2020/04/30
温室内は百花繚乱
ここ数日気温の高い日が続いています。温室内では満を持していたサボテンたちが一斉に開花を始めています。今日は大きめの花の開花が多いです。
<那須の朝焼け>
<黄花短毛丸>
<長盛丸>
<白紅司>
<フィッチ>
百花繚乱の温室内はこの時期40℃近くなります。とどまっていられるのはせいぜい10分程度。手早く画像に収めてパソコン画面で観賞するのが無難です。
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
2020/04/30
ここ数日気温の高い日が続いています。温室内では満を持していたサボテンたちが一斉に開花を始めています。今日は大きめの花の開花が多いです。
<那須の朝焼け>
<黄花短毛丸>
<長盛丸>
<白紅司>
<フィッチ>
百花繚乱の温室内はこの時期40℃近くなります。とどまっていられるのはせいぜい10分程度。手早く画像に収めてパソコン画面で観賞するのが無難です。
2020/04/29
銀冠玉、白斜子、精巧殿、黒牡丹、菊水、マクロメリス。
これまでうちの温室で赤ダニの被害に会ったサボテンのリストです。一般に赤ダニはコリファンタ属のサボテンを好むとされていますが、このリストを見るとかなり被害の範囲は広いです。駄物を狙わず、高級種を中心に食するグルメの害虫ですね。
いずれのサボテンも赤ダニの食害に会うと球体の表面にかさぶたの様な傷跡が残り、観賞価値を著しく損ないます。特に銀冠玉のような刺のない”裸サボテン”では痛々しい傷跡が目立ち、見かけが回復するまで3年以上を要することを経験しています。
この赤ダニは微小な蜘蛛の仲間でたとえ一時全滅させてもどこからともなくまたやって来ます。おそらく子蜘蛛が糸にぶら下がって風に乗って飛んで移動するごとく温室内に飛来するものと思われます。
湿度を上げることにより赤ダニの発生を抑制することができるといわれていますが、そんな生易しいことに頼っていると次から次へと銀冠玉が犠牲になって痛い目に会ってきました。
今年は徹底的にこの赤ダニを駆逐するため、二月(ダニ太郎)、三月(アーリーセーフ)、四月(ダニ太郎)と毎月殺ダニ剤散布の攻撃を仕掛けています。同一薬剤を繰り返し使用するとダニに薬剤耐性ができるといわれていますので。
今のところ、その効果があるのか赤ダニの被害はありません。
しかし、最近になりしばしば温室内に別の赤いダニのようなものを見かけるようになりました。
<新天地の花>
<銀冠玉錦の球体上>
真っ赤な体の色でいかにも悪さを働きそうなやつです。赤ダニより二回りも大きい。ネットで調べたところどうも「タカラダニ」というやからで、サボテンに悪さをするかどうかは不明です。ただ赤ダニの様な顕著な被害は今のところ出ていません。
不気味なのは、ダニの仲間のくせにこれまでの三回の殺ダニ剤の波状攻撃にもめげず元気に這い回っていることです。
5月はゴキブリ駆除を兼ねて、スミソン1000倍爆弾で攻めてみようと思っています。
<ヤフオク出品情報>
今日新たにラウイ(ツルビニ)、黄刺長城丸(ツルビニ)、兜丸、ルリ兜、ルリ兜錦など8点を出品させていただきました。ご興味ございましたらこちらをご覧ください。
2020/04/28
毎年この時期に日に当てすぎてダメにしてしまうコノフィツムのブルゲリ実生苗。今年はどっこいまだ生きています。(三月初旬の記事)
いろいろな倍率で現状を撮影してみました。
大きなもので直径6~7mm程度に育っています。
昨年までは2月中旬から昼間はベランダで直射日光に当てていました。毎日陽光に当てているので次第に強くなる直射日光にも耐えるであろうと漫然と構えていたのが間違いでした。次第に太陽の位置が高くなり、4月の中旬になると、ある日急にブルゲリの苗が透明になりやがて溶けて消滅してゆくという事を繰り返してきました。
今年はそもそも苗の置き場所がマンションベランダから、戸建て住宅二階の室内窓際に変わりました。そして、4月に入り、レースのカーテンを引いてカーテン越しの陽光が当たるようにしました。更に3月初旬以降、雨や曇りの日には結構低温の日もありましたので鉢下に電熱シートを敷いて27℃一定で保温して成長を促進しています。
ここまでは何とか枯らさずに来ました。最後の画像のように苗が赤く色づくのは今年が初めてです。これから休眠期間に入ってゆくと思われます。真夏の酷暑をどのようにして乗り切り、どこまでこの最長不倒が続いてくれるのでしょうか。試行錯誤は続きます。
2020/04/27
エキノケレウス属の「明石丸」が開花しました。大きな蕾を5つ上げていましたが、取り敢えず最初の二つが開花しています。
一輪の大きさが球体と同じぐらいの大輪です。濃いピンク色の派手な花ですね。
この株は2014年3月にヤフオクで入手した種を実生したもので、6年生になりました。球体は直径5~6cm程でこの数年あまり大きさに変化はありません。すでに大人のサボテンになっているようです。
エキノケレウスのサボテンという事で普段あまり目立ちませんが、年に一度の開花時だけは強烈に個性を主張してきます。
2020/04/26
ギムノカリキウム属の「海王丸」が開花しました。(この苗の詳細は4月9日のこのブログで。)
