ユーベルマニア属の代表三種

今日は南米産ユーベルマニア属の代表三種、「ペクチニフェラ」、「プセウドペクチニフェラ」、「フラビスピナ」についてお伝えします。



 



画像の苗はいずれも実生4年生です。



 



<ペクチニフェラ> いわずと知れたユーベルマニア一家の代表選手です。栽培はそれほど難しいと感じませんでしたが、半年ほど棚下に置いたときはかなりの数の苗が腐りました。陽当たりは良い方が機嫌よく育ちます。Sp8230123

うちに30年以上昔からいるペクチニフェラ(下の画像)は球体色が緑がかっていますが、最近流通している株は紫色のものがほとんどですね。Sp8230660

<プセウドペクチニフェラ> 単純に訳すと「ニセ・ペクチニフェラ」でしょうか。3種の中では一番丈夫で成長も早いように感じます。気を抜くと縦長になってきますので陽当たりよく育てます。                       Sp8230119


<フラビスピナ> 三種の中では一番弱く、成長も遅いという印象があります。特に実生1~2年目にかけての成長が緩慢です。ここを乗り切れば、成長に弾みが付いてきます。このくらいの大きさに育つと、黄緑色の球体と成長点付近のオレンジ色の刺とのコントラストが美しく感じられるようになります。Sp8230120

適当な陽当たりと、用土と、やや辛目の水遣りとを与えて、一年ごとの植え替えを実行してやれば、あとは勝手に育ってくれるサボテンの一群です。





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日の出丸実生5年生

2013年5月に札幌カクタスクラブさんから入手した種を蒔いたフェロカクタス属の「日の出丸」。実生してから数年して拗れることで有名なサボテンですが、6本の苗が生き残っています。



<拗れあと引き組> 実生後3年後ぐらいで拗れ始め、未だにそれが後を引いている苗たちです。成長点が停止中。                           P8230241 

P8230243


<拗れることなく来ている孝行サボテン組> これまで日の出丸定番の拗れを経験することなく、この秋の新刺を何気なく上げてきた苗たち。P8230242_2


P8230244_2


P8230453_3


P8230455_2

結構筋の良い「日の出丸」だと思うのですが本来の幅広い刺が出てきません。素ガラス下の棚で陽光は終日ガンガン当たっているのですが、水遣りが多すぎるのかもしれません。まあ、元気に育っているのでこのまま大きく育てて様子見してみます。





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強刺ギムノの一群

今日はいつの間にか増えていた強刺のギムノカリキウム属のサボテンをご紹介します。主に画像のブログです。



<闘鷲玉> 実生三年目です。刺は今一ですが球体の色がきれいです。Sp8070069



<光琳玉> 6年前に小さな苗で入手しました。気難しい面がありなかなか大きくなりません。                      Sp8070418


<黒刺鳳頭> 成長点障害を起こした株からのカキ子を袖ケ浦に接いだ苗。最近接ぎ降ろした。漆黒の美しい刺が出ています。Sp8230293

<バッテリー> 実生4年目。長く太い塊根を有する。深鉢に植えています。Sp8230371


<フェロシオール> 5年前に苗で入手したもの。同じ仲間のうち半分は成長点障害で観賞価値が低下している。刺は「強刺」の名に恥じないものです。                    Sp8230460

<オコテレナエ・バリスピナ> 実生5年目。黒刺鳳頭の刺が長くなったようなサボテン。球体形状はバッテリーに近い。            Sp8230483

<天平丸> 。実生三年目。球体は美しく育っているが、刺は細く物足りないものです。                     Ssp8280041


全体的に私のところで実生したものは「強刺」という割には刺が弱いです。成長優先の管理がこの面では裏目に出ているのでしょう。





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実生苗を顕微鏡モードで見る

先週のブログで実生苗の様子をお伝えしましたが、今日これらの苗の一部を顕微鏡モードで撮影してみました。大きく拡大すると新しい情報が見えて来ますし、苗の印象も随分と変わるものです。



<新天地錦> 発芽苗が見え始めたころ、ずいぶん発芽率が悪いものと思っていましたが、最近苗の数が増えたなあと感じていました。6月に播種、1週間後ぐらいからボツボツ発芽が始まりました。その頃に発芽したものは既に小さな刺が出ています。一方、最近になって発芽したものはまだ緑色の玉です。発芽期間は少なくとも二カ月にわたっています。Sp8280015

<新天地> 上の新天地錦と同時に蒔いたものです。基本的に「錦」と同じ傾向ですが、こちらの方が心なしか発芽時期が揃っているように感じます。Sp8280018

<月世界> 新天地(錦)と違ってこちらは美しい。6月に播種したものの発芽が揃わず未だ未発芽の種子が多くあります。早く発芽したものには既に純白の刺が生えていますが、最近発芽したばかりの苗は緑の玉のままです。それらの間に見発芽の種が転がっています。Sp8280019

