ディスコカクタス属のギガンティアを接ぎ木で育てる

2015年春にディスコカクタス属のギガンティアの種を蒔きました。


2016年8月の様子です。中央縦一列の刺あるサボテンがギガンティアです。2016c


一本を袖ケ浦の台に接ぎました。接ぎ木が成功して成長開始したころです。


2016


翌2017年


2017


2018年夏に接ぎ降ろしました。発根直後植え付けたときの様子です。


2018


そして現在(2019年8月)


2019a


成長点付近から漆黒の太い刺が出始めています。しかし、ディスコカクタスたる花座はまだ出現していません。


メロカクタス属のサボテンで早いものは実生後4~5年で花座が出始めますが、ディスコカクタスはいつごろ出て来るのでしょうか。


 


 


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これはマミラリア属の「五百丸(lasiacantha)」でしょうか?

2015年7月にネットオークションで種を入手したマミラリア属の五百丸(lasiacantha)。11本発芽しましたが次々と消えてゆき最後の一本となったところで袖ケ浦に接ぎました。


2016年9月です。


S201609


その後順調に成長を重ねました。2018年8月です。


Sp1060113


アレオーレから放射状に出た細い白棘が球体全体をみっしりとつつんでいます。


この直後接ぎ降ろしました。順調に発根し、現在に至っています。Sp7150132


接ぎ降ろし後、球体の見かけが急変しています。アレオーレから放射状に出た白刺とは別にそれらの中心から一本、太い刺がどんどん出てきています。この太い刺は根元白、先端黒の色彩です。


球体上半分を見るとまるで同属の「アザラシ」のような見かけになってきました。


本来五百丸は成長すると球体全体が柔らかな綿毛に包まれた優しい姿になるはずです。


してみるとこやつは何者?


ヤフオクで入手した種自体が間違っていたのでしょうか。それとも、実生の過程でいずれか他の種類の苗と混同してしまったのでしょうか。


もう少し育ててみて、開花すれば謎が解けるかもしれません。


 


 


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銀牡丹 実生三年間の歩み

関東地方もようやく梅雨明けしました。地中で満を持していたセミたちも地表に湧き出て一斉に大合唱を始めています。例年と異なるのは、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミが同時に合唱し始めたこと。くそ暑いのに、ニイニイ、ウィニウィニ、ミンミンとうるさいことこの上ありません。


先週後半の台風襲来で一時温室を閉め切っていましたが、昨日午前中に慌てて真夏仕様に戻しました。昨年夏から思うところあり寒冷沙を使用していません。プチプチシートと不織布の組み合わせで直射をやわらげ、あとは送風機をフルに稼働させることによりサボテンたちの日焼けの防止をはかっています。もちろん温室の天井窓は全時間ほぼ開放、横窓や出入り口は猫の入ることができない程度に開放しています。


昨年は、一部のギムノを日焼けさせてしまいましたが、今年はこれらを棚下に移動することにより皆無事に夏を乗りきることが目標です。                                               


 


さて、今日のお題はペレキフォラ属の銀牡丹、実生三年間の歩みについてです。


2016年春に奈良の業者さんから購入した種を蒔きました。翌2017年8月の画像です。左隅一列の白い苗三本です。S201708


翌年8月です。ここでも左隅の三本。少し大きくなっています。


S201808


そして今年8月。皆同じような大きさ。直径1cm、高さ3cm程度です。ずっと同じ大きさの鉢ですから大きさの変化がお分かりになると思います。


Sp7250024


Sp7150068 Sp7150066 Sp7150064


ここまで来ればもう大丈夫。滅多なことで枯れることはないでしょう。


ところで昨年ガッテンさんからこの銀牡丹の接ぎ木苗を戴いています。ご覧のようによく開花します。


Sp7120324


その姿を見ると銀牡丹の別名「松毬玉」つまり松ぼっくりを思わせる佇まいです。これと比べると実生3年目の苗は極めて心もとない姿です。松ぼっくりを思わせるようになるまであと何年を要するのでしょうか。


 


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コピアポア属「バルクテンシス」

今日のお題はコピアポア属の「バルクテンシス」です。


2013年春にヤフオクでバルクテンシスの苗を落札しました。それほど大きな苗ではありませんでしたが子をひとつ吹いていました。当時推定実生後4~5年経過していたものと思われます。


Dscn0587


親子とも球体に白い部分が有りますが、これは日焼けの跡であったと思われます。親株の方で直径3cmほど、子は1.5cmほどでした。


この直後、子を外して親子別々に管理してきました。


6年後の現在の姿です。


<親>


P7270082 P7270081


現在の直径は4cm程度です。新たに3つの子を吹いています。


 


