結実した瑠璃兜錦の鞘の色は何を語っているのか?

瑠璃兜錦の結実に成功し、鞘が膨らんでくるにつけ気になることが出てきました。鞘の色が赤であったり緑であったり、ふくらみを増すにつれその差が顕著になってくるのです。


 


<赤い鞘>                    P4300015 Sp4300145 





<緑の鞘>                     P4300011 P4300020 


 


<赤と緑の混合>               
P4300018 P4300013 


 


予想されたことではありますが、鞘の色はその鞘が付いている部分の球体の色に影響されているようです。斑の部分から出た鞘は赤い色、緑の部分から出た鞘は緑色です。


 


これからは時間がかかる話ですが、これら鞘の色別に実生してどのような苗が出てくるか確認しようと計画しています。瑠璃兜錦を実生して一番ダメなのが「全斑」の苗、その次にダメなのが「斑なし」の苗。これらと鞘の色との相関をつかめれば、所定の色をした球体上に位置する花にだけ交配作業を行い、効率よく良い系統の瑠璃兜錦を作出できるのではないでしょうか。
←暇なジジイだな。


 


 








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メロカクタス属「涼雲(バイエンシス)」

封筒に入って送られてきた小さな苗を育てて丸四年。5本のすべての苗に花座が形成されました。メロカクタス属のバイエンシス(涼雲)です。


 


Sp4260473 Sp4260475 Sp4260476 Sp4260477 Sp4260474 


 


昨年まで他の四本の苗に先を越されていた残りの一本(最後の画像)にも今年花座が見え始めました。


 


この花座から明るい赤の小さな花を次々に咲かせるのですが、
花座自体が明るいオレンジ色をしていますので、常に温室内に華やかな雰囲気が醸し出されています。


 


昨年の花座形成以来、季節を問わず開花を繰り返しその後真っ赤な子房を花座からニュッと出します。その子房の出し方と言ったら全く”ふしだら”としか言いようがないもので、昨年来ため込んだ種子が少なくとも1000以上たまってきました。


 


このブログをご覧の方でもしこの種をご希望の方がいらっしゃいましたら、先着10名の方に目分量で100粒をお送りいたします。このブログの右側にある「メール送信」からご連絡賜れば幸いです。




(4月29日19:00 追記)


種をご希望される方が10名を超えましたので、応募を終了させていただきます。ご応募いただいた方々には種全量を人数でほぼ等分して、近日中にお送りいたします。




 


なお、これらの種は発芽力が十分であることを確認しています。下の画像は昨年末に播種したもの。4カ月経過しております。     Sp4260162_2


 


 


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コピアポア属「バルクテンシス」この4年の成長

2013年春にネットオークションで入手した「バルクテンシス」。小型のコピアポア属のサボテンです。コピらしい渋さが特徴のサボテンですが、この4年の成長を振り返ってみましょう。いずれもその年の四月の画像です。


 


<2013年> 直径3cm弱の主頭にやや大きめの子が付いていました。両者とも日焼けで肌の一部が白くなっています。     S2013 


 


 


<2014年> 子(画像下側)が大きくなり外しました。二本を寄せ植えしています。蕾も抱いておりその後開花しました。        S2014 


 


<2015年> 元の子株(左)の方にさらに子が複数吹いてきました。球体が充実してきてコピらしい渋い色に染まってきました。         S2015 


 


<2016年> 二本を別植えにしました。親株(上)にも子が出てきました。子株(下)には球体の周りにグルリと子が吹いています。S2016a S2016b 



 


<2017年(現在)> それぞれの球体はかなり大きくなってきました。もとの親子の大きさの差はほとんどなくなりました。             Sp4260581 Sp4260582 





 


原色サボテン辞典には、このバルクテンシスは「Copiapoa hypogaea “ barqutensis」と表示されています。時々「ヒポガエ」なる名前のサボテンを見ますが同一種のことなのでしょうか。


 


また、通常この原色サボテン辞典にはそのサボテンの最終的な大きさが出ていますが、このバルクテンシスについてはその記載がありません。子吹きの状態やこれまでの成長速度の傾向を見るとそろそろ大きさの限界に近付きつつあるかなという感じがいたします。


 


 




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接ぎ木における台木と穂との相性について

大それた表題をつけてしまいましたが、それに関する私の知見は地球に対する小豆島の大きさ程度。期待されますとあとでがっかりすることになります。




 


私が現在接ぎ木の台に使用しているのは、袖ケ浦と、セレウスフェアリーキャッスル(電磁波吸収サボテン)と、長盛丸系プシスの三種。今、気にしているのはセレウスフェアリーキャッスルの台木としての可能性です。この柱サボテン、戸外栽培でも二年で高さ50cmほどになる成長力を有しており、これまで気難しそうな、スクレロカクタス(彩虹山)、コピアポア(黒王丸)などを接いで良い結果(異常なまでの急成長)を得ています。


