亀甲ランポー玉

ランポー玉に亀甲模様が載った亀甲ランポー玉。2014年夏に奈良の業者さんから購入した種のおまけとして入手しました。本来自然の造形とは思えぬような精密な五角形の整った幾何学的形状が魅力のランポー玉ですので、亀甲模様が載ったランポー玉なんてなんだかなあ、というのが正直な感想でした。



しかし何はともあれ、見たこともない種類ですので好奇心が働き、是非もなく実生してみました。



実生してから半年後の2014年12月の様子です。縦二列に整列している16本が亀甲ランポー玉です。                         S201412



基本の五稜に加え、四稜のものが見受けられます。



以下実生一年後、二年後と一年ごとに画像を並べてゆきます。



<2015年6月> 実生一年後、ほとんどの苗が五稜になりました。まだ普通のランポー玉と区別がつきません。                   S201506


<2016年6月> 一本消滅しましたので三角ランポー玉を加えています。(画像中央)                  S201606a_1


S201606a_2

全て綺麗な五稜になりました。普通のランポー玉との区別はまだつきません。



<2017年6月> きれいな五角形が崩れ始めた苗が出てきました。亀甲模様の出現です。                 S201706

<2018年6月> 成長の良い三本を別植えしています。これらの苗は亀甲模様が顕著になってきました。 また実生四年目にして初開花しました。                     Sp6200289

その他の苗も多かれ少なかれ亀甲模様が現れてきました。
Sp6200283

まだ亀甲模様の形成は途上であり、完成するまであと数年を要するものと思います。完成の折にはこれらの中から良い形質を持った苗を選んで恩塚ランポー玉と交配し、”亀甲恩塚ランポー玉”を作ってみたいと計画しています。うまく行ってあと6~7年かかりそうですね。

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夏は来ぬ・メロカクタスの季節

恐ろしいことに関東地方は6月29日の今日、「梅雨が明けたらしいとみられる。」と発表されました。自宅のベランダから東の方向を見ると…            Sp6290002

真夏の入道雲ではありませんが、夏の到来を感じさせる安定した雲が地平線近くに連なっています。とてもこれから雨が降り出すような空模様ではありません。サボテンたちの栽培も頭を切り替えて、早急に真夏の管理に移行する必要がありそうです。



夏といえばメロカクタスの季節です。冬の寒さにはめっぽう弱いといわれているこれらのサボテンたち、裏を返せば夏は快適に過ごせる季節なのではないでしょうか。



<バイエンシス(涼雲)> 三本の苗が種鞘を吹きあげまくっています。その間に種鞘と全く同一色の小さな花がポツンポツンと咲いています。Sp6280002

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ピンク色の種鞘の中はヌルヌルの粘性液体に包まれた種が多数入っています。もう繁殖の必要はありませんので、廃棄しています。試しにひとつ食してみました。見た目の通りフルーティーな甘酸っぱい味でした。ヌルヌルの粘性液体は多分多糖類で、これを多く集めて瓶の中に入れておけば発酵して”涼雲酒”ができるはずです。





<姫雲> こちらは花座を形成して一年程度しか経っていませんので種鞘を上げる頻度はまだ緩慢です。 ただ涼雲より花座の成長は早いような気がします。                   Sp6280006

Sp6280007
こちらの姫雲もポツンポツンとやや薄いピンク色の花を咲かせています。



これらメロカクタス属のサボテン、夏の終わりまでは十分に成長させ秋には十分に陽を当てて球体を充実させておけば冬の耐寒性も増すのではないかと思います。



 



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コピアポア属「バルクテンシス」

2013年春にネットオークションで入手したコピアポア属の「バルクテンシス」。当時は日焼けした主頭からひとつだけ子を吹いていました。Sdscn0587

その後親子を切り離し、五年が経過しました。



こちらはもとの主頭(親株)です。その後、子を二つ吹いています。当時の日焼けあとは球体下部に回り込んできれいになっています。



Sp6200556

こちらが元の子株。すでに親株と区別つかないような大きさになりました。Sp6200557


この株は子を沢山吹いて球体の周りを子株が取り囲むほどになってきました。



このバルクテンシス、毎年春に小さな黄色の花を咲かせますが、自家受粉しないようで結実しません。その代り比較的子吹きが旺盛です。現在の主頭の大きさは直径4cm程度で、それ以上にはならないようですが、今後は群生株を目指して成長してゆくのでしょう。

刺は同じコピアポア属の黒王丸のような立派なものはなく、貧弱なものがごくわずかに生えている程度です。



このサボテンの魅力はその球体の、金属錆のような渋い色彩にあるように思います。あまり大きくならないのも小さな温室にたくさんのサボテンを詰め込んでいる身には助かります。



