アズテキウム属「ヒントニー」の実生 苦節五年

5年前の2013年春にアズテキウム属の「ヒントニー」の種を蒔きました。種はmesa garden から入手したもので、「72.396-hintonii LH442 El Rio, NL, wooly areoles in youth 」と名付けられており、20粒で3ドルしました。ひと月の間に34本発芽。20粒で34本発芽ですから、Steven Black さんは良い人でした。



翌2014年1月から現在までを画像で振り返ります。



 



<2014年1月> 発芽してから9カ月経過しています。二本のみ生き残っていますが、用土に紛れてどこにあるかこの画像ではわかりません。              S201401



そこで苗の部分を拡大してみました。画面中央のゴマ粒のような二本です。この時点では直径1mm未満です。                  201401_2
                                                       



<2015年1月> あまり大きくなっていませんが、表面用土を芝目土に変えましたので苗の存在は確認できそうです。 白く見える二本です。                  S201501



拡大しました。直径2mm強。                     201501_2



 



<2016年1月> 稜が出て少しサボテンらしくなってきました。二本の苗に大きさの差が出て来ました。                            S201601



拡大します。大きな方の苗で直径5mm程度です。201601_2



 



<2017年1月> 小さな方の苗も稜がはっきりしてきました。S201701



拡大します。大きな方の苗で直径7mmぐらい。                        201701_2



 



<2018年1月> ヒントニーらしさ?が出てきました。S201801



拡大します。大きな方の苗で直径10mm程度です。S201801_2

 



昨日のブログの長盛丸系プシスは2年半で直径10cm程度まで育ちましたが、今日のヒントニーは5年間で1cm。ここまで育つと純白のアレオーレの列が美しくなかなか魅力的ですが、実生はもう結構です。



ところでこれら二本の苗、開花するまであと何年かかるのでしょうか。






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駄物中の雄:長盛丸系プシス

駄物のサボテンは好きです。駄物といわれているものの多くはエキノプシス属のサボテンで、うちでは金盛丸、短毛丸、大豪丸などを育てていますが、今日登場するのは長盛丸系のプシス。



化け猫さんからいただいた大量の種を蒔いたのが2015年春。5月に第一回目の植え替えに際し苗の大きさにより、小、中、大、特大の4グループに分けました。Sdscn0547

その後、小~大の苗は接ぎ木台に利用し、画像右下にある特大の苗は特別扱いして肥培に努めました。



それから二年と半年、現在の「特大苗」の姿です。Sp1180510


Sp1180509

用土中に完熟乾燥牛糞を入れて肥料で大きくしています。プシスですから油断をすると子をどんどん吹きますので、見つけ次第掻き落とします。そんなことで現在の直径10cm程度です。



昨年5月にはプシスらしい大きな花を見せてくれました。Sp5050004

この特大プシスの見どころは健康的な緑色の球体とその大きさ。まだまだ大きくなるでしょうから、一年ごとの植え替えと、元肥、追肥で追い立ててやろうと思います。直径20cmぐらいになったらさぞかし見応えがあるだろうと、そんな姿を思い浮かべて育てています。





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げに成長の遅きゲオヒントニア属「メキシカーナ」の現在

今日のブログの主役はゲオヒントニア属の「メキシカーナ」です。成長の遅いことで有名なメキシカーナですが、2013~2014年に実生した苗はこの5年間でどの程度成長したでしょうか。



<2013年12月> この年の二月に実生した苗です。20粒の種から6本の苗が誕生しました。                         S201312


<2014年12月> 前年実生の6本と、この年の3月に実生した10本とが別の鉢で育っています。                         S201412a


S201412



<2015年12月> 一つの鉢にまとめました。隣はアズテキウムヒントニー、更にその隣は花籠です。成長の極めて遅いサボテンたちをまとめています。S201512



<2016年12月> 撮影する角度は異なっていますが、前年と同じ配置。ということは植え替えをしていないということですね。まあ、それなりに大きくなってはおります。



S201612


<2018年1月(現在)> 植え替えましたがあまり大きくなっておりません。3行2列目の苗、成長点を何者かに齧られて子を吹き始めました。周りにはもっと柔らかでおいしそうなサボテンの苗が沢山あるのに!。犯人はナメクジ君、それともバッタ君でしょうか。          S201801

ご覧の通り、このメキシカーナの成長は遅々としており、短気な私な半ばあきらめかつ呆れております。



実生5年の大きな苗で直径1cm、高さ3cm程度です。当然まだ初開花はしていません。



しかし、よく考えてみると一度ある程度(2~3mm)まで大きくなって苗は滅多なことで消滅することはなく、乾燥や強光にもかなり耐えることのできる丈夫なサボテンのようです。



