2020/11/20
晩秋のこの時期の植え替え
サボテン栽培道のセオリーからいえば、サボテンの植え替えは早春にすべしという事でしょうが、たくさんのサボテンを育てているとそうもいかず、真夏を除いて一年中植え替えを行っているのが現状です。
あまり丈夫ではないいわゆる高級種は安全を期してセオリーに従って早春を中心に植え替え計画を立てますので、それ以外の種類についてはどうしてもセオリーから外れた時期に植え替えることになりがちです。
晩秋のこの時期、あまり温度も上がらず新しい根の伸長も多くは期待できませんので、丈夫な種類のサボテンや、根を伸ばしやすい若い苗を植え替えることになります。
具体的には、10月は袖ケ浦を台にした接ぎ木苗の植え替えを行っていました。今月(11月)は実生してから2年以内の幼苗の植え替えを行っています。
例えば…
<菊水(綴化)> 昨年夏に実生した苗の二回目の植え替えです。菊水にしては成長が早いので調子に乗って秋の植え替えを敢行しました。
<植え替え済みの苗たち> 左が牡丹類今年の実生苗たち。上が今年実生の銀冠玉と太白丸。これらは第一回目の植え替えです。そして下の二鉢は銀冠玉。一昨年実生の苗たちです。
幼苗といえどもこの時期に根の伸長はあまり期待できません。そこで植え替え時には根についた古い用土は軽く落とすぐらいにして、植え付けます。また新用土は湿り気を与えておいて根を乾燥させないようにしています。