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短毛丸 下の方から花が

エキノプシスの短毛丸、我が家にやってきてから半年近く経ちました。前所有者さんのところでは露地栽培とのことでしたので、我が家の温室に来てむくむくと大きくなるものと思っていました。しかし、豈はからんや”普通の成長”レベルにとどまっています。やはり駄物さんは温室育ちが合っていないのでしょうか。



その短毛丸、球体下部からきのこのようなものが伸びてきました。Sp6200384

当該部分を拡大してみます。あれれ、なんだろうこれは?Enlarge




そして数日後…                     Sp6240036



短毛丸特有の純白の花を咲かせました。きのこのように見えたのは蕾でした。



一部例外はありますが、エキノプシスに限らずサボテンの花は通常球体上部に咲きます。例えば大豪丸の開花↓                      Sp6240038


サボテンのすべてのアレオーレには花芽となるべき組織が内蔵されていると思われます。



通常球体上部で開花が行われるのは、目立つところに開花して虫たちを呼び込み受粉の確率を高めるためではないかと推定しています。してみるとこのような球体下部の茶膜化した部分のアレオーレから中途半端な高さまで花を上げてくるのは解せないところです。もっと高い位置のアレオーレにも花芽となるべき組織はあるでしょうから。



未だ短毛丸君は本調子ではないのでしょうか。それとも若い頃球体上部にあったであろうこの部分のアレオーレから開花せずに来てしまったため、体調が万全になってきた今、遅ればせながら開花させたのでしょうか。



 



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テロカクタス属「鶴巣丸」その姿いろいろ

2013年5月にヤフオクで入手した種を実生したテロカクタス属の「鶴巣丸」。あちこちに貰われて行きましたが、現在3本の苗が残っています。



Sp6200435


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Sp6200437

発芽から5年を経て現在の直径は刺を含まず7cm程度まで育ちました。大きさは3苗皆同じぐらいですが、刺色にそれぞれの個性が出ています。



個人的には赤黒い刺が成長点付近に密生する3番目の苗がお気に入りです。成長点付近の綿毛豊かになればさらに魅力が増すのではないかとみています。



 



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弁慶の色変わり

エキノカクタス属の一部のサボテンは幼苗のうちは球体に紫色の縞模様が入るものがあるといわれています。



事実実生5年目のうちの弁慶も鮮明な紫色の縞模様が球体上に浮きあがっていました。                        Sp1060424

上の画像は今年1月のものです。



最近になりどうなっているかと確認してみると、…Sp6200434

不思議なことに縞模様はほとんど消えています。素ガラス下の直射の陽光をほぼ終日受けています。原産地の状況を想像すると、縞模様による遮光は必要ないのでしょう。



このまま縞模様は消失してしまうのでしょうか。それとも冬になるとまた現れてくるのでしょうか。個人的想像では後者だと思います。



原色サボテン事典によるとこの弁慶、最終的には直径1m、高さ2mほどになるといいます。まあその大きさになるまであと100年はかかるでしょう。



フフフッ、上等だ。付き合えるところまで付き合ってやろうじゃないの!ちび弁慶君。





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亀甲牡丹にできる変な組織

アリオカルプス属の亀甲牡丹は、ネットオークションで比較的安価に大量の種を入手することが可能です。そんな理由で数多くの実生苗を育てています。



実生してまだ2~3年目の苗は小さいので大平鉢に60本近くの苗を詰め込んで寄せ植えしていますが、それらの中の数本へんてこな組織を有するものが出てきました。



Sp6240029

左から三列目と7列目の上から4本目の苗。小さなピンク色の花のように見えるのは何でしょうか。



拡大して撮影してみました。                Sp6240025


Sp6240027



な、なんだこれは?何か別の植物が寄生しているのでしょうか。それともサボテンの癌?



少なくとも亀甲牡の花ではないことぐらいは私にもわかりますが、それ以上のことは分かりません。取り除くべきかどうかも分かりませんので、取り敢えずこのままにしておいて成り行きを見守ります。





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恩塚ランポー玉の美

恩塚ランポー玉はその模様が多様であり、また稜数が3~5と変化に富んでいますので、実生苗を50株以上育てています。



その模様は普通のランポー玉に近い点々が目立つものから、粗い唐草模様に近いものまで様々ですが、個人的には荒い模様のものが美しいと感じます。多くの苗は平大鉢に多数の寄せ植えで育てていますが、気に入った模様を有する苗は少数の寄せ植えや単独苗でえこひいきしつつ育てています。



<三稜> 三稜の苗はひ弱なものが多く、この苗は袖ケ浦の台に載せて育てています。直径5cm程度に育ちました。                      Sp6200076



<四稜> 4本の苗を四角い鉢の四隅に配置して寄せ植えしています。面積効率の良い植え方ですが、白い鉢のせいか何かピシッと締まらない姿です。恩塚ランポー玉をこのような配置に植えるなら黒い鉢の方が良さそう。 Sp6200477



