コリファンタ属「魔象丸」:熟さぬ種鞘が三年目に突入

実生して丸五年目に入ったコリファンタ属の「魔象丸」の結実についてです。例によって時系列で振り返ってみます。


 


2013年春に実生した魔象丸、二年後の2015年6月に初開花しました。Dscn5272


 


翌年四月に、この花が種鞘となって球体上部にニュッと現れてきました。 Dscn1120


 


同年七月、この種鞘をつけたままこの年の花が開花しました。 P7050608


 


そして今年七月(現在)昨年の花が種鞘になり新たに今年の花が開花しようとしています。二年前の古い種鞘もついたままです。            Sp7310004Sp7310010 


 


さすがに二年前の種鞘はやや疲れが見えます。Sp7310008 


 


多分中にはもう熟した種が入っているのでしょう。しかし実生する予定もないのでこの先どうなるのか様子を見るため、しばらくそのままにしておくことにします。


 


赤ダニの被害に会いやすいコリファンタ属。うちの温室でもよく赤ダニが発生してあちこち被害が出ますが、不思議とこの「魔象丸」はその洗礼を受けていません。同じコリファンタ属の中でも赤ダニさんたちの好き嫌いがあるのでしょうか。




 






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花座を形成する柱サボテン「コリオセファロケレウスアウレウス」の球体にゆがみが…

柱サボテンでありながら花座を形成する珍奇なサボテン「コリオセファロケレウスアウレウス」。長い名前ですが最近ようやく覚えました。


 


4年前に直径3cmほどの苗を入手し、昨年9月に初めて花座を見せてくれました。                  Sp9114010


 


 


柱サボテンと言えども、扁平でしかもきれいな回転対称形に美しく育っています。                                                                


 


今年も、花座が大きくなって、6月初旬には昨年より


多くの花を咲かせています。                    
Sp6010514_2 Sp6010521 


 


沢山の花をつけてくれていますが、こちら側だけに集中している点が少し気になるところ。                                             




「ぱんさのサボテンランド」さんのこのサボテンに関する記事に『開花年齢に達すると、まるで刺が混じったクリームを成長点から垂らしたような奇妙な花座を作る。』
という記載があったことが思い出されます。


 


つまり「クリームを成長点から垂らした」
ということは、火山頂上の噴火口からマグマが一方向に流れ落ちるようなもので、これまでの端正な対称形が崩れるのではないかと懸念されます。


 


 


今日、鉢を持ち上げてグルリから観察してみると…


Sp7300004 Sp7300006 


 


あらら…。花座のマグマが流れ落ち始めています。


 


ああ・・これで、これまでのきれいな対称形の球体形状は崩れて、本来の?柱サボテンの形状に変化してゆくのでしょうか。
そうだとすると少し残念。


 


 





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発芽直後実生苗の三週間放置結果

三週間の旅行で、もう一つ気がかりであったのが、発芽直後の実生苗が干からびてしまうのではないかということでした。


 


対策として取ったのは、植えられた苗の用土を十分に湿らせておき、密閉しておくということでした。もともと私が実生する場合、透明なプラスチックの密閉容器を穴をあけずに使用しています。通常は一辺が10cmの蓋つきポリスチレン容器を使用していますが、今回自家産の瑠璃兜錦の種が1000個近く取れましたので、100均で入手したCDケースを複数使用しています。CDケースは半透明で、実生苗を強光からある程度守ることができます。また、ヒンジにより上蓋を動かして簡単に開閉でき、また取っ手が付いていて持ち運びもできますので、簡便な実生容器としてとても重宝しています。


 


このCDケースに実生用用土を入れて電子レンジで加熱殺菌したのちに、瑠璃兜錦の種を蒔きました。種は通常の場合アルコール消毒するのですが、今回種が大量だったため中性洗剤で十分に洗浄したのみです。


 


出発時には、すでに発芽したものや、発芽中のもの、未発芽のものなど、数日間隔で播種した7つのケースが温室棚下に置かれていました。               


 




それらのうち、すでに発芽が始まっている二つのケースの画像です。Sp6290237_2 Sp6290238 






 


このように構成したケースでは、密閉されているわけですから充分に用土を湿らせておきさえすれば三週間放置しても実生苗が干からびてしまう恐れはなさそうです。逆に怖いのはカビの発生です。最悪三週間もあれば容器内はカビの住処と化して実生苗全滅の恐れもあります。そのため、一応念をいれて、出発直前に殺菌剤ベンレートをすべてのケースに散布しておきました。                                                      


 


