日の出丸、実生六年半の苗

2013年の初夏に札幌カクタスクラブさんから購入したフェロカクタス属「日の出丸」の種を実生しました。実生してから3年目ぐらいの頃、拗れる苗が続出して難儀しました。その後、分譲したり枯れたりして残った苗は二本。このところ順調に育っています。特に気温が下がってきた晩秋のこの季節、日の出丸はその本来の幅広の赤棘を広げて種としての特徴を出現させています。


<一本目の苗> この苗はまだ開花していませんが、直径は10cmぐらいになっていて、いつ開花してもおかしくない大きさです。


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<二本目の苗> こちらの苗は昨年から開花株になっています。今年も三つ蕾を上げています。


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うちの温室では湿度が高いためか、刺物には黒カビが付きやすくなかなかきれいな苗を得ることは難しいのが現実です。しかし、これらの日の出丸は今のところ黒カビの洗礼を受けずに刺の美しさを保っています。まだ、アレオーレから密を分泌するほど成熟していないのかもしれません。


 


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菊水実生苗 蒔いてから半年経過

6月2日に蒔いた菊水綴化苗。それから半年経過し、当初の予想より早く成長してきました。


以前、このブログで播種から40日経過後の様子をお伝えしました。当時の様子です。


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それからさらに130日経過後の今日の様子です。


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実生容器は一辺が9.5cmの透明PS箱です。育ちの良い苗は既に直径が2mm近くまで大きくなりました。


拡大してみましょう。


 


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かつてかなりの数の菊水を実生してきましたが、このように早く育つのは初めてです。このロットの種子が持つ本来の生命力の強さが良く表れているのでしょうが、多くの幼苗をこのように密生させて育てているのが功を奏しているのかもしれません。


種子はヤクオクで「菊水綴化」として入手したものですが、拡大画像でもまだその気配は出ていないようです。


当初、来年春には1mmぐらいのおおきさになるだろうから、その時には植え替えようという予定でおりました。しかし、すでにサイズ的には植替え可能になっています。今はその時期にないので、植替えは来春になりますが、その時は予定より大きな苗を安全に植え替えることができそうです。綴化苗が出て来るかどうか判断するにはさらにあと数年かかりそうです。


 

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多量に採れた銀冠玉種子のデスクトップ実生

5~6年前に次々と実生した銀冠玉の苗が充実してきました。この秋これらの苗の花が一斉に開花したのを機会に本格的な交配作業を行いました。その結果、11月になって次々と種鞘を上げてきましたので、順次これらを採種しました。


採種時期によりほぼ1週間ごとにまとめて自宅に持ち帰り、デスクトップ実生を行いました。


<11月1日播種>


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<11月12日播種>


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<11月18日播種>


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<11月22日播種>


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用土の表層は従来通り「芝目土」を使用しています。この芝目土はずっと赤玉土の細粒であったのですが、最近近くのホームセンターで購入したものは「赤玉細粒」と「砂」の混合物でした。一瞬あれっと思いましたがそのまま使用しました。結果、銀冠玉の実生には問題なさそうでした。


このまま問題なく経過すれば来春には500本以上の銀冠玉幼苗が得られると思います。


これまで6年間銀冠玉を実生から育ててきて感じることは、水遣りや赤ダニの食害、ホコリなどによりなかなかきれいな銀冠玉の苗が得られないことです。これらの多くの苗を実験台に使って、美しい苗を得るためいろいろ新しい方策を試してみたいと目論んでいます。


それらについてはおいおいこのブログでご紹介させていただきます。


 

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所変われどギムノは育つ

昨年末に、うちの温室を訪れて下さったザッキーから頂いたギムノの3種6株。原則として新入株は即植え替えるのですが、これらの株は余りにもきれいに植え付けられていたので、そのままの状態で一年育ててきました。


一年経ちましたので、今回全員を自家製用土に植え替えました。


 


<快竜丸> 扁平な美しい球体です。温室内の同じ位置に並べて置いているのですが、一本は灰緑色、他の一本は褐色に育っています。


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<チキテンセ> まだこのサボテン本来の大きさまで育っていない雰囲気です。球体の輝きや刺の強さが中途半端な段階にある印象です。


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<海王丸> うちに元々ある海王丸は3本刺で、球体や稜も丸い印象ですが、これらの苗は5本刺で稜の凹凸も急峻で荒々しい印象があります。大きくしたら迫力あるサボテンになるとみています。


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我が家に来て一年。用土も自家製に替えて、名実ともに我が家のサボテンになりました。それぞれの種の特徴がよく発揮できるよう温室内の置き場所や水遣りに気を使って育ててゆきます。


 

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恩塚ランポー玉:二番手の苗たち

恩塚ランポー玉はその球体形状および模様の美しさや多様性が魅力的で毎年実生し続けています。最初に実生したのは2013年で、この時の苗のうち選抜したものは既に親株になり一本植えしています。その翌年は実生数も増え、多様な模様の苗を得ることができました。これらの苗は成長重視で、まだ寄せ植えしています。


稜数ごとに区分して、まとめて植えこんでいます。


 


<三稜> 自根で育てると丈高になりがちですが、これらの苗は何とかそうならずに堪えています。


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<四稜> 四本の苗が四角い鉢にコンパクトに収まります。かつてアイハルさんがやっておられたのを真似してみました。


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<五稜> この五稜がランポー玉の本来の姿だと思うのですが、やはり一番多くの苗が出てきています。多くの苗の中から個性的な模様を有する苗を選んでいます。上の画像の苗4本はどちらかというと標準的な模様、下の画像の5本は自分の好みを模様を有するものを集めています。


