秋深く刺色濃くなるエキノケレウス

昨日は牡丹の一斉開花をお伝えしましたが、今日は地味に刺の美しいエキノケレウス属のサボテンについて。



秋が深くなりその刺の美しさがひときわ際立って来ました。



<白紅司> 実生5年目。これが大きさの限界のようです。ここ一年大きさが変わりません。その分、刺と刺との間が詰まってきました。Spa240754


<Fitchii SB861> 実生2.5年生。なんと表現したらよいのか困るような不思議な色に染まってきました。地味ですが落ち着いた美しさを感じます。Spa240145

< Chloranthus - v rhyolithensis SB47> 名前からすると上記「白紅司」の近縁種です。これも実生2.5年生。                Spa240014

同一ロットの種から実生した一群ですが、赤刺と白刺との二色に分かれてきました。赤色の方は確かに「白紅司」と瓜二つです。



サボテンを長くやっていると、このような一見地味ですがよく見ると美しさを秘めた種類のサボテンに魅力を感じるようになってきました。



 



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秋の晴れの日に牡丹類が一斉開花

これまでくすぶり続けていた牡丹類、ここ数日好天が続き、今日は一斉に開花しました。一気に紹介します。



<アガベ牡丹> やはり一番手はド派手なアガベ牡丹。実生5年半の苗が9本寄せ植えされています。9本中8本が二輪以上開花しています。                   Spa300020



近くで見ると、よりド派手。本体が見えません。Spa300022


<黒牡丹> 続いて同色系の花色を持つ黒牡丹。



-実生10年生-                      Spa300024

-実生5年生-                    Spa300006

<姫牡丹> 小さな本体にその倍以上の大きさの花が咲きます。                   Spa300004

<姫牡丹(白花系)> 白花と言えども、わずかに紅が差します。Pa300008

<アガベ牡丹x黒牡丹交配種> メサガーデン由来の種からの実生5年生。よく咲きます。                    Spa300042

<亀甲牡丹> 推定実生8年生              Spa300044

<大疣連山> これも推定実生8年生Spa300046



<花牡丹> いずれも実生5年半。純白と赤みが差した色の花があります。Spa300014


Spa300012


<三角牡丹> 牡丹類の花としては異色の黄花。Spa300030

これが今年のサボテン開花の大団円。今日は写真を撮影したのちたっぷりと水遣りしました。これからの二カ月は水遣りを控えつつよく日に当てて耐寒性をつけるようにします。



また、温室は素ガラスエリアと、プチプチシートによるマイルド遮光のみ。保温シートの設置や加温はしません。12月中旬まで十分に寒さに当てて、その後プチプチシートによる保温に入る予定です。



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瑠璃兜錦5年目の集大成

実生して4~5年目の瑠璃兜錦が様になってきました。当時、瑠璃兜錦の種はネットでかなり安価で入手可能でした。しかも銀冠玉錦のような宝くじを当てるような斑入り苗の出現率ではなく、ほぼ半分以上の苗に斑が入ります。あとは先を見越してどんどん苗の選抜を行ってゆくのみ。



見込みのありそうな苗は実生2年目ぐらいに袖ケ浦の台に接いで成長をはかりました。今年の夏に全数を接ぎ降ろし現在見かけは自根苗のようになっています。



以下選抜を経た、全部の稜に斑の入った苗たちです。Pa270028


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基本8稜の兜ですが、今回7稜の苗が3本あることに気が付きました。こうして並べてみると斑の入り方や色、疣の大きさなど、いろいろ個性があって面白いものです。



これらの10本の苗は既に直径6~8cmほどの大きさに成長し、開花株になっています。



今年は接ぎ降ろしがあり種を採りませんでしたが、来年は積極的に採取し1000本単位で実生して良い斑周りの苗を追及してゆきたいと考えています。



 



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初冬直前のサボテンの花たち

今年の秋のサボテンの開花は、牡丹類を筆頭にどうも思わしくありません。そんな初冬直前の時期、温室内で咲いている数少ない花を撮影してみました。



<亀甲牡丹> 今年の二番花です。推定実生7年生の苗です。Pa270016

<アロンソイ> 初夏から不定期・突発的に開花しています。ナメクジはいないはずですが花弁の先が乱れています。                   Pa270018



<白珠丸> こちらは秋から春にかけてポツポツと開花します。マミ特有の花輪状に群開することはありません。我が家に来て30年以上の大群生株の一部です。                         Pa270020