 


<スクレロカクタス(彩虹山)>         Sp4260103 


 


 


<コピアポア(黒王丸)>           Sp4260129 


 


しかしどういう訳か、牡丹類を接ぐとうまくいきません。昨秋、黒牡丹を何本か接ぎましたが全敗。かろうじて残ったのは三角牡丹。


 




<アリオカルプス(三角牡丹)>
          
Sp4260043 Sp4260044 


 


接いでからすでに半年以上経過しているのですが、ご覧の通りほとんど動いていません。維管束が繋がっていないためにこのようになっているのはよくあることですが、見た目ではその部分はつながって見えます。


 


ちなみに袖ケ浦の台に亀甲牡丹錦を接いだ苗は順調に育っています。Sp4260067 


 


プシス台に接いだ黒王丸も順調。 Sp4260465 


 


これだけではまだ全容は全く見えて来ませんが、少なくともよく言われているように台木と穂との相性というのはありそうです。


 


まあ私の場合、接ぎ木の研究者でもありませんし、時間や台木の数も限られていますので、相性の悪い組み合わせを記憶しておき、それを避けて接ぎ木作業を行ってゆくよりほかなさそうです。


 


<4月28日追記> セレウスフェアリーキャッスル実生1年目の画像です。Sdscn2891




 


 






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今年の実生接ぎを始めました。

早春に実生した苗がある程度の大きさになってきましたので、この春の実生接ぎを開始しました。台木は昨秋接ぎ木に失敗した袖ケ浦やプシスです。


 


<袖ケ浦接ぎ> 此方はつい3日前に接いだものです。穂はヘキラン錦と銀冠玉。                     P4260002 Sp4260008 


 


台の袖ケ浦は昨秋接ぎ木に失敗した株をこの春まで肥培したもの。カット部の横から新たな子を吹いてきましたのでその先端に接ぎました。二節ある変な形の台ですが、この秋までそのまま大きくし、その後二節をカットして接ぎ台の方を発根させます。
まだ接いでから日数が経っていませんがこの雰囲気は確実に活着しています。


 


<プシス接ぎ>
 こちらの方は10日ほど前に接ぎ木作業したものです。穂は斑入りの牡丹類ですが、まだ斑が入っているか否かは判定できません。
P4260026 P4260031 Sp4260032 


 


同時に10数本接いで、打率は6割程度でした。そのうちの活着しそうなものの中から3本選びました
。すでに台のカット面は乾燥して白い皮が形成されています。
3枚目の画像の台は昨秋の接ぎ木の際、カットが浅かったため成長点が残り、接ぎ木失敗後に成長点から再成長始めたもの。その部分をさらにカットしその上に接いだたため意味有り気な姿になっています。


 


今年はプシス系の台木がちょうどよい大きさに育ってきています。これから夏にかけて、時間のある時を見てさらに多くの接ぎ木を楽しみたいと計画しております。


 


 









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金鯱の刺の発生を良くするにはどうするの?

2015年の6月に安曇野の高木カクタスさんで入手した金鯱三株。二年弱経過しましたが、その後どうなっているでしょうか。購入時と現在の画像を比較のために並べてみました。三本の苗を小さいほうから仮にA、B、Cとしました。


 


<苗A>


購入時


P6150002_2


現在                    Sp4150573 


 


 


<苗B>


購入時




P6150006


現在


Sp4150436 


 


 


<苗C>


購入時


P6150004 


現在


Sp4150437 




購入時の園主さんの説明ではこれらの苗は何年も植え替えしていないとのことでした。手許に来てからはすでに二度の植え替えを行っています。置き場所は温室内の素ガラス下の一番日当たりの良い場所。


 


にもかかわらず、購入時の長い黄金色の刺はこの二年弱で見る影もなくなりました。玄人と素人との腕の差と言ってしまえばそれまでですが、この現実は悔しいですね。


 


温室のガラスをポリエチレンに変えることはできませんが、せめて水遣りを辛くして、植え替を三年間隔ぐらいに延ばし、植え替えの際に用土中の肥料分を控えめにすれば少しは改善するでしょうか。


 


強刺類の刺の発生には紫外線が必須であるともいわれますが、そうだとするとガラスの存在や、長野と横浜の地域差などが動かしがたい要因かも。いっそのこと、これらの金鯱を抱えてスポーツジムにある日焼けマシンにでも入り込みますかね。


 


 




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瑠璃兜錦の受粉がうまくいったようです。

二週間ほど前に一斉に開花した瑠璃兜錦、ミツバチの飛来など期待できない温室内ゆえせっせと授粉作業に励みました。今日、咲きがらをつまんでみたところ、いつもはポロリと脱落してくるものがビクともしません。心なしか子房が膨らんでいるものも見受けられます。受粉に成功したようです。                 


