ヒトデ型兜丸

通常は扁平な球形の球体形状をしている兜丸ですが、稜の先端が張り出してあたかもヒトデのような形状をしているヒトデ型兜丸。うちの温室にいるヒトデ型兜丸です。


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実生8年の苗です。ヒトデ型の兜を目指して種子を求めたわけではなく「ミラクル兜」として入手した種子の中から一本だけヒトデ型が現れてきました。そんなことからも現在流通している兜丸系の混血の状況を垣間見る思いがします。


ヒトデ型が顕在してきたのは実生して3年ごくらいからで、その後はその形状の特徴を維持しています。


ヒトデ型兜に特にこだわりはないので、今後この苗を形質を持つ苗を増やそうとは思いませんが、ミラクル兜の種親として交配しその結果またヒトデが出てきたらニヤリとするかもしれません。


 


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アカダニ対策

サボテン趣味を開始して以来幾度となくアカダニの被害に悩まされています。うちの温室では特に銀冠玉の被害が多く、一度アカダニさん軍団に襲われると球体表面に茶色のかさぶたのようなものが形成されて観賞価値が著しく低下します。その後順調に生育したとしてもこの茶色のかさぶたが球体下部に移動して目立たなくなるまでに3~5年を要してしまいます。


アカダニ対策としては専用の薬剤散布が有効なわけですが、アカダニさん側にはすぐに薬剤耐性ができてしまうため数種類の薬剤を一定期間ごとにローテーション散布することが勧められています。


というわけで今年は2~3か月の間隔で、異なる種類の薬剤を散布していますが、今回は「ダニ太郎」の番。


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数年前に購入し、すでに何度も使用していますので少し変色気味。まあ効果は残っているでしょうと、このまま使用しました。希釈倍率は1500倍です。


今回新しい噴霧器(スプレー)を試用してみました。タンク容量は1.5L。USB充電式で一回のフル充電で1時間以上使用が可能です。ネットで¥3000ぐらい。


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これまでタンク容量4Lの電動噴霧器を使用していましたが、これまでのローテーション散布で現在アカダニの気配は感じられませんので、過去にアカダニ被害の”実績”があった種類のサボテンに限定して重点散布しました。実績のあったサボテンとは、銀冠玉、菊水、黒牡丹、白斜子、精巧殿、マクロメリスなどです。(画像は銀冠玉錦袖台苗)


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次回は8~9月ごろにコロマイトを散布しようかなと思っています。


余談ですが、このコロマイトを締め切った温室内で散布しますと鼻から前頭部にかけてツーンと突っ張ったような感覚にとらわれます。このコロマイト、アカダニだけではなく私にも作用しているようです。


ひょっとして私のDNAにはアカダニの血が混ざっている??


 


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コピアポア属「ハセルトニア(逆鱗丸)」

2013年春に実生したコピアポア属のハセルトニア(逆鱗丸)。同一ロットの苗は皆縦長に育ちましたがこの苗だけは真球形を保っています。


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薄い緑色の球体と、黄色の刺がこのサボテンの特徴です。直径が8cm程度まで大きくなりましたが、同じコピの黒王丸のように容易には子吹きをしないようです。


この球形の球体を保ちつつ、成長を急がず、さらに球体表面の白粉を充実させながら管理してゆきたいと思います。


 

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ルリ兜錦実生二年目選抜苗

2019年夏に実生したルリ兜錦。昨年簡単な選抜後、一群と二軍とに分けて植え替えました。それから一年経った現在の姿です。


脱落した苗の跡が空き地になっています。また先祖返りしたのか球体に白点を帯びた「兜丸錦」の姿になった苗もあります。


<一軍>


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<二軍>


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一軍の中で良いものとそうでないものとがはっきりとしてきましたので、ここでさらに「優」「良」「可」「不可」に分けて植え替えます。


二軍の中にはこの一年で斑まわりが良くなってきたものがありますので、それらは一軍の「良」「可」に格上げします。その他は一軍の「不可」グループに合流。


これらの苗は基本的に上記4つのグループごとに植え替えてこのまま自根で成長させます。しかし、直径が未だ1cmに満たないもので見込みのありそうなものは、現在養成中の袖ケ浦の台に接ぎ木して成長促進をはかります。


