


 


サボテンの神様、もうこれくらいで勘弁してください。


 


 




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マミラリア属「ナザセンシス」

マミラリア属の「ナザセンシス」(Mammillaria pennispinosa v. nazasensis)が開花中です。扁平な球体に赤のかぎ刺と純白の側刺、そして薄黄色の大き目な花。小さな中にとてもバランスのとれた美しさを感じさせてくれます。


 


S0325 


 


まだ球体の直径は刺を含めても4cm程度です。この大きさで開花しているのですからマミラリア属の中でも小型の種類なのでしょう。子吹きしそうな雰囲気を感じますがもしそうなら形良い群生になってほしいものです。


 


もう少しこのサボテンの素性を知りたくて、原色サボテン辞典を紐解いてみました。
ナザセンシスそのものはありませんでしたが、「陽炎」
(Mammillaria pennispinosa krainz)があり、その画像はナザセンシスに瓜二つです。してみるとナザセンシスは陽炎の変種ということでしょうか。


 






陽炎の説明として「扁平型、径3.5cm、高さ3.5cm」とあります。ということはこのナザセンシスはもう成球の域に達しているようです。


 


 


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春のブルビネ メセンブリアンテモイデス

一昨年秋に実生したブルビネ メセンブリアンテモイデス。4本の苗が育ち、この春それぞれの苗が花芽をつけています。


 


P3250332_2 P3250335 Sp3250333 Sp3250334 


 


 


最近人気絶頂のハオルチアに似ていますが別の属の植物です。
サボテン用の用土を転用していますが、かなりメタボな姿になりました。まあ、それはそれなりに良い見かけだと思って自己満足しています。


 


このところ、葉先が潰れその部分に透明な「窓」が
形成されています。これがこのブルビネの特徴で、見ようによっては砂糖菓子のように感じる人もいるようです。


 


小さな黄色の花が咲いていますが、はっきり言って貧相な花です。画像には花軸のみ写っています。4本の苗があればいつでも交配できるぐらいに咲きそろいますので、今年は種採りは見送りました。


 


1年と半年で3号鉢にちょうど良い大きさまで育ちましたが、今後どのように大きくなってゆくのか興味があります。このまま葉数をどんどん増やして径を大きくしてゆくのでしょうか。それとも子を吹いて群生株に変身してゆくのでしょうか。このような想像をめぐらすことができるのも、余りポピュラーではない種類を実生する楽しみの一つです。


 


 


 





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温室の春の衣替え

三月も下旬になり、晴れた日には温室内の気温が40℃を超えることも多くなってきました。              Sp3240017 


 





昨年12月初旬に温室内の温度がなるべく高く保てるよう、プチプチシートで内面側五面を内張し、北側にはさらにアルミ蒸着シートを張り渡していました。


 


冬仕様温室の北側からの画像です。 Spc080004


 


今日はとりあえず北側のアルミ蒸着シートを撤去しました。プチプチシートはそのままにしています。                         Sp3240013 Sp3240012 


 


プチプチシートを残しているのは太陽光を散乱して柔らかなものにする効果があるからです。しかし温室に設置されている天窓が高温になって解放されても温室内はプチプチシートで密閉されているので高くなりすぎた空気は逃げ場がありません。この対策として、天面側のシートは4月に入ったら一部を切り開いて温室内上下方向の空気の流通を図ります。


 


このプチプチシートを透過する状態でも4月になると温室内の太陽光は一年目の実生苗や牡丹類にとっては強すぎるものになります。そこで、実生苗や牡丹類を置いている棚の部分は不織布の二重張りシートで被うことにしています。Sp3240014 Sp3240015 


 


こんな作業している横で、今日もサボテンたちの開花が盛んです。
         


 




<白鯱>                       P3200064 


 


 


<永岡景清>                 Sp3200065 


 


 


<月世界>                    Sp3200066




 




 



 



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群生株になったマミラリア属の「白美人」が開花

二年前に子を吹き始めたマミラリア属の「白美人」、大きな群生株になりこの春の開花を迎えました。


 


Sp3200029 


 


別角度から。                Sp3200034 


 


この数年で子持ち”美人”に大変身した白美人。その激変ぶりを画像で振り返ってみましょう。


 


 


<2013年4月> この頃から丁寧な栽培を心がけました。            20134




 


<2014年4月> 一年間の栽培に応えてくれました。            20144




 


<2014年12月> 夏の間に高さ方向に成長し、スラリとした美人に変身。           


201412




 


<2015年5月> あら! できちゃったわ ♪                 Dscn9239




 


<2015年10月> 子らは順調に育っています。                Dscn0541


 


 


<2016年3月> 子にも花が。                  Sdscn0141 


 


 


かくして、すらりと背の高い色白の美人が、この三年で子沢山の子持ち美人に変身しました


 


 


 





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今年も大統領が開花しました。

花にも刺にも見どころ満載のテロカクタス属「大統領」。今年も開花です。Sp3200068 Sp3200070 Sp3200074_3 


 


ピンク色の花びらの付け根は濃い緋色で、サボテン界にあってもなかなかない色合いです。


 


この大統領、正式には
(Telocactus bicolor v.schotii VCA  2 Hudspeth Co., TX)なる名前付きです。大統領の変種です。原色サボテン辞典では「ショッティー」と名付けられています。これも松江市の I さんからいただいたものです。


 















この大統領、現在の大きさは径3cm、高さ5cm程度ですが、大きくなると径10cm、高さ20cmほどになるらしい。そうなると一度にたくさんの花を咲かせるかもしれません。見事でしょうね。


 


 




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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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