この一年のご訪問、ありがとうございました。

今日は今年の最後のブログになります。まあ、大晦日ですから当たり前ですね。この一年、つたないブログをご覧下さり誠にありがとうございました。来年もまた、できるだけ多く更新をしてサボテン、多肉植物に関する情報を発信させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。



今日は最後の温室訪問をしました。特別の日ですので温室内の様子を画像を中心にお伝えします。



 



<第一温室>



まず第一温室、この温室は建ててから30年以上経過しています。私がまだサラリーマン時代に建てた由緒ある?歴史的建造物です。ほとんど手入れしていませんが、まだ大きな欠陥は出ていません。丈夫なものです。





二つの電熱器で暖房をしているこの温室の最低温度は今年初めて10℃をわずか下回りました。現在の気温(午前中)も25℃とこの温室にしては低めです。 Spc290022

温室北側の棚です。マミラリア属、コピアポア属、ツルビニカルプス属などの中苗を置いています。
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温室北側通路及び棚下です。今年の実生苗群を置いています。
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温室南側棚上です。向こう側には強刺類、こちら側には牡丹類やロフォフォラ類の中~大苗を置いています。
Spc290037

温室東側通路には持て余し気味の大苗が鎮座しています。手前のヘキルリランポー玉は高さが45cm、奥にある金鯱は直径35cmほどあります。温室建設時以前からのつきあいで、”温室の主”的存在です。
Spc290040

温室南東側棚上には強刺類を置いています。強刺類マニアの方から見れば他愛無い苗なのですが、こうして逆光下ではそれなりに立派に見えるのが不思議です。
Spc290041

温室北東側棚上には、メロカクタス属、アストロフィツム属などの中苗を置いています。
Spc290042

<第二温室>



3年前に建てた第二温室です。第一温室と全く同じ大きさの、アルミフレームガラス温室ですが、メーカーは異なります。建設年次は30年近く離れていますが、コストはほとんど変わりませんでした。この間の日本経済のデフレを実感する出来事でした。この温室では主に1~3年の実生苗を育成しています。



第二温室の最低気温は今年初めてマイナスを記録しました。積極的に加温をしていないので当然のことかもしれません。第一温室より日当たりが悪いため、現在温度も20℃とやや低めです。
Spc290003_2

温室を東側から西側に向かって撮影しています。正面の棚には瑠璃兜錦、黒王丸、銀冠玉などを袖ケ浦の台に載せた接ぎ木苗を置いています。
Spc290027

南側棚上です。主に牡丹類、太平丸類、ロフォフォラ類を置いています。
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北側棚上です。ロフォフォラ類や帝冠などを置いています。Spc290030

通路及び棚下。接ぎ木苗、兜丸類、今年の実生苗類などを置いています。
Spc290031



今日の川崎市、朝方に雪が舞うなど寒い大晦日の一日でした。昨日のように富士山を望むことはできませんでした。その代わりにといっては何ですが、多摩川べりの自宅から見た東京都心の夜景をご覧ください。
Spc300036

遠く左側のオレンジ色が東京タワー、右側のブルーなのが東京スカイツリーです。



それでは皆様良いお年をお迎えください。






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完成はまだ先? エキノフォースロカクタス属「振武玉」

エキノフォースロカクタス属の振武玉。普段あまり気にしていないサボテンですが、これと思って観察するたびにその姿が大きく変化しています。



 



2013年5月に播種しました。それから一年半後の2014年12月の姿です。S201412

刺は細く球体の稜数の多さも目を凝らしてみなければわからない程度です。



 



その一年後、2015年12月には、いわゆる”多稜玉類”らしい姿を現してきました。S201512
成長の早い個体においては刺も発達し始めています。                                



 



 



 



2016年12月になりました。            S201612



 



4本の苗に絞り育成しています。飴色の平たい刺が急速に発達してきています。



 



2017年12月(最近)の姿です。          Spc290033



 



刺の発達が顕著になってきました。強刺類に劣らぬ立派な刺です。



 



 



 



振武玉の刺がこんなに発達するとは実のところ意外でした。私の温室のサボテンたちはどちらかといえば高温多湿多肥栽培で、球体はメタボ、刺は凡庸となる傾向にあります。



 



そんな環境の下で振武玉がこのような姿になるならば、もう少し水遣りを辛くし、強光に当てて刺の発達を促すような栽培方法をとるべきでした。反省&汗^^;。



 



 



 



 



 



今日の関東地方の空気は良く澄んで、遠方の景色がくっきりと見えました。夕刻に自宅マンションのベランダから見えた富士山です。Pc300007
西の方向に伸びる飛行機雲が二筋。帰郷を急ぐ旅人たちを乗せているのでしょうか。



 