これらの苗の見頃は三~四年後の実生5~6年生あたりでしょうか。


 


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晴れの日が少なくとも成長する牡丹類

このところの関東地方はまだ梅雨入り宣言されていないものの例年に比べ雨の日がとても多いです。豊かな陽光を好むサボテン類ですが、牡丹類のサボテンたちはこの雨の多い5月でもしっかり成長を重ねています。


通常遮光を強めにする牡丹類ですが私の温室では周年プチプチシート一枚の遮光。これが雨の日の多い今年の気候に合っているのかもしれません。


種類ごとに見てゆきましょう。いずれも2013年春に実生した8年生の苗たちです。


<黒牡丹>


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<象足黒牡丹> SUCCSEEDから「 Ariocarpus kotschoubeyanus ´elephantidens´

」の名称で入手しました。普通の黒牡丹とどこが違うのか分からないままです。


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<ブラボアナス> 亀甲牡丹や亀甲牡丹ヒントニーと似ていて、私には区別がつきません。種を入手したときにつけられていた名称に従っています。


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<亀甲牡丹> ブラボアナスやヒントニーより大型に育つというだけはわかります。結構大きくなってきました。


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<アガベ牡丹>


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<玉牡丹>


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<三角牡丹> 赤花です。


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<岩牡丹>


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この時期の牡丹類の管理は秋の開花まで成長を見ながらそれに合わせて水遣りをするだけです。アカダニはそれほど牡丹類を好まないようですが、油断するとカイガラムシがはびこることがあります。日頃の観察が重要になります。


 

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銀冠玉錦接ぎ木苗の不整形な成長点

銀冠玉錦の二本の接ぎ木苗。親株から吹いた子を袖ケ浦に接いだのが2年前でした。現在の姿は…


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いずれの苗も生長点が変な格好になってきました。そもそも球体自体の形状が球形には程遠いボコボコしたものです。これは画像では見えませんが接ぎ木直後にかなり大きな身割れを生じたことが原因です。


あまり美しくない見かけの銀冠玉錦ですが、この成長点の不整形がやがて綴化や双頭化につながってゆけばそれなりに観賞価値が出てくるのでしょうか。


それにしても、もう少し球体上の緑の部分と黄色の部分との境界が明確になってくれれば斑入りの苗としてよい見かけにつながると思うのですが。


 

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充実した親株に健康な種子宿る(プセウドペクチニフェラ)

実生して8年目のユーベルマニア属「プセウドペクチニフェラ」。球体の高さが10cmを超えてきてその充実ぶりが外見にも現れています。今年の春は交配し多くの種鞘を揚げてきました。P4160004_20210525193501 P4160005_20210525193501


この一苗から数百粒の種が採れました。4月中旬にこれらの種を二鉢に蒔きました。現在の様子です。


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元気はつらつとはこれらの苗のことでしょうか。やはり健康な親苗から取れた種は一味も二味も違います。


過去の経験から、このような苗たちはよく陽光に当て、水さえやっておけば脱落もなくどんどん育ってゆくものです。


 

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花サボテンが開花

花サボテンは私の興味の中心にはありませんが、仙友さんから頂いた花サボテンがあまりにも美しい花を咲かせるのでこれらは大事に育てています。いずれもその外見からロビオプシスのサボテンと思われますが、これらが同時に開花しました。


 


<壬生の夕日> 黄色をベースに花弁の先端に向けて赤味が増します。球体はノーマルの短毛丸の形状で、色はやや薄い緑色です。子をよく吹きその子からも蕾を揚げてきますので、将来大群生、大群開になりそうです。


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<那須の朝焼け> 花色はオレンジをベースにそのオレンジを覆い隠すように濃いピンクの色が上に載っています。花弁形状は丸みがあるのが特徴です。球体は濃い緑色の短毛丸風。この種も群生する傾向が強いです。


向こうに咲いているピンクの花はコリファンタ属の「マクロメリス」。清楚な花で、この那須の朝焼けの豪華さとは対照的です。


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やはり花に特化して品種改良されたサボテンはの美しさは心打たれます。先人たちのご努力に改めて敬意を表します。