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右下の苗が一番のお気に入り。こういう苗はなかなか大きくなってくれないものです。


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気が付くと随分大きく育ってきました。次回の植え替え時にはそれぞれ一本植えにして独立させる予定です。


 


 


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玄人受けするサボテン:エリオシケの「フロッコサ」

今日の主役は2016年1月にたにさぼさんから頂いたエリオカクタス属の「フロッコサ」です。実生して三年を経過しました。すでに開花を経験しておりますが、球体の直径は3cmほど。あまり大きくはならないサボテンのようです。


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御覧の通り灰緑の球体に漆黒の刺。なかなか渋い味わいの見かけです。


一見気難しいサボテンのように見えますが、それほどひ弱でもありません。いったん発芽すれば割と順調に育ってくれています。


もうそれほど大きくなってはゆかないと思いますが、今後も温室の一角に置いておきたいサボテンの一つです。


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<ヤフオク出品情報> 11/25(月)に新たに7点出品いたしました。ご興味がおありの方はこちらを覗いてみて下さい。

茶膜との戦い、光琳玉のこの6年

2013年春に直径4cmほどの光琳玉を購入しました。その光琳玉のこの6年間の歩みです。


 


2013年4月


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2014年11月(以下全て11月です。)


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2015年


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2016年


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2017年


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2018年


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2019年(現在)


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成長は順調で、直径や稜数は2013年当時の二倍程度になりました。この株を育てていて気になるのは油断すると(油断しなくとも)茶膜が上がってくることです。特に2015年や2017年当時がひどかったです。


原因は不明ですが、何となく水遣り過多が原因ではないかと感じています。まあ、出来てしまった茶膜は本体をどんどん成長させて球体下側に追いやってしまうほかないわけですが、水遣りをどうしたらよいか悩ましいところです。


現在直径が10cmほどで、刺もそれに似合う程度に強く長くなって見応えが出てきました。今後は球体の成長はあまり追わず、茶膜の出ないようにしながら刺を発達させることを目指してゆきます。水遣りを含め具体的にどうするか今考えているところ…です。


 


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<ヤフオク出品情報> 11/25(月)に新たに7点出品いたしました。ご興味がおありの方はこちらを覗いてみて下さい。


 


 

ペクチニフェラ 実生してから5カ月間の成長

この6月初旬に播種したペクチニフェラの5か月間の成長記録です。播種日は6月2日。


 


<6月23日> ほぼ生えそろった頃です。


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<8月6日> 刺が発達して来ました。この頃から赤い苗と緑の苗の二色に分かれてきたようです。この時まで自宅の室内栽培でした。


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<9月7日> 第1回目の植え替えを行い、温室内に持ち込みました。


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<10月8日> 赤い苗と緑の苗とで大きさの差が顕著になってきました。


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<10月23日> 緑の苗のうち虚弱そうなものが[E:#x2606]になりました。


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<10月30日> 


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<11月11日>


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<11月22日> (撮影方向がこれまでのものから反時計回りに90度回転しています。)赤い苗と緑の苗との差がさらに大きなものになりました。ここまで見かけの違いが出て来ると別種のように感じます。


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50粒の種を蒔き現在30本の苗が生き残って成長中です。ユーベルマニア属のサボテンの実生としては、まあ順調でしょうか。


それにしても、苗が赤と緑の二系統になったのは気になるところです。この苗はヤフオクで入手したものでしたが、機会があれば出品者に交配の状態などを直接お聞きしてみたいものです。


3年前にペクチニフェラとフラビスピナとを同時に実生したことがありましたが、その時のペクチニフェラ(赤)とフラビスピナ(緑)の成長過程とそっくりです。


これらの苗が今後どう成長してゆくのか、興味津々です。


 


 


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実生6年半を経てようやく花座形成の気配が見えてきたロンギスピナ

2013年の早春に実生したメロカクタス属の「ロンギスピナ」にようやく花座形成の気配が見えて来ました。


2本の苗を残していますが、一つ目の画像の苗にその気配を感じます。二つ目の画像の苗はまだその気配が見えません。


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二つの苗は殆ど見かけは変わりませんが、僅かに一つ目の苗の成長点近傍の棘の密度が高くなっています。これがこれから花座が形成がされるであろうことの予兆です。


通常メロカクタスが花座を形成すると、エキノプシスのサボテンの上にエピテランサのサボテンを載せたような姿になるのですが、このロンギスピナの場合、本体の棘が異常に長く花座を形成したときの姿が想像できません。


言葉を換えれば、どんな姿のサボテンになってゆくのか非常に楽しみではあります。


 


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金鯱3年間の成長

2018年6月に信州安曇野ハーフマラソンに参加した際、大会後に立ち寄った高木カクタスさんで入手した金鯱三苗です。当時の姿を再掲します。


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これら三苗の3年5カ月後の現在の姿です。


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三年間でかなり大きくなった印象です。


金鯱はあまり植え替えをせず、水遣りを控えて刺を発達させるのが育成の常道とされています。


しかし、私は以下の邪道を貫いています。とにかく早く大きくしてはったりの効く見かけにするため。刺の発達はそのあとです。


1.やや小さめの鉢に植え、毎年植え替える。


2.用土中に肥料はたっぷり入れ込む。


3.春から秋の期間には液肥も頻繁に与える。


4.日焼けして皺ができるぐらいまで直射の陽光をたっぷり与える。


5.敷き砂をして鉢底から出た根を自由にはびこらせる。


6.冬場の最低気温は5℃に保持する。


* この通りにして[E:#x2606]になっても責任は負いません。しかし、相当程度にやり過ぎないと簡単に[E:#x2606]にはならないほど金鯱は丈夫です。


 


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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