<子> 


P7270083 P7270080


不思議なことに親より子の方が勢いが良いです。直径は5cm程度です。ぐるりにバランスよく子を吹いています。


こうしてみるとバルクテンシスというサボテンは日焼けしやすい性質を持つのか、常に球体上に白っぽい部分ができています。これを避けるためには太陽光を弱める必要がありますが、そうするとこの扁平で褐色の球体が得られないような気がします。よって、白い部分が出ることは承知のうえで今後も現在の栽培環境を保持するつもりです。


ところで「原色サボテン辞典」のバルクテンシスの項を見ると”単幹”とあって、子を吹かない趣旨の記載がありますが、これだけどんどん子を吹いてくると、これはバルクテンシスではないのかと頭が混乱してきます。ネットでバルクテンシスを検索すると子を吹いた苗が多くみられますので 、”現実”の方が正しいと判断して良さそうです。


 


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赤いキツネと緑のタヌキ

何やらカップ麺のコマーシャルのようになってきましたが、今日のブログの記事は牡丹玉錦の球体色についてです。


3年ほど前に実生した牡丹玉錦、派手に斑が入った苗は袖ケ浦に接いでそれなりに育っています。


Sp7120125 Sp7120129 Sp7120121


 


しかして、この人たちはそれなりに幸せな人生を歩んでいるわけですが、残された斑のない牡丹玉さんたちのその後は?…


 


Sp7130058


大平鉢に寄せ植えの上、棚下に二年間放置していました。ただ、直射光が苦手な牡丹玉にはこの環境が幸いしていたようです。つぶさに観察すると、球体色が緑の苗と、茶色の苗とが混在しています。しばらく植え替えていませんし、寄せ植え鉢が満杯の状態となっていましたので、これを機会に植え替えることにしました。


当然植え拡げるわけですが、緑の苗一鉢と赤(茶色)の苗一鉢の二つに分けて植え付けるることにしました。


それで、こうなりました。


<緑の苗たち>


Sp7210011


<赤い苗たち>


Sp7270088


 


個人的には緑の苗が好みです。基本8稜の苗ですが7稜や9稜の苗も見受けられます。


一見地味なサボテンですが、よく見るとなかなか味がありこれからどのように変化して成長してゆくか、大変楽しみです。




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三角牡丹の栄枯盛衰

温室内南側で夏場はプチプチシートと不織布による遮光をかけている棚上中央に、三角牡丹の大苗二本を並べています。Sp7260003


両者とも直径13cm程度の同じぐらいの大きさですが、彼らの”人生”は大きく異なるものです。


 


<左側の苗> この苗は6年前の春にヤフオクで入手したものです。当時の画像です。


Sdscn2231


当時出品者のコメントで”トッピン苗”とのことでしたが、確かに送られてきた現物を見たときは元気よく育ってきたことが直感的に分かり、感激したほどの苗でした。当時実生後4年程度経っていたものと思われます。


毎年春に植え替えて順調に育っています。推定10年生の優等生です。


Sp7260001


 


                                                        


<右側の苗> こちらは約30年前に名古屋の五十鈴園さんから購入した苗です。


それから現在までの間、私の環境が、サラリーマンから特許事務所経営、そして引退して年金生活者へと大きく変わりました。そのため、サボテンにかけることができる時間もその時々で大きく変化し、この三角牡丹もそれに翻弄されつつ、しかし枯れずに生き伸びてきました。 


2009年当時の画像が残っていました。ピンボケですがそれなりに健康そうな苗であることが伺われます。この頃はサボテンに時間をかける余裕があったのでしょう。


Spict0027


下の画像は2013年当時のものです。


Sdscn1881


数年間に及ぶ手抜き栽培の結果、全体に褐色化して、生きてはいるが風前の灯火状態です。それだけ仕事に追われた時期だったのでしょうか。ただ、用土を見るとそれなりの工夫らしきものが見えます。振り返るとこの当時が本格的にサボテン趣味を復活させた時期でした。


6年後の現在です。ようやく10年前の姿に戻りました。


Sp7260002


一年間の手抜きをリカバーするには、また同じ一年がかかるということでしょう。


                                                        


紆余曲折を経て、現在のところほど同じ大きさになって隣り合わせに置かれているこれら二本の三角牡丹。今後どのように推移してゆくのでしょうか。                                         


 


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ルリ兜錦の実生と選抜

7月6日のブログでこの春に播種した自家産種子の兜類についてお伝えしました。その中心メンバー「ルリ兜錦」の幼苗は順調に成長中です。


Sp7200012 Sp7200013 Sp7200011


 


全部で何本あるのか数える気にもなりませんが、この中から斑が出てかつ良好な斑模様を備えるようになるのは全体の数パーセントです。これらの苗は、温室内で花期が一致した瑠璃兜錦の親苗全てをランダムに交配してできた種を採取したものです。よって数も多く、これから育成選抜する作業も大変なことが予想されます。