結果的にはこれでOKでした。三週間後の画像です。Sp7270375 Sp7270376 


カビの発生は十分に抑制されて、苗は用土中の水分を得てしっかりと育っています。他の5つのケースも同じようにカビの発生はなく、苗は大きくなっています。


 


これらの瑠璃兜錦実生苗はこのまま棚下に置いて、薄い液肥及びベンレートを適宜散布して秋の第一回植え替えまで育ててゆこうと思います。
蓋は時々開放して苗を外気に慣らすことも必要でしょうね。


 


 


 





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ダニ退治

三週間留守にすることの懸念として第一は昨日のブログに書きましたように日焼けでしたが、第二はダニの発生でした。                           






この第二の懸念が見事?的中してしまいました。ご存知の通りダニは高温の夏場に乾燥状態が続くとよく大発生することがあります。昨年は銀冠玉で痛い目に会いました。今回は三週間水遣りなしの状態が続き、さらに窓も一部を開放してあるわけですから、さあダニさんたちいらっしゃい!住み心地いいですよ、とばかりに門戸を開放しているようなものです。


 


この懸念は頭の隅にはありましたので、旅行前日にコロマイト乳剤をこれまで被害を経験している、ロホホラや、コリファンタ属、菊水、エキノフォースロカクタス属などに軽く散布しておきました。


 


帰国直後の目視によるチェックではわからなかったのですが、デジカメ画像で確認したところ、いるわいるわ。 


 


 


この画像にはダニは写っていませんが、二つの疣の先に蜘蛛の巣状の橋が架かっているのを見ることができます。ダニは蜘蛛の一種ですから糸を使ってあちこちに移動しているようです。                           Sp7270401 




 


この画像では画面左側の糸の橋を二匹のダニが渡っている最中です。Sp7270411 




 


この画像の左側では幾重にも重なった糸の橋が形成されている様子が見て取れます。画像に登場しているダニさんは数匹ですが、このような立派な橋を形成するまでには、もっと多くのダニ労働者諸君がかかわっているはずです。Sp7270421 


 




こちらの画像は橋というよりは糸で形成されたもう立派なテント。たくさんのダニさんたちがここから温室内の各所に旅立っていったことでしょう。P7270420 


 


 


こちらは白斜子の袖ケ浦接ぎ木苗。成長点のあたりに少し赤いポツポツが。Sp7270468 




もしやと思い拡大してみると…    P7270468m 


赤ダニさんたちがここでお祭りをやっていました。
白斜子の白い刺に赤ダニの赤が映えて?見えます。普段はコリファンタやロフォフォラなど緑の肌が目立つサボテンを好んで集まる赤ダニなのですが、今回はどうしたことなのか?


 


 


まあそんな赤ダニさんたちの都合を考えている暇があるなら、退治のための薬剤散布が優先です。今朝はまだ時差ボケで午前三時ごろに目が覚めましたので、夜明けを待って、赤ダニ殲滅大作戦開始です。


 


まず、自ら長袖シャツを着こみ帽子をかぶりマスクをしての重装備。温室は全ての窓を閉め切り、送風機を止めて密室に。


 


 


武器は電動噴霧器、弾薬はダニ太郎 +スミソン+展着剤の千倍液。二つの温室の隅々にまで散布し、一時間密封しておきました。


 


これで何とか収まってくれれば良いのですが…


 


 















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三週間留守にした温室、帰ったらどうなっていた?

久しぶりのブログで大袈裟なタイトルをつけましたが、結論から言えば”行く前と大して変わらず”でした。                                          






 


確かに夏のこの時期、三週間も温室を放置しておくのは少し勇気がいります。ましてや、今回寒冷沙の遮光なしで、プチプチシートと不織布の組み合わせによる遮光と送風のみで乗り切ろうとしていましたので、特に日焼けに関してはかなりの被害が出ても仕方ないと覚悟はしておりました。しかし日焼けの被害は金鯱など大物から実生苗まで皆無でした。                             






 


日焼けは普段から良く陽光にならしておけば、いきなりガツンと来る直射の日光でなければサボテンはそんなに簡単には日焼けしてへたばることはないということでしょうか。                                           






 


細かな点は、まだ学ぶべきことがいくつかあったような気がしますがそれらについての今後おいおいとご報告するとして、今日は三週間ぶりに再会したサボテンたちの中から目立った変化をしてくれたものについていくつかを…


 


<金鯱大玉ついに開花> 30年以上付き合っている4つの金鯱大玉。すでに直径も30~40cmとなっていたにもかかわらずこれまで未開花だったのですが、一本が開花していました。うれしいので画像を三つ載せます。Sp7270362 P7270363 Sp7270365 