成長が遅いので毎年植え替えすることもないでしょう。普段はあまり気にせずに他のサボテンと一緒くたに扱っていれば、ある日「あれ、こんなに大きくなっていたの」と気付かせてくれるようなサボテンではないでしょうか。



ウエブ情報では、メキシコの石灰岩地帯が原産地との由。次回植替え時には、用土中にたっぷりと牡蠣殻を入れてやりましょう。



 



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デスクトップ栽培下にあるブルゲリの成長

例年になく寒さが身にしみるこの時期に、日照のある日だけベランダで陽光を浴び、その他の時間は20℃以上の室温が保たれている居室に置かれて植物育成用LED光を浴びているコノフィツム属のブルゲリ。これ以上良い環境はないと思われるところで育てていますので、厳冬期にもかかわらず良く成長しています。



昨年10月にメサガーデンから入手した2つのフィールドナンバー付きの種を蒔きました。それらが現在大きなものでは直径5mm強の小豆粒ほどの大きさまで成長してきました。



<1412.1-burgeri SH 409 Aggeneys, giant hersey kiss > メサガーデンのこの表示が何を意味するものかよく分かりません。まあ、一部の表示は産地を表しているのでしょう。下の画像のグループについても同様です。 



こちらは17本育ちつつあります。下のグループに比べてやや小粒の苗が多いです。                      Sp1280011
容器は90x90x90mmサイズの蓋付き透明プラスチック(PS)容器です。この容器の中でできるだけ長い期間栽培が持続できるよう工夫しています。



<1412.3-burgeri Aggeneys, MBB 3337 glass paperweight  > こちらは19本の苗が育っています。                       Sp1280009



 



手許に顕微鏡モードを備えたカメラがありますのでもう少し拡大して観察してみましょう。                   Sp1280017


Sp1280013


Sp1280015

相変わらず細胞らしき粒々が良く見えます。また、注目すべきは球体頭頂部に成長点らしき窪みが形成されてきたことです。ちょうど、ヘタを取り除いた青リンゴのようです。



ここまで”超温室状態”でぬくぬくと育ててきたこれらのブルゲリ。この先初夏までの難敵は、青ごけ、カビの発生と強い陽光による日焼けです。



カビの発生は定期的にベンレートを散布することによりある程度は予防できると踏んでいます。青ごけは、はびこってしまったら植替えしか手がなさそうです。小さなうちは手許にありますので、もぐらたたき的に除去するよりないかなと。日焼けに対しては、基本的には強い日光に直接当てないことでしょうか。



                                                             




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マミラリア属「白美人」群生株

膝の治療が予定より早く終わり、今日退院できました。今日はまだ温室には出向いていませんので、1月18日に撮った画像と過去の画像から。                 



 





この白美人、2013年以前から温室内にいるのですが、いつどこから入手したのかまったく記憶がありません。



とにかく、2015年の春にはこのような姿になっていました。単頭ですが、かなり年数がたっているのでマミラリアとしては縦長に伸びています。この年、開花と同時期に球体の高さ方向の中央部から多くの子を吹き始めました。03



子はこんな具合に大きくなってゆきます。上下二層に子吹きしています。Dscn9239



さらに大きくなって、子は外しても独立できそうです。どうしようか迷いましたが、迷うだけで何もしませんでした。従って群生株に一直線。Dscn0541



翌年、子株も開花しました。しかしまだ親子の大きさのバランスが悪いです。

Sdscn0141



そして現在(1月18日)の姿です。子株が大きくなって親子の大きさのバランスが取れてきました。すでにアレオーレの間に小さな蕾が顔を覗かせています。Sp1180049_2



今年の春は多くの花輪がその美しさを競い合う群開が楽しめそうです。



 



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フェロカクタス属赤鳳変種「ピロサス」

フェロカクタス属の「赤鳳」は赤刺の美しい品種ですが、中苗以降球体に茶膜が上がってくる傾向が強く素人にとってはなかなか敷居の高いサボテンです。



しかし、その変種である「ピロサス」は茶膜上がりの癖もなく育てやすいサボテンといわれています。



このピロサス、2015年の夏に松江市のI さんのご厚意で二株分けていただきました。当時の姿です。                             Ferocactus_pilosus



その後順調に育ちましたので、昨年春には一本ずつ単独植えにしています。Sp3030529Sp3030530



そして現在(2018年12月)の姿です。Sp1180474Sp1180492


温室育ち特有の優美さは醸し出していますが、なかなかフェロカクタス特有の荒々しさは出てきません。



現在素ガラス下の特等席に置いていますが、今後もう少しフェロカクタス属らしさを出すため、この春の植え替え時に用土中の肥料分は少なめにしその代わりに牡蠣殻を加え、水遣りはごく辛くして育ててみたいと思います。