 

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播種後半年してから発芽してきたサボテンたち

このところの気温上昇で播種後ずっと発芽しなかったサボテンがやっと芽を出し始めてきました。


今宵の主役は、セティエキノプシス属の「奇想丸」とフェロカクタス属の「ジョンストニア」です。


個別にみてゆきましょう。


<奇想丸> 昨年10月のいわゆる採り蒔きです。一鉢に200粒以上蒔きました。秋のこの時期の温室内の気温はまだ20度以上あり、同時実生の銀冠玉等は皆発芽しました。この奇想丸だけ全く発芽せず。廃棄するわけにもゆかず、ずっと温室棚下に放置していました。水遣りも気が付いたときのみで、時々完全に乾いていたこともあったかと思います。


7か月後の5月20日を過ぎてようやく数本が発芽してきました。これから本格的に発芽が始まってくるものと思われます。


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発芽遅れの原因は温度不足か、それとも種の休眠期間があるのか。温度不足だとすれば、他のサボテンが同一条件で発芽しているので、奇想丸の要求する発芽のための温度は他のサボテンより高いということになります。いずれにせよ、これだけではいずれか一方に原因を求めるのは情報不足です。


 


<ジョンストニア> 今年1月、メサガーデンから送られてきた種20粒を蒔きました。空き家の二階窓際に配置しました。ここはリトやコノの実生を行っている部屋です。当時の室温は5~15℃であったはず。もともと発芽の悪いことでは定評のあるジョンストニアの事、案の定うんともすんとも言わず。5月20日を過ぎてようやく5本が発芽してきました。


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ジョンストニアのこの場合、発芽が遅れたのはジョンストニア自体が発芽が悪いことのほか温度不足があったのは否めないでしょう。20粒の種からすでに5本発芽しているのですからこのサボテンとしては上出来で、今後さらに発芽があるとすればそれはかなり幸運なことです。


 


番外ですが、自家採種したエキノカクタス属「金鯱」も試しに播種しています。今年2月このブログで種子の分譲を行いましたが自分でも発芽を確認すべきと思い、50粒ほど蒔いてみました。


<金鯱> 播種した鉢を腰水して温室内棚下に静置しておりました。2月の温室内温度は5~25℃ほどであったと思います。その後外気温の上昇とともに温室内温度もそれなりに上昇。しかし、4月末までの発芽数は3本程度。播種数のやっと6%程度で、こんな種を分譲してしまって申し訳ない思いでおりました。しかし、5月20日を過ぎてようやくポツポツと連続して発芽が再開し始めました。


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既にとげのある大きな苗が寒い時期に発芽したもの、その他の小さな苗は最近になり発芽したものです。


これを見る限り金鯱を播種する場合には温度は高めにしたほうが成績が良さそうです。2013年冬に太平丸類を大量に播種し、80%近くの発芽率を得ましたが、この時も実生床を足温器で30度近くに保っていたことが良かったのではないかと想像しています。


ジョンストニア、金鯱、太平丸類から経験したことからいえるのは、エキノカクタスやフェロカクタスの実生温度は高めに設定することがオススメ。


 

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地味サボテン「地久丸」今年も同時開花

私が勝手に名付けている”地味サボテン”。ウイギンシア属の「地久丸」。今年も二株がそろって開花しました。


球体はエキノプシスを思わせるような、いつ見ても実に地味な見かけですが、花はなかなかどうして。赤い雌蕊とそれを取り巻く黄色の雄蕊と花弁。年に一度の見せ場です。


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この地久丸、多分自家受粉するのでしょうね。開花後しばらくするといつの間にか種が実っています。今年は反射的に交配してしまいましたが、その必要はなかったようです。


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昨年10月に蒔いたこれらの苗からとった種がこんなに育っています。


最近、コンプライアンスの見地?からあまり聞かなくなった「貧乏人の子沢山」というのがありますが、ここでは「地味サボテンの子沢山」です。


でも、昨年蒔いた苗たちはしっかり育てますよ。


 

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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