<銀冠玉・烏羽玉> これらは春から秋にかけて断続的に開花します。銀冠玉は自家受粉しませんが、烏羽玉は自家受粉するので放っておいても種がバラバラとできてきます。



銀                     Pa270024

烏(大型)
Pa270026

<精巧殿> 40年以上の古株。球体上部の疣形状が乱れてきました。Pa270064

<蕪城丸vミニマ> 実生5年生。ひょろ長い変な形をしたサボテンです。花は質素。                    Pa270022

サボテンではありませんが、頂き物の



<ブルゲリ> ご提供いただいた方のインスタグラムにあるように確かに開花期が長いです。開花し始めて4日目。未だ満開にはなりません。Pa270062

こちらは、花ではありませんが、…

<月世界> 純白の球体に深紅の種鞘が映えます。
Pa270060





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相性の悪い竜角牡丹を接ぎ木で育てる

牡丹類は好きなサボテンの一群で多くの苗を育てておりますが、その中で竜角牡丹はどうも相性が良くありません。これまで多くの実生をしてきましたが生き残っているのは下の画像の3本のみです。                   Spa240143

実生をして発芽はするのですが、植替えなどをしてゆくうちいつの間にか消えてゆきます。用土が合わないのか、水遣りなど私の腕の問題なのか。



原因が分からないまま来ていますので、学習効果もありません。



今回は接ぎ木で行ってみようということにしました。今年の春に播種した小さな苗を、直径1.0~1.5cmほどに成長した袖ケ浦に載せます。



9月に接ぎ木作業をし、現在7割程度が活着していそうです。



Spa240481


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このまま半分でも生き残ってくれれば、これまでより大幅な生存率の改善ができます。期待大です。





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実生接ぎした亀甲牡丹(錦)の行く末

昨年秋に春に実生した亀甲牡丹錦の苗を袖ケ浦の台に接ぎました。半分の5本が生き残って成長を見せています。             Spa240272


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もともと亀甲牡丹錦として入手した種由来の苗でした。



今年の春ごろまでは斑入りになりそうな風情の苗が3本あったのですが、秋になった今、全部の苗から斑が消えてしまいました。僅かに一番下の画像の苗の古い疣一つに斑入りの痕跡らしき赤い色が残っています。



大きさは実根で育てた場合の4年生ぐらいの大きさにまでなっていますが、この秋の初開花は今のところないようです。



実根で育てた苗より綿毛の発達が豊かです。



下の画像は一昨年に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹錦の苗です。Spa240155

すでに開花してもよさそうな大きさにまで育っているのですが、今年も開花しませんでした。



更に三年前・4年前に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹は一気に大きくなったものの、開花に至らず、その後接ぎ面から腐りが入りダメになってしまいました。



原因は良く分かっていませんが、歴史が繰り返す可能性はあります。



そんなことで、袖台に接ぎ木してから3年ほどした亀甲牡丹は安全のため接ぎ降ろしした方が良いのかもしれないと考え始めています。



 



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成長している新天地錦実生苗

今年6月に播種した自家産の新天地錦、確実に成長を見せています。



6月中旬に新天地錦の斑の部分に結実した種鞘です。一つの種鞘から100粒以上の種が取れました。



Sp6150414



CDケースに芝目土等を入れ、その上から取れた種全部をばら撒きました。新天地の種子はとても微細です。



8月中旬の様子です。発芽した苗も極めて小さい。苗の数は優に150本はありそうです。                    Sp8210003



最近の様子です。ずっと棚下に置いていますが、順調に成長を続けています。苗の直径は1mmを超えてきました。少し大変そうですが、頑張れば植え替えできそうな大きさです。                Spa240390
でも頑張りたくはありません。できれば斑の有無がはっきりしてから、斑入り苗だけ植え替えしたいのです。



現在の苗を拡大してみましょう。            Spa240391

やはりまだ斑の有無は確認できそうにありません。植え替えは来年春まで持ち越しです。でも青ごけが生えてきたのが気になるなあ。一度秋の日光にガッツリ当ててみますか。



 



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全斑の瑠璃兜錦から出た子の成長点異常

私が初めて袖ケ浦の台に接ぎ木した瑠璃兜錦。その後斑の範囲が拡がり、全斑の苗になりました。                    Pa240279



画像の苗は、元の袖ケ浦の台木が細く、穂が大きくなりすぎて全体が傾いできたために、最近になって太い袖ケ浦に接ぎなおしたものです。



この苗の頂部近傍のアレオーレから全斑の子が次々と吹き出てきます。全斑の苗は挿し木してたとえ発根してもその後の生存はおぼつきませんから、接ぎ木で維持してゆくことになります。