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この時期の精巧殿とバラ丸三世代

12月も押し詰まり、精巧殿やバラ丸に蕾が上がってきました。気の早いものは一部開花を始めています。



<精巧殿> 実生5.4.3年生です。          Spc290015Spc290011Spc290009


<バラ丸> こちらも実生5・4・3年生です。Spc290013Spc290007Spc290005


ツルビニカルプス属の中でも特異なこれらの精巧殿とバラ丸、蕾は成長点付近にまとまってツブツブ状に出てきます。あとひと月もすると一斉に開花し、それは見事な姿になります。



ところで樹形の経年変化に関してですが、精巧殿は幼苗の頃縦長に育ちますが、その後頭部だけ膨らんであたかも楽器のマラカスのような形状になります(実生3年目頃)。その後、根元の細い部分が地中に潜り込み、全体として真球形の球体に変化してゆきます。



一方バラ丸の方は精巧殿ほどは形状の経年変化はなく、幼苗の頃縦長の長円形であった球体は次第に真球形に変化してゆきます。



以上は地上部の姿に関してですが、精巧殿、バラ丸には地中に大きな塊根を有していますのでこれを含めた姿はまた別の形状になります。植え替えの時など機会がありましたら画像を撮っておきたいですね。





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子吹き烏羽玉って別の種類の烏羽玉かと思っていたのですが…

ネットオークションで時々「子吹き烏羽玉」というのを見かけます。私はこれまでずっとこの「子吹き烏羽玉」とは、普通の烏羽玉とは別の種類で、子を沢山吹く小型の烏羽玉であると思っておりました。



この考えは実生を初めて5年、どうも違うのではと思い始めております。



実生苗を数多く育てておりますと、同じロットの種から実生した苗の中に異常に子を沢山吹く苗が出て来ることを経験します。例えばこんなに…                          Spc210512



画像の苗は銀冠玉ですが、烏羽玉でも…Pa150326



更に接ぎ木すると子吹きが促進されるのでしょうか、実生苗より高い確率で子を沢山吹く苗が出て来ることを経験しています。袖ケ浦に接いだ銀冠玉です。                                      Spa310067


Spc210147

これらの苗を見る限りは、もともと子吹き烏羽玉(銀冠玉)という種類はなく、通常の烏羽玉や銀冠玉の中で子を沢山吹く因子を持ったものを子吹き烏羽玉と呼んでいるのではないかと思料致します。



同じロフォフォラ属の中で翠冠玉(ディフューザ)に関しては私のところでは育種数が少なく、これまでに”子吹き”の傾向を示す苗は出てきておりません。しかし、やはり同じ性向を示す苗が出て来るのではないかと推定しています。



 



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気難しさが目立つ竜角牡丹

牡丹類の中で私にとり一番の難物は「竜角牡丹」です。2013年春に二カ所の供給元から入手した種36粒を蒔きました。この中から23本が発芽し、5年後の今、生き残っているのはたった三本です。                     Spc210225



貴重な苗です。一本一本を拡大してみましょう。それぞれの大きさはまだ直径2.5cm程度です。                 Pc210225a


Pc210225b


Pc210225c
なんだか触るのが怖くてこの二年間植え替えていません。だんだんと用土中に潜ってゆくようです。見た目は一年前とほとんど大きさが変わっていないのですが、土中の部分は少しは大きくなっているのでしょうか。                                          



 





こちらの苗は30年以上前に五十鈴園さんから入手した苗です。ということは実生してから35年ぐらいたっているものと思われます。Spc210473
長い間の手抜き栽培で枯れる寸前まで拗れていました。その後五年前からはねんごろに扱っているのですが、全体としての見かけはいじけたままです。



ここ数年は10月になると美しい花を咲かせ、丁寧な扱いに応えてくれているようです。                         Spa280019


この竜角牡丹、実生から育てていては一人前の苗になるまで何年かかるか分かりませんので、今年春の実生苗を袖ケ浦の台に載せてみました。何本かはうまく活着しています。                       Pc210083


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中には期待していなかった斑入りの苗もありそうです。来春以降の成長が楽しみになってきました。



 



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冷気に遭遇したメロカクタスは…

12月も後半に入り、温暖の地横浜でも未明の外気温が0℃近くにまで下がるようになってきました。主に実生苗を育てている第二温室、無加温のため夜間の最低温度は外気温とあまり変わらないようです。                        Spc240002
天気があまり良くなかったこの日の最高温度は24℃、最低温度は+2℃を僅かに下回っていました。現在の気温は12℃弱、このぐらいになると実生苗といえども積極的な水遣りは控えたくなります。



今日の主題であるメロカクタス属のサボテンたちは小さな電熱器二つを設置している第一温室に置いてあります。寒さには弱いとの定評があるメロカクタスのため、電熱器の稼働開始設定温度は10℃です。



この日の最高最低温度計は…Spc240034
最高温度38℃、最低温度8℃、現在温度16℃です。第二温室との最高温度、現在温度の差は日当たりの違いによるものです。そして最低温度の差は主に電熱器の効果でしょう。