通常このぐらいの段階で第一回目の植え替えを行うことが多いですが、今年は趣向を変えてこのままの状態で来春まで保つ予定です。成長の点では不利かもしれませんが、丈夫な苗を得ることができそうです。新天地錦についてはその頃には斑の有無が確認できるかもしれません。




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ガステリア「子宝草」

今年の3月にガステリアの子宝草をネットオークションで入手しました。小さな苗でしたが5本でワンコイン程度の価格でしたので入札し、そのまま落札しました。



<3月> 落札後、送られてきた苗をブルーの陶器鉢に植え付けました。Sp3090374


<8月> 現在の姿です。入手したころの姿と比較してみましょう。Sp8230374

正面上側の苗を比較しますと、3月の時点では葉は7枚でしたが、現在10枚まで増えています。またつぶさに見ると3本の苗から子が出ています。まだ幅が5cm未満の小さな苗ですがもう子を吹いてくるのですね。子宝草という縁起の良い名前はここからきているのでしょう。



温室内の棚下に置いています。用土はサボテン用の転用、水遣りはこの時期週に二回与えていますが、元気に育っています。丈夫そうなのでそれほど気を使うことなく育てられるのがいいですね。



 



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綾波(剣峰)の復活

この春に植え替えた実生五年目の綾波(剣峰)が一時調子を崩し、最近ようやく復活の兆候が見えて来ました。その経緯を半年間にわたり画像で振り返ってみましょう。



<今年2月> 一年間のうちで生長期間の短い綾波。二月の初旬に新刺を上げてきました。                       Sp2030489



<3月> 前年の成長が著しかったので一回り大きな鉢に植え替えました。ただ、根の状態があまり良くなかったのでかなり短く切り詰めています。Sp3160468
蕾も上がってきています。球体色がやや白っぽく変化しています。この時点では素ガラス下に置いているので、軽い日焼けを起こしている程度に思っていました。

<4月> この前後に二輪開花しました。球体色の白さが増しています。開花にエネルギーを使ったんだなあ、などとのんきなことを考えていました。授粉させなかったのがせめてもの救いでした。            


Sp4070173

<5月> 球体の色がますます白くなってきました。何か変だぞと気が付いた頃です。                  Sp5160440_2

<6月> 優柔不断!手をこまねいて様子見しています。Sp6200393_2


このあと抜きあげてみました。抜きあげるというより苗を持ち上げただけ。根が全然伸びていません。



苗の底側を見て、こんなことが想像できました。苗は素ガラス下の終日陽がガンガン当たる乾燥した場所に置かれています。苗は根を伸ばそうとするのですが、その前に球体がどんどん収縮してくるので、水平方向に延ばしていた刺が皆下向きになってきます。そうなると月面に着地している宇宙船のごとく地についているのは足(刺)で、球体は完全に宙に浮いてしまいます。根は地中に届く前に乾燥してしまってそこで成長を止めてしまいます。球体の下側には志半ばで成長を断念したと思われる短い根のようなものが沢山出ていました。



そこで、見かけは悪くなりますが、球体下側にある刺を全部カットして球体が用土上に直接胴体着陸できるようにしました。念のため伸びてきた根がすんなりと地中に入り込めるよう用土表面1cmほどに実生用土である(芝目土+燻炭)を敷き詰めました。



鉢の置き場所も素ガラス下から、プチプチシート一枚で軽く遮光している棚下南側に移動しました。移動してから1カ月経過。



<8月(最近)> 球体のふくらみが出て、緑色が復活してきました。確認はしていませんが、地中に根が入っていったものと思われます。ここまで来ればもう大丈夫。                    Sp8230530

かつて、より深刻な状態の綾波や玉牡丹を復活させたことがあります。サボテンは、腐りが入ると手に負えないことが多いですが、根の不調で球体が干からびかなり白い色に変色しても根さえ伸びてくればそこから復活することがよくあります。



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小さい秋の気配

台風の残した余波で8月下旬の今日も未だ暑い日が続いています。しかし、その一方で昼過ぎの木立の影が長くなり、また日暮れの時間が少しずつ早くなって、確実に秋が近くまでやってきている気配を感じる今日この頃です。



連日暑さ溢れる温室内のサボテンたちも日照時間の変化に秋の訪れを感じているようです。



<アガベ牡丹> 実生5年目の苗です。3年前から毎秋開花していますが、今年も小さな蕾を覗かせて来ました。成長点中央の黒っぽい点です。Sp8250002

こちらは緑色の点ふたつ。
Sp8250004

こちらは大きめの黒い点二つ。この株が一番先に咲きそうです。
Sp8250006

<フェロカクタス達> 夏の間じっとして動きませんでしたが、秋の気配を感じて新刺を上げてきました。



黄刺金冠竜、実生4年目             Sp8250011

文鳥丸、実生5年目
Sp8250013

巨鷲玉、実生5年目
Sp8250015

これから11月末まで、牡丹類の季節ですね。開花が楽しみです。





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強刺類の密分泌と黒カビの発生

2013年春にたにさぼさんから頂いた種を実生したフェロカクタス属の「レコンテ玉」です。実生してから5年半、二本の苗が生き残っています。



Sp8230431


Sp8230432



一つ目の画像の苗には斑が入っていますがこれはご愛敬。注目すべきは、湿度が高く多くのフェロ達の刺に黒カビが生えて悩まされている私の温室に於いて、黒カビが発生せずきれいな赤刺を保っている点です。



