種を宿すこと3年:コリファンタ属の魔象丸

2013年春に蒔いたコリファンタ属の魔象丸。大きさに関する成長は一段落して落ち着いた雰囲気を見せています。


この魔象丸の特徴はと言えば、種鞘を何年も付け続けていることです。


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ご覧の画像で、中央茶色でしぼみかけているのが二年前の鞘、黄色く膨らむ4本が昨年の鞘、更に疣と同じくらいの色・大きさでしぼみかけ、頭に花柄をつけているのが今年の鞘です。


周りにはコリファンタの株はありませんので、自家受粉しているのか、あるいは血縁が遠い他のサボテンから道ならぬ受粉をしたのか。そのせいか鞘の中には果肉だけで、種子は入っていないようです。




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サボテンの種の色いろいろ

サボテンの種の色は黒で、大きさや形だけ異なるものと思っていました。しかし、今年自家産の種を大量に採取して並べたところ、いろいろな色があることに気が付きました。


 


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上:奇想丸  左:烏羽玉  右: 金鯱  です。


奇想丸は緑がかかり、烏羽玉は漆黒、金鯱は赤みがかかって見えます。


 


これらの色がサボテンの球体色、刺色、花の色と全然関係がないのも興味深いことです。


 


 


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純白な奴ら

サボテンの中には純白な刺が球体を覆い、全体として真っ白に見える種類があります。このようなサボテンを好んで収集している趣味家もいらっしゃるようです。


うちの温室にも白いサボテンがいくつかいますが、今日ご紹介するサボテンはその刺がガラス質のように見える白。透明感あふれる純白なサボテンたちです。


 


<マミュロプシス属 月宮殿> かなり昔(30年以上前)二和園さんで入手した株の末裔(カキ子のカキ子のそのまたカキ子)3株です。基本的には丈夫な性質ですが、気まぐれで根腐れします。これらの株も早春の段階では根腐れで根なしでしたが、現在は発根しているようです。もう少し元気になるとすぐ子を吹いてきます。


この月宮殿、かの悪名高きかぎ刺を有しており、普段はアンタッチャブル。植え替えの時は新聞紙でぐるぐる巻いて根だけ出して取り扱います。


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<テロカクタス属 太白丸> 松江市の愛好家の方から頂いた二苗です。うちの温室の環境ではなかなか球体全体が純白になるとはいかないようですが、少なくとも球体上半分は純白の棘に包まれています。


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これら純白のサボテンたち、強烈な真夏の太陽に対しても強そうです。この秋~冬を健康に過ごさせ来年の開花に備えます。


 


 


 


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壬生の夕日が開花して思うこと

花サボテンのロビオプシス「壬生の夕日」が開花しました。


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どうして”壬生”なのかは分かりませんが、”夕日”の名に値する外縁が薄ピンクの美しい黄花です。


実は今回花を咲かせたのはカキ子で、親株と隣り合わせに置いてあります。


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すでに親株にはぐるりに子を吹いており、あと数年たてばこれら親子そろって開花してくるものと想像しています。この大きな美花が群開したらさぞかし見事なことでしょう。


ただ、ロビオプシスといえば丈夫なエキノプシスとやや気難しいロビビアの混血。半分気難しい性質を受け継いでいます。このまま一気に群生を大きくして群開させるにはやや線が細いという印象もあります。いっそのことカキ子を袖ケ浦に接いでそこから勢いある群生を作ってみましょうか。


 


 


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黒王丸の接ぎ降ろし発根:一年もかかってしまった

黒王丸を接ぎ降ろして発根に至るまで1年を要してしまった物語。時系列でストーリーを展開しましょう。


2016年春、かなり大きめの セレウスの台に直径3cmほどの黒王丸掻き子を接ぎました。


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元気旺盛な台の力を借りてぐんぐん成長。2年ほどで直径10cmほどに成長しました。


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2018年6月、接ぎ降ろしのためカット。


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陽当たりのある温室通路に転がしておきました。


一年経った最近ようやく一本に発根が見られました。嬉しくなってさっそく植え付け。Sp6260085


もう一本は一年を経ても未発根のまま。空鉢に上向きにして突っ込んでいます。このままの状態で発根を待つよりありません。


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過去にも黒王丸のカキ子を挿し木発根させるために3年を要したことがありました。


黒王丸は硬質サボテンで簡単には干からびてゆきませんので、時間に余裕があるのでしょう。じっくりと機が熟すまで寝込んでいるようです。人間様の時計とは針の回る速度がかなり異なっています。


 