<五稜> ランポーの基本形です。やはりこの型のものが一番丈夫で、放っておいてもどんどん大きくなります。今年は特に受粉作業していないのに結実しました。油断している間にアリに大半を持ち去られてしまいました。Sp6200478

球体が純白に近いせいか太陽光には強そうで、実生三年以降は素ガラス下の無遮光で育てています。



ランポー玉は10年、20年を経て大株になると柱状に立ち上がってきますので、なるべく扁平に育つよう、陽光を十分に当て肥料、潅水を十分に与えるようにしています。




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ロフォフォラ属実生苗の子吹き

ロフォフォラ属の実生株を育てていて気付いたことがあります。烏羽玉、銀冠玉はいずれも成長とともに子を吹いてきますが、時として異常に多くの子を吹いてくる個体が出現することです。一方、翠冠玉(ディフューザ)はこの傾向が弱いようです。以下に挙げる例はいずれも実生三年目の苗です。



<烏羽玉>  同時期に発芽した30株の中からこの一本だけが異常に子を吹き続けています。主頭とどのように繋がっているのかとこちらが心配になるほどの勢いです。                         Sp6200319



球体下側のアレオーレから余すことなく順に子を吹いて、更にその子のアレオーレからも子を吹き始めています。主頭の大きさ3cm程度。専ら子吹きにエネルギーを費やしているためか、同じような大きさの他の株は開花していますが、この株は未開花です。



<銀冠玉> 同時期に実生した26株の中で、この三株だけ子を沢山吹いています。                 Sp6200561
主頭の大きさは2~2.5cm程度。もともと斑入り苗との触れ込みで種を蒔きましたがこれらの苗を含め斑入り株は出現しませんでした。その代りに子が沢山出てきました。これらの株も未開花です。



<翠冠玉> 翠冠玉の場合には少し様相が異なります。烏羽玉や銀冠玉のように子を沢山吹く特定の個体は出現しませんが、成長旺盛な時期にすべての個体がかなり頻繁に子を吹いてきます。                     Sp6200528

これらの苗は今年になって急に大きくなり始めましたが、それと同時に子をあちこちに吹き始めました。烏羽玉・銀冠玉のようにたくさんの子を吹くわけではありませんが、特定の個体に偏らず、どの個体も一様に子を吹いています。



うちの温室に、20年以上にわたり育てている烏羽玉と翠冠玉がいます。烏羽玉は未だに調子が良いと子を吹いてきますが、翠冠玉はもう10年以上子を吹いていません。



烏羽玉大株:左下に吹いた子が見えます。Sp1180586_2

翠冠玉大株:直径13cm、子を吹かずひたすら己自身の成長に邁進しているようです。                    Sp6200525






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斑入り苗の美しさ

同じ趣旨のブログ(銀冠玉錦瑠璃兜錦)をひと月前に掲載しましたが、季節が移ろいそれらのサボテンの美しさが増してきたように思います。



 



<銀冠玉錦> このブログによく登場する二株です。一つは袖ケ浦台、もう一つはキリンさんの台に載っています。いずれもこのところよく育っています。Sp6200112


Sp6200180

それぞれ趣は異なりますが、黄と緑のコントラストが美しい。



 



<瑠璃兜錦> 多くの株が接ぎ降ろしのためにカットして乾燥中ですが、この苗は見逃されて袖台に載っています。                   Sp6200094

所謂ハケ斑ではありませんが、全ての稜に斑が載っていてバランスの良い模様を呈しています。春から次つぎに蕾を上げてきていますが全て摘み取っています。成長優先です。



 



<レコンテ玉(フェロカクタス)> 斑なしの一群から偶然斑入りの苗が出てきました。本来刺をめでるフェロカクタスにおいて、斑などはいわゆる蛇足なのですが、この苗の場合、深紅の刺に対して、濃い緑の球体色、更に球体上に遠慮がちに入る黄色の斑模様が美しいコントラストを醸し出しています。             Sp6200379


<牡丹玉錦> わずかに葉緑素のある部分が残る主頭から全斑の子株が10個近く吹いています。                    Sp6200079
この斑の赤い色は、よくある緋牡丹錦にあるような深紅ではなく黄みを帯びた落ち着いたオレンジ系の色です。外して接ぎ木します。



 



<亀甲牡丹錦・竜角牡丹錦> 昨年秋に袖台に接いだものたちですが、気温が上がってきたこの時期、ようやく成長が目立つようになってきました。Sp6200179


Sp6200104

全体として陽によく当たっていますので褐色を呈していますが、このところ盛り上がってきた成長点付近は斑入り苗らしさが現れています。早ければこの秋に開花を見ることができるかもしれません。





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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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