白を基調とした薄ピンクの中筋が入る清楚な花が五輪同時に開花しました。花が真円形に開かず少し扁平しているのは多くの花が同時にひしめいて開花しているからでしょうか。
ギムノの花は時にやや不気味な雰囲気を感じさせるものもありますが、この海王丸の花はいつ見ても清々しさを感じさせてくれます。
2020/04/25
画像は旧ノトカクタス属(現エリオカクタス属)の紅冠丸です。もう10年以上うちの温室にいます。ノトカクタスのご多聞に漏れず球体下部はどんなに頑張ってもどんどん木質化が進みます。見た目が悪くなるためこの株もあまり好きではない胴切りを二回ほど経験しています。
また咲ガラが容易に除去できないため何年もそのままにしています。従って球体下部は何となく薄汚れた見かけになっています。
この紅冠丸が今日開花しました。
何とも微妙な色合いです。好き嫌いはあるでしょうが、大方の人は美しいと感じるのではないでしょうか。
直径12cm程の大きな球体ですが普段はあまり目立ちません。花が咲かなければ同属の「小町」と見まごうばかりの見かけです。
今、この紅冠丸は檜舞台の上で年に一度の大見えを切っているように見えます。
2020/04/24
昨年秋に開花していたアガベ牡丹の交配作業を施しましたが、その結果春4月の今種鞘が上がって来ました。
これらのアガベ牡丹は2013年春に実生した7年生です。大きな苗は左右のスパンが10cm近くまで育ちました。アガベ牡丹は早熟で実生3年目には開花する株が多くみられました。しかしご覧の通り頼りない細い疣しかない本体を見ると交配する気にはならず、苗が大きくなってきた昨秋初めて交配作業を行いました。
牡丹類は昨秋初めて交配作業を行ったものが多く、竜角牡丹、三角牡丹、黒牡丹なども種鞘が熟しつつあります。それほど多量の種ではありませんが、今年はこれらの実生にもトライしてみたいと思っています。
2020/04/23
アストロフィツム属の一斉開花、最後の第五回目の今日は「兜」です。兜は姿かたちが美しく、またコンパクトで温室内でもあまり場所を取りませんので多くの苗を育てています。多くの苗があっても一つとして同じ顔を持った苗はなく、また瑠璃兜錦は実生苗の中から気に入った斑模様を備えた苗を選抜しながら育ててゆくという楽しみもあります。ただ、強刺類などと比べると見ごろの年数は比較的短く、実生10年を超えると次第に形を崩してゆくものが出て来るようです。
<袖ケ浦台の兜錦及び瑠璃兜錦> 普段は兜の蕾は種を採る苗以外は小さなうちに摘み取るのですが、この寄せ植えは判断に迷っているうちに咲いてしまいました。中央の一本は既に開花を終えた兜錦です。現在苗の直径は4cmぐらいですが、7月まで台木の力を借りて十分に生育させたうえ接ぎ降ろす計画です。
<兜>
ごく普通の兜丸で、大きさも直径6cmぐらい。ちょうど見ごろかと思います。花も底赤の純黄色花。見ていて心が落ち着きます。
アストロフィツム属のサボテンは春から秋にかけて断続的に花を咲かせ、自家受粉はしないものの交配作業により極めて容易にしかも多くの種をつけてくれます。種はサボテンのものとしては大きなサイズで、実生するとかなりの確率で発芽してきます。したがって次世代の養成も容易で、様々な形質を掛け合わせて多様な見かけを持つサボテンを作出することも可能です。
ただ、個人的には安易に交雑種を作ることには疑問があります。純粋種同士を掛け合わせた実生苗の中からより良い形質を備えたものを選抜することに楽しみを見出しています。
2020/04/22
アストロフィツム属の一斉開花、第四回目の今日は「般若」です。般若はアストロフィツム属のサボテンの中でも最強、すなわち育てやすく増やしやすいです。
今日ご紹介する般若は、温室内で自然交配してできた種が敷き砂に落ちて知らぬ間に育ったもの。こぼれ種から育って10年ほど経過した苗です。
花は金属光沢ある黄色の大輪です。直径10cm近くあります。
この般若はかなり大きくなる系統で、現在径15cm高さも同程度あります。これまで径・高さ同じように成長しほぼ球形の球体を保ってきましたが、これからは主に縦方向に伸びて柱サボテンのように変化してくるはずです。
好みもありますがここらが般若の一つの見ごろでもあるような気がします。
2020/04/21
アストロフィツム属の一斉開花、第三回目の今日は「大鳳玉」です。
同じ大鳳玉と言っても今日ご紹介する大鳳玉は実生してから30年以上経過している大株です。兄弟苗3本は余剰苗の分譲で里子として出ていきましたが、元気で暮らしているでしょうか。
球体の直径12cm、高さは35cm程度あります。すでに横方向への成長はあきらめ上へ上へと伸びています。
花は全体が基本黄色ですが、花びら付け根の外縁部が赤みを帯び、これが一つのアクセントになっています。
大きな球体を誇っているように見えますが、根は極めて貧弱です。同属のランポー玉などは鉢底から敷き砂中に根を伸ばし放題に生きていますが、この大鳳玉はちんまりと鉢内にとどまって根を拡げます。丈夫な根とは言えませんので用土中には少量のマグアンプ以外の肥料分は入れないようにしています。
Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。