さて、この第一温室に置いているメロカクタス属のサボテンたちは現在どんな顔をして生きているでしょうか。



<ロンギスピナ> 実生5年生です。まだ花座が出ていません。Spc240032
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元気そうです。                                                





<姫雲> これも実生5年生です。今年花座を形成してきました。                      Spc240035
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球体の緑色がややくすんで見えます。                                   



<涼雲> 推定実生6~7年生。2年前から花座ができています。Spc240037
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こちらも球体の緑色が明らかにくすんでいます。又球体の張りが失われ、やや萎んで見えます。



さすがに電熱器による加温によって最低温度が5℃以上に保たれているため、寒さに弱いといわれているメロカクタスもへたることはなさそうです。しかし、すでに花座を形成している成株は冷気を受けて少し元気を失っているように見えます。



まあこれ以上最低温度を高く保つようにすると電気代がかさみ、年金生活者の懐に響きます。メロカクタスたちにはこのぐらいの温度で我慢してもらおうと思っております。





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人相いろいろミラクル兜

実生して5年目のアストロフィツム属の「ミラクル兜」。同じロットの種からどうしてこんなに違った顔が出るのでしょうか。



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白点の散り方、大きさ、稜の数など、見どころ満載。兜は苗ごとに皆顔が異なり、どんどん数が増えてしまうサボテンです。でも大きくならないから良しとします。



 



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早くも蕾を上げてきた白斜子

袖ケ浦の台に接いだソシリア属の白斜子に蕾が上がってきました。Spc240023Spc240025Spc240027Spc240029


苗により蕾の成熟度には差があるようですが、昨年より2週間ほど出蕾が早いようです。



昨年は3月中旬に満開の花を咲かせました。P3120002

今回の開花はいつ頃になるでしょうか。開花の時期はもう寒さも和らぎ、温室内もいろいろなサボテンの花が咲いて賑やかなことになっているはずです。



文字通り「冬来たりなば春遠からじ」ですね。



 



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北米難物種「彩虹山」のその後

ぺディオカクタスやスクレロカクタスなどのいわゆる北米難物種は恐れ多くてとても実生する気にはなりませんでしたが、たまたま札幌カクタスクラブのmajor さんがご厚意で「彩虹山」の種を送ってくださり、それを2014年2月に実生しました。



正式名称は「Sclerocactus Parviflorus SB178 nw San Ysidro NM」。フィールドナンバー付きの由緒ある彩虹山です。



何本かが発芽しましたが、次々腐敗して1年もたたないうちに2本だけになりました。それらの苗も根際から腐りが入ってきました。やむなく健康な上体をカットして袖ケ浦の台に接ぎ、何とか命をつなぎました。                     



 



実生から4年後の現在…                                                          



 



この苗は接ぎ口あたりから根が出てきましたので、これ幸いと接ぎ降ろしました。接ぎ降ろしてから二年近く経ちます。さすがに自根になってからは成長は緩慢ですが生きてはいます。



Spc210121
 



この苗は袖ケ浦の台に載せられたままです。メタボ化した縦長の球体がグニャリと曲がり、その曲がって凸になった個所から上向きに複数の子を吹いています。                 Spc210131


この苗は上の子の一つを袖ケ浦の台に載せたものです。 Pc210145

接ぎ木の威力でメタボ化し、ピンポン玉ぐらいの大きさに膨らんでいます。こうなると自根苗とは別物ですね。



これら難物種の育成のポイントはいろいろあるのでしょうが、そのうちの一つは水遣りであることは間違いないでしょう。幸い袖ケ浦の台に載っている苗は他のサボテンと同様の水遣りで健康に育っています。また接ぎ降ろしたものは、成長期だけ他のサボテンの水遣り二回に対して一回水遣りしすることで何とか保っています。



 



生きているだけで幸運であると思わなければいけないこれらの苗ですが、贅沢を言えば一度開花を見てみたいものです。                        







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気付かぬうちに結構大きく育った小平丸

2013年春にネットオークションで入手したエキノカクタス属の「小平丸」。成長の遅いサボテンの一つですが、この5年で結構大きく成長していました。



例によって時系列で振り返ります。



<2013年4月> 入手してから数か月後。「赤刺小平丸」の名札と、2009年の実生を示す札が付いていました。従って2017年の現在は実生8年生ということになります。                  S201304



<2014年4月> 白い綿毛の膨らみは初開花に至る蕾でした。               S201404



<2015年4月> これも蕾                    S201504



<2016年4月> こちらは咲ガラ        S201604



<2017年4月> 扁平に大きくなってきました。S201704



<2017年12月> 秋になるとこんな感じです。S201712

この小平丸の見どころは、扁平な球体と、赤い刺と、そしてピンク色の大きな花です。                    Photo


毎年咲くたびに見とれてしまいます。



 



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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