 




いくつかの苗の画像を見てみましょう。Sp4240021 Sp4240022 Sp4240023 Sp4240024 Sp4240025 Sp4240035 


 


このようにうまく受粉した苗が全部で15本ほどあります。すべて袖ケ浦の台に接いだ接ぎ木苗で、着果しても本体の消耗を心配する必要はなさそうです。


 


これら15本の瑠璃兜錦を得るため、およそ300粒ぐらいの”瑠璃兜錦”と称する種を実生しています。逆に言えば瑠璃兜錦の種を蒔いてある程度良い斑模様が出る確率は
5%程度。


 











一方、今回これら15本の瑠璃兜錦から採れる種の数を皮算用するに、少なくとも200~300粒を採取することができそうです。それらを実生して優良苗を選抜し、さらに斑模様の質を高めてゆく…、などと他愛無い白日夢は果てしなく拡がってゆくのです。


 


蛇足ながら、上記の苗は実生して4年目。つまりこの白日夢は一サイクルに4年を要することになります。                                             


 




 



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開花に満を持すサボテンたち

温室内はサボテンたちの開花で賑やかな日々ですが、今日は少し視点を変えて、開花を間近に控えたサボテンたちの姿を集めてみました。


 


<アストロフィツム属 瑠璃兜錦> 袖ケ浦の台に載っています。多分赤花系の開花を見ることができそうです。            P4220142 


 


<エキノケレウス属 紫太陽> 昨年初開花した実生四年目の苗です。球体上部に赤や白のポンポンのような蕾をつけています。Sp4220342 


 


<エキノケレウス属 大仏殿> 毎年ゴールデンウイークに黄色の大きな花を見せてくれます。これも実生四年目の苗です。  Sp4220520 


 


<ギムノカリキウム属 牡丹玉錦>
 袖ケ浦の台に載っている接ぎ木苗です。意外にきれいなピンクの花を咲かせます。       
P4220124 


 


<旧ノトカクタス属 ヘルテリー> 球体の直径が15cmを超える大苗です。毎年濃いピンクの大輪を見せてくれます。      Sp4220027 


 


<フェロカクタス属 紅洋丸>
金属光沢ある赤花を咲かせます。
Sp4220544 


 


これらのサボテンのうちの多くはゴールデンウイーク中に満開となるはずです。”毎日が日曜日”の私は連休中は観光旅行やゴルフなどは全て”休み”。サボテン三昧の黄金の日々を過ごす予定です。それに合わせて開花してくれそうなこれらのサボテンたち、ういやつらです。


 


 




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レウクテンベルキア属の「晃山」が開花しました。

たにさぼ実生俱楽部さんの第58回タネプレでいただいた種を2013年7月に蒔いた「晃山」。レウクテンベルキア属に含まれる一属一種のサボテンです。この春も黄色の大きな花を見せてくれました。                                


 


 Sp4220541 Sp4220543 


 


現在画像の二本の苗が残っています。画像では手前側の苗が開花しておりますが、奥の苗も蕾を抱いており数日中に開花しそうです。昨年は5月初旬に開花しました。この時がこれら晃山の初開花でした。今年は開花二年目で、昨年より10日ほど早い開花です。


 


下は球体(草姿)全体が見える一週間前の画像です。
Sp4150497 


 


晃山自体の姿はアガベやアロエに似ており、珍奇な姿ではありますが、サボテン一般のような対称形の美しさは持ち合わせていません。個人的にはその姿にあまり美しさを感じない理由はそこら辺にあるのかもしれません。せめて各疣の先端の枯れこみを押さえて、なるべく多く疣の緑を保つことがこのサボテンの観賞価値を高めることであると思っています。


 


 





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コピアポア属「ギガンティア」

コピアポア属の「ギガンティア」実生苗が4年目の春を迎えました。


 


Sp4150603 


 


上の画像の苗は一番育ちの良いものを単独植えしているものです。刺を含まない径は5cmぐらい。普段は赤みがかったくすんだ緑色の球体ですが、春のこの時期だけ成長点付近が瑞々しい若葉色に変身します。
刺は黄色で黒王丸のような迫力はありませんが、球体表面には白い粉を吹いています。


 


下の画像は残りの苗を寄せ植えしているものです。Sp4150262 


 


手前左側の苗は縦に伸び過ぎ、右側の苗は南米病にかかり成長点が潰れたため複数の子を吹いています。奥の二本は健やかに育っているようです。


 


このギガンティア、原色サボテン辞典によれば大きくなると径20cm、高さ1mにもなるそうです。そうなったら見事でしょうね。でも居場所が??


 


 






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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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