そこで第2回目のルリ兜錦の種採りは、親株をもう少し選抜して種を少数に絞ることにしました。


候補親に考えているのは下の3株です。


Sp7250003 Sp7250002 Sp7250004


丁度今日は蕾を上げて開花寸前の状態です。明日開花したらこれら3本の苗を交互に交配して、優良な形質を備えた種を採る予定です。これで第二回目はかなりの手間が省けるものと期待しています。




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菊水綴化苗、発芽直後から40日間の成長の記録

今日の記事では昨日のペクチニフェラに続き、「菊水綴化苗、発芽直後から40日間の記録」についてお伝えします。菊水は種も発芽してきた苗も微細で取り扱いが難しく、実生の難物ととらえています。したがって原則菊水の実生はここ数年行わないことにしてきましたが、「綴化」という文字に惹かれ、ついヤフオクで種を落札してしまいました。


6月2日に播種しました。播種の容器、用土の構成・処理は昨日のペクチニフェラのものと同一です。


6月12日、発芽直後の画像です。


Sp6120012 Sp6120010_20190724193701 Sp6120014


薄緑色の弱々しい小さな苗が多数発芽しつつあります。苗の直径は0.3mm~0.4mm程度でしょうか。


 


それから約40日経過した現在の姿です。


Sp7210048 Sp7210050 Sp7210052


この40日間で直径が約1.5倍、0.4mm~0.6mm程度まで成長しました。周りに見える芝目土の粒径とほぼ同程度の大きさまで来ています。また球体の色が薄い緑色から通常の緑色に変化しています。さらに球体頂部から純白の綿毛(刺)が出始めました。


通常ではここで植え替えをしたくなるところですが、菊水の場合まだまだ苗が小さすぎます。このままカビやコケの発生を抑制しながら同じ用土で成長を待ちます。第1回目の植え替えは直径が1mmを超える来春になるでしょうか。


あ、それから「綴化」についてですが、それが明瞭になるのは少なくとも直径が1cmを超えるころでしょうからあと3年ぐらいかかりそう。気の長~い話です。


 


 


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ペクチニフェラ発芽直後から40日間の成長の記録

昨日は銀冠玉錦について発芽から40日後の姿までをお伝えしました。今日はそれと同時に播種したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」についての成長記録です。


5月下旬にヤフオクで50粒の種を落札し、6月2日に播種しました。播種した容器は10cm立方の透明蓋つきポリスチレン容器です。用土は下層8割が通常のサボテン培養土、上層は(芝目土+燻炭+マグアンプ小粒)です。ルーティンとして事前に用土入り容器を電子レンジで推定70℃まで加熱消毒し、冷却後種を用土上にばら撒きさらに殺菌剤ベンレートをスプレーしています。


6月12日、発芽直後の画像です。毛根が良く発達した健康そうな発芽状況です。


Sp6120026 Sp6120028_20190723201101 Sp6120032_20190723201101 Sp6120030_20190723201101


 


これから約40日経過した現在の姿です。


Sp7210042_20190723201101 Sp7210046_20190723201101 Sp7210044_20190723201101


葉緑素ナシなどの異常な苗はなく、成長点付近には純白の棘を発達させて全員が健康そうに成長を続けています。ここは、成長の効率を考えると第1回目の植え替えを行ってもよさそうな状況ですが、梅雨明けのこの時期に鑑み安全を見て秋口まで待ってみようと思います。


いずれにせよ、実生初期にこのように全員が元気に成長を見せている一群はその後も一本の脱落もなくさらに旺盛な成長を見せてくれることが多いです。期待の一群です。


 


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斑の有無が見えてきた:6月初旬に実生した銀冠玉錦

6月2日に播種した銀冠玉錦。6月14日の画像です。Sp6120018_20190722201501


この時点ではどの苗も熟す直前の桃のような見かけで、まだ斑の有無は見て取れませんでした。


 


それから約40日経過後の現在、自宅の窓辺に置いていたこれらの苗の見かけがかなり変わってきました。


Sp7210004 Sp7210010 Sp7210006 Sp7210014 Sp7210022 Sp7210018 Sp7210030 Sp7210026


小さいながらすでに斑の始まりのような模様が浮き出ています。全体の3割ほどにこのような模様を備えた苗が見えます。


現在実生したままの用土・容器(透明プラスチック蓋付き箱)に植えられています。このままカビやコケの発生を抑制するため適宜ベンレートを噴霧しながら秋まで肥培します。


秋になったところで第1回目の植え替え予定です。また、来春には斑の入り方も明確になってくるでしょうからその時点で有望な苗は袖ケ浦に接ぎ木する予定です。


 


 


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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