三週間の完全断水でしたので、これはまずいぞと思って花を咲かせたのでしょうか。




 








<メロカクタス厳雲に花座ができていました> 自分で実生したメロでは初めての花座形成です。実生四年目でまだ直径は二本とも7cmほどです。少し早すぎるような気もします。         Sp7270367 Sp7270368 


 


<帝冠が満開に>
こちらも実生4年目の帝冠。16本の苗が同時に多くの花を咲かせていました。直径は5~6cm。扁平にかっこよく育っています。                        
Sp7270358 


 


                                                               <メロ・バイエンシスが種鞘を出しまくり> 下の画像をご覧の通りです。Sp7270369 


このサボテン、とにかく種を多く出します。一本の苗で年間300粒を下らないのではないかと想像しています。温室内のこの一角、赤い花座と種鞘でパッと花が咲いたようです。


                                                











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欧州紀行 (7) 花の都パリ

週末は一泊二日の旅程で、花の都パリを訪れました。
フランスの首都パリへはベルギーの首都ブリュッセルからTG Vで一時間半弱で到着します。
フランスが国家の威信をかけて開発したTGVは日本の新幹線に匹敵する速さと乗り心地でした。
定番の観光地を見て回りました。
パリ市街は犬の糞がそこここに落ちていたりして、日本のような清潔感はありませんが、名所旧跡はさすがと思わせるスケールと歴史を感じさせてくれます。

凱旋門
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エッフェル塔
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セーヌ川
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ルーブル 美術館
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モナリザ : こんなのをかぶりつきでずっと見ていることができます。日本での特別展であったなら....
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ミロのヴィーナス
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サモトラケのニケ
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オルセー美術館
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ゴッホ 自画像
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笛 を吹く少年
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最後に市内の園芸店で見かけたサボタニの画像。
レベルは微妙ですね。

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欧州紀行 (6) ウィーンへ

二泊三日の旅程で、オーストリアの首都ウィーンを訪れました。
ヨーロッパに来て以来、はじめてベルギー国外への旅です。
ブリュッセル国際空港からウィーンまで、一時間40分ほどの空の旅です。
音楽の都ウィーンは、ハプスブルグ家ゆかりの地でもあります。
関係する王宮、博物館、美術館などをみてまわるうちに予定の三日間はあっという間にすぎてゆきました。
特に博物館や美術館は日本語による音声ガイドが充実しており理解を助けてくれました。
最後にヨーロッパ第二の大河、美しき青きドナウ川のほとりを散策してウィーンの旅を終えました。
残念ながら、サボタニに関する情報を得る機会はありませんでした。
ただ、緯度てきにはベルギーよりかなり南に位置しますが、ヨーロッパ内陸部に位置するため、冬季の冷え込みは結構きつそうです。

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欧州紀行(5)

ブリュッセルに来て、早10日経過しました。
娘夫婦の家を拠点として、ブラッセル市内及びその近郊を気の向くままにウロウロしています。
観光目的でヨーロッパを訪問するのは、初めての経験で興味を引くものが多々あり、なかなか他国まで足を伸ばす余裕はありません。
、ということで、今日もブリュッセルねたです。

ブリュッセルのど真ん中といえば、セントラル駅とその周辺に位置するグランプラス、及び大聖堂が著名ですが、そこから徒歩で10分程のところに、現代のヨーロッパの中央官庁ともいうべきEU本部があります。

ご存じの通りISによるテロの矛先とも考えられている場所であり、周辺は銃をかかえた兵士たちが厳重な警備を行って物々しい雰囲気です。
兵士にカメラを向けることも差し控えねばならないような、緊張感を感じます。


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もちろん、その周辺にはサボタニなど一片のかけらも見ることはありません。
平和や治安の良いことの有り難みを、つくずく感じることができます。

今、ベルギーの時刻は午後9時。外はまだあかるいです。

欧州紀行(4)


ブリュッセルに隣接する古都ゲントを訪れました。

店先で見かけたサボタニ
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当地では有名なゲント城。
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古都の街並み。
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欧州紀行(3) 王立植物園

今日は 路面電車で ノード駅まで行き、そこから30分程バスにゆられて 王立植物園を訪れました。

治安が悪く、悪名高いノード駅の構内です。
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植物園の入り口。
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早速温室へ。
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以下、温室内にあるサボテンたちの様子です。
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全体の印象としては、神代植物園を大きくしたような感じ。
温室の規模は同程度でしたが、手入れは神代植物園の方が行き届いています。
特にサボテンに関しては画像からもお分かりのように可哀想な状態。
多分、詳しい人がいないのでしょう。

プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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