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大豪丸開花

エキノプシスの大豪丸が開花しました。この大豪丸、2016年7月に播種したもので丸三年経っています。Sp6220013


多数成長してきたもののうち成長の良い4本を将来接ぎ木の台として使おうと残してきおました。しかしプシスを接ぎ木台とする場合、一度カットするだけでは足りず袖ケ浦に比べて手間がかかるため、台としての使用はあきらめ、観賞用に育てています。


同じプシスでも短毛丸はどんどん大きく育ってゆきますが、この大豪丸は直径7cmぐらいを超えたあたりから成長が緩慢になってきました。特に根の調子が悪いこともありませんので、あまり大きくならない性質の系統かも知れません。


ただ、丈夫な性質で刺もなく美しい花を咲かせるため、気楽に付き合えるサボテンの一つだと思います。


 


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魅惑の刺: エキノケレウス

温室内での開花ラッシュが一段落するこの時期、エキノケレウスの美しい刺が目を引くようになります。


< Chloranthus - v rhyolithensis SB47>  たにさぼさんから頂いた種を2016年1月に蒔いたものです。実生してから3年半経ちますが未だに未開花です。


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花はなくとも刺だけで観賞価値ありです。


 


<Fitchii SB861> こちらのエキノケレウスも上のSB47と同様たにさぼさん由来。播種して3年半経っています。


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美しい刺で す。さらにこのfitchii は今春初開花しました。


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とんでもない美しさでした。


 


<白紅司> 実生六年目。他の種類のサボテンの種に混ざって生えてきました。高さ方向の成長は終わり、このところ幅が充実してきています。


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さらに、存在感のある花を群開させます。


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 花も刺も美しいエキノケレウスは一年中栽培者の目を楽しませてくれるサボテンです。




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ギムノカリキウム属の「快竜丸」

今日の主役はギムノカリキウム属の「快竜丸」。ギムノ属のサボテンたちは幼苗のうちは地味そのものであまり目を引くようなものではありませんが、直径5cmを超えたあたりからその地味な風貌の中に何とも言えぬ渋さのようなものが醸し出されてきます。


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これらの苗は2014年3月にヤフオクで入手した種を播種したものです。銅色の扁平な球体に漆黒の太く短い刺が纏わりつき、渋く落ち着いた雰囲気に好感をもてます。そういえばギムノが好きという女性をあまり見たことがありませんね。まあ、若い女性にはわからないジジイの世界かも?


 


下の二画像は昨年末に滋賀のZさんから頂いた苗。こちらで勝手に快竜丸と思っていますが、ひょっとして鳳頭系のサボかもしれません。


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球体色や刺色などに変化があり、一本一本見ていても見飽きません。


快竜丸の巨大株というのは見たことがありませんので、もうこれ以上あまり大きくはならないのかもしれません。今が見ごろなのでしょうか。


 


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金鯱 三回目

このところ金鯱に関する記事二件、一つ目は大苗の金鯱、二つ目は金鯱園芸種の実生幼苗について掲載しました。今日は2016年の6月に長野の安曇野市で開催されたハーフマラソンに参加した際、そのスタート地点のすぐそばにあった高木カクタスさんで入手した中苗のその後についてです。


3本の金鯱を入手しました。それぞれの苗の当時と現在との画像を並べてみます。


<短刺金鯱>


当時


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現在


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<長刺金鯱>


当時


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現在


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<狂い刺金鯱>


当時


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現在


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金鯱は極めて丈夫なサボテンで、長野からの移動後もどんどん成長を持続しています。特に根が強く、鉢底から出た根が敷き砂中に繁茂し、その長さは一年で15cmほどにもなります。


まああと10年もしないうちに大きくなりすぎて植え替えに難儀するようになることは分かっているのですが…。それでもやめられないほど金鯱には魅力があるということでしょうか。


 


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久しぶりの開花:レウクテンベルキア属「晃山」

ちょうど六年前の2013年7月に播種したレウクテンベルキア属の「晃山」。たにさぼさんから頂いた種のうち15本が発芽し、そのうちの二本が残っています。ずっと寄せ植えして育ててきましたが、3年ほど前に残りの二本になり株の大きさもそれなりになってきたので一本植えにしました。


よくあることですが、それを契機に機嫌を悪くして成長が芳しくなくなり、併せて開花しなくなりました。植え替え時に根をチェックしましたが異常はないようでした。念のため鉢を一回り小さなものに変えました。そして、今日やっと開花。


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久しぶりに見る直径10cmほどの黄色の大輪です。鉢を小さくしたことで、鉢内の水回りが良くなったのか、それとも鉢の温度が高くなり根の機嫌がよくなったのか。もう一本の株は今年も蕾を上げてきていません。


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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