接ぎ木した苗たち↓



Pa240283Pa240287


これらの苗はご覧の通り多頭化したり、綴れ化したりとなかなか普通の顔を見せてくれません。



その後接いだ4本の苗。↓                Pa240252

黄色く見える4本の苗です。これらも成長点は綴れつつあります。



サボテン界では綴れ苗を珍重する傾向にはありますが、一方兜はその回転対称形の幾何学的形状に魅力があります。よって綴れはここでは蛇足。もう少し接ぎ木を増やして見どころのある形質を持つ苗を見出したいものです。





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ユーベルマニア属「ペクチニフェラ」の接ぎ木と接ぎ降ろし

二年前の秋に接ぎ木したペクチニフェラをこの8月に接ぎ降ろしました。この二年でどのように変化していったかを振り返ってみたいと思います。



<2016年10月> 実生二年生の苗を袖ケ浦の台に接ぎました。S1610

<2017年3月> 冬場の気候なので前年秋より痩せました。S1703

<2017年4月> 暖かくなり成長開始です。S1704



<2017年6月> 旺盛な成長を見せています。S1706



<2017年9月> …                  S1709

<2018年2月> 幼苗でもなく成苗でもない段階?S0228



<2018年6月> この直後台木をカットしました。穂側の台木は1.5cmぐらい残しました。                     S0620
鉢の上に置いて発根を待ちます。



<2018年8月> 発根開始を確認したのち、通常の用土に植え付けました。S0823


<2018年10月> 発根は順調のようです。球体は良い方向に化けつつあります。                        Spa120316

下の画像は上の苗と同一ロットで実生し、その後実根のまま育てている苗の寄せ植えです。                             Spa120136_2

これらの実根の苗に比べ、接ぎ降ろした苗は大きさで勝りさらに球体の形状が扁平です。いろいろ面倒な作業をしただけの効果はあるようです。



 



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高級メセンを入手しました(2)

「高級メセンを入手しました」シリーズ第二段です。昨日はWebシャボテン誌さんの頒布による宝輝玉と南蛮玉についてでした。第二回目の今日はShabomaniac! さんから頂いたブルゲリと稜耀玉です。



今日はいつにも増して前置きが長くなります。



2013年に私がサボテン趣味を再開したのは、まさにこのShabomaniac! さんのブログにより、心の中に眠っていた何かが目を覚まされたからです。サボテン趣味を持つ方の大半はご覧になっておられるShabomaniac! さんのブログはその画像、文章力やその構成、植物全般に対する深い知識と愛情等皆一流で、ただ者ではないと思う一方、どんな方なのか一度お会いしてみたいと思っていました。



縁あって、若手育種家のIさんのご紹介で、10月初旬にIさんとともにShabomaniac! さんの温室を訪れ、ご本人にお会いすることができました。私が想像していたよりもかなりお若い方でした。



当日Shabomaniac! さんは久しぶりの水遣りの最中でしたが、いろいろ話をお聞きすることができました。温室内は私がまだ見たことのない植物で溢れていました。そして温室内を見て歩くうちに今日ご紹介するブルゲリの鉢の前で足が止まりました。確かこの苗は以前Shabomaniac! さんのブログとインスタに出ていたものではなどと考えておりましたら、「よろしかったらどうぞお持ちください。」と、初対面の私に直径3cmほどもある苗をお渡し戴きました。太っ腹な方です。



あとその日初めて見た「綾耀玉」ディンテランサス バンジリー (Dinteranthus vanzylii)も二頭頂きました。Shabomaniac! さん、貴重な苗をありがとうございました。大事に育てます。



・・・ということで本題に戻ります。



<ブルゲリ> 大玉です。ラベルが添付されておりそれから、メサガーデンのSH409の実生苗であることが分かります。この画像は頂いた翌日のもの。           Spa080043

その後蕾が上がってきました。今開花直前です。Spa210015

そして、この苗の周りにこぼれ種からと思われる発芽後1~3年ぐらいの小さな苗が10本ほど頭を覗かせてきました。             Spa210005

今年は間に合いませんが、その後開花球クラスの苗を3本入手しました。来年は種取りに挑戦です。





<綾耀玉> ディンテランサス バンジリー (Dinteranthus vanzylii)。昨日ご紹介した南蛮玉(Dinteranthus pole evansii.)の仲間です。Spa210021


Spa210023


Spa210025

二頭頂きましたが、いずれも今年開花しそう。花期が合えば採種できそうです。



 



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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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