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追記:日頃より当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。



 



昨年11月に筋トレ中に膝半月板を痛め、その治療のため明日から一週間程度入院治療することになりましたので、その間このブログは休載させていただきます。あしからずご了承下さいますようお願いいたします。

ペクチニフェラ 古株

うちの温室に30年近く住み着いているサボテンの一つがユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」です。



30年近く前に五十鈴園さんから通信販売で入手した二本の苗で、現在まで元気に生きています。温室内においておけばそれほど手を掛けなくとも健康に過ごしてくれるサボテンのようです。



Sp1180644


Sp1180645


いずれも直径・高さとも10cm強、ほぼ球形を保っています。毎年同時期に二本とも開花しますが、結実したことはありません。



過去の画像を探してみました。



<2002年>                      Dscf0040_2



<2009年>
Cimg3506



これらの画像からわかる通り、ペクチニフェラの球体は若い苗のうちは王冠の形ですが、やがて老成してくると球形に近くなるよう変化してくるようです。今後縦長になることなく、球形を保って、できれば径を増してくれれば言うことがないのですが…。



余り肥料分が多くない痩せた用土で育て、潅水を辛めに、十分に陽光を当てて育てたいと思います。



 



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赤い瑠璃兜錦

今日の主役は斑の部分の色が赤い瑠璃兜錦です。碧瑠璃ランポー玉で冬季になると球体が赤くなるものがあり、「紅葉ランポー玉」などと呼ばれているものがあります。同じアストロフィツム属で、赤くなる点が似ていますが、この兜の場合斑の部分が赤くなるということで少し異なっているかもしれません。



昨年五月にプシスの台に瑠璃兜錦の小苗を接いだところから物語が始まります。



<5月> もともと斑の部分が赤い苗でした。接ぎ木直後です。201705



<6月> 成長とともに赤味が増してきました。201706



<8月> 盛夏の時期。色味はあまり変わりませんが成長を続けています。201708



<10月> 秋になり、赤味が薄れて黄色が出てきました。”おやおや”という思いでした。                           S201710



<2018年1月> 寒さにあたったせいか、再び赤味が増しています。しかも鮮やかな赤に変色しています。                    Sp1180114


まだ一年を通じた変化を見ていませんが、多分今年の春から夏にかけて赤い部分は黄色に変化してゆく可能性が高いと踏んでいます。夏には初開花もするでしょう。多分赤花になりそうですね。その後秋冬になってまた赤く染まってくれると嬉しいのですが・・・。 



その頃またどのようになったかレポートさせていただきたいと思います。



 



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昇竜丸と昇雲竜

昨日のネオポルテリアに続き、ツルビニカルプス属の「昇竜丸」が開花しました。



Sp1180029
赤筋あるピンク色の美しい花です。この苗は実生5年目のものです。



下の苗は実生30年以上経つ五十鈴園産の群生株です。Sp1180051
昇竜丸の群生株はなかなか見かけませんので、大群生株を目指し大事に育てていますが、なかなか頭数が増えません。今、子株の数が五つ。それぞれに花が付いています。



 



ところで、昇竜丸と昇雲竜。同じツルビニカルプスに属し名前も見かけもよく似ています。



下の画像は自家産実生5年生の昇雲竜です。Sp1180071
Sp1180064
Sp1180066

両者の決定的違いは花の色です。昇竜丸はピンク、昇雲竜は薄黄色。しかし花期以外は球体や刺を比べてもその違いは微々たるもの。なかなか区別できません。花期が合って交配ができたら何色の花が咲くでしょうか。






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ネオポルテリア 咲く

毎年年明けのこの時期、温室内の一番花はネオポルテリアです。今年も律儀に鮮やかなピンク色の花を咲かせ、春の到来を告げてくれています。



<多彩玉> 推定実生7年生            Sp1180039
Sp1180041

 



<白翁玉> 自家産実生5年生               Sp1180043
Sp1180045



 



<セニリア> メサガーデンから取り寄せた黒王丸の種に混ざっていました。同じ南米産で、何となく納得。自家産実生5年生です。この苗だけ加温設備のない第二温室にあるため開花が遅れています。                Sp1180225


ネオポルテリア属のサボテンはそれほど大きくならず、比較的大きな花を咲かせます。また、その花は透明感あるピンク色の美しいものです。温室内に花の少ない真冬の時期に貴重な花を見せてくれるので、必ず何本か置いておきたくなるサボテンです。



 



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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