これらの株が黒カビを誘引する密を出していないことが良い結果に結びついていることは間違いありませんが、レコンテ玉が密を出さない種類のサボテンなのか、あるいはまだ幼苗の域にあるため密を出すに至っていないのかは不明です。



そういえばこのレコンテ玉のすぐそばに置いてある実生4年目の赤刺金冠竜もまだ綺麗な赤刺を保っています。              Sp8230409



金冠竜は密を出すサボテンですのでこの株はまだ密を出すほど成熟していないため黒カビの洗礼を受けていないのだとみています。





以上、うちの温室では例外的に黒カビの洗礼を受けていない株をご紹介しましたが、それでは片手落ち。



以下がうちの温室では標準的な黒カビ付きのサボテンです。



<真珠> 実生25年ぐらい。直径13cm高さ17cm程度。五十鈴園さん由来の親株から採った種をその昔実生したものです。夏になると密を分泌するのでアリさんたちを如何に寄せ付けないかに気を使っています。          Sp8230412

<黄刺金冠竜> 30年以上前に五十鈴園から購入した苗。数年前に初開花しました。この株も夏になる成長点近傍のアレオーレから密を分泌してアリさんたちを呼び寄せています。
Sp8230464

水遣りは根元にすること、水遣り後数時間は温室を開放すること、温室周囲にアリよけの粉剤をまいてバリアを形成することなどを行っていますが、結果は上の画像の通りです。それでも数年前より黒くなる程度は軽減されたような気がいたします。






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ロフォフォラの押しくらまんじゅう

この夏の暑さで、ロフォフォラたちが大変良い成長を見せてくれました。この春に余裕を見て寄せ植えしたものが、現在”押しくらまんじゅう”状態です。来春まで植え替える予定はないので四角い苗が沢山できそうです。



<翠冠玉> 2014年夏に実生した苗たちです。翠冠玉は他のロフォフォラ(烏羽玉、銀冠玉)より成長が早い。この夏綿毛が噴き出てきました。Sp8230193



<銀冠玉> 2014年春にアイハルさんから頂いた種を実生したものです。今年になり子を吹き始めました。それも手伝って苗と苗との間隔がなくなりました。これらの株、花色がやや薄いことや、授粉作業しなくとも結実したことから烏羽玉であるかもしれません。            Sp8230198

<烏羽玉> 2015年に自家産の種を大量に実生したものの一部です。Sp8230212


Sp8230217


Sp8230218

これらの寄せ植えの配列は4x4=16ですが、同じ鉢で来春は3x3=9。その翌春は2x2=4 と順調にいきたいものです。しかし現在3鉢であるのが2年後には12鉢必要になるということになりますね。





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三角牡丹のタイプいろいろ

アリオカルプス属「三角牡丹」は実生苗やネットオークションで入手した苗など多くを育てています。そのほとんどが開花株となった今、同じ三角牡丹でもいろいろなタイプの苗があることに気が付きました。



以下、疣幅の広い順に並べてみました。



<1> 2013年春にネットオークションで入手した苗です。当初子吹きしていましたが昨年切り離しました。疣幅が広いこのタイプはかなり大きくなるようです。Sp8070520


<2> これらの苗は2013年春にネットオークションで入手した種を蒔いたものです。従って実生して5年半経ちます。このタイプが現在流通している三角牡丹で一番標準的なタイプであると思います。すでに開花しています。   Sp8070224


<3> ”三角牡丹チキータ”として入手した種を育てたものです。実生5年半です。普通の三角牡丹より小型に育つと聞いていますが今のところその差は分かりません。             Ssp8070529

<4> ”赤花三角牡丹”として入手した種を育てたもので、実生して5年半経ちます。昨年”赤花”を初開花させました。他の三角牡丹と違い疣の断面がだ円形に近いです。赤花を得るために他のアリオカルプスとの交配が行われたのかもしれません。               Sp8070226




<5> 30年以上前に五十鈴園さんから通信販売で購入した細疣タイプの苗です。奇跡的に生き残って、今年は復活の成長を見せています。

Sp8070519

神代植物園に同じタイプの古株↓がありましたが、さぼちゃんマイラブさんの記事によればかなり深刻な状況のようです。生き残ってくれていれば良いのですが。                  Scimg0598



 



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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