2022/01/31
温室の主たち(2)
この画像は2002年に撮影したもの。その15年ほど前(1987年頃)、石油会社のセールスエンジニアをしていた当時茨城県の鹿嶋に出張した際に伊勢甚ジャスコ(現在ありません。)の花屋さんの店頭で購入したものです。価格¥2000でハンドボールぐらいの大きさでした。
この株は縁あって、今は若き仙友の「いっちゃん」さんのところで元気に暮らしております。
で、今日の主役はこの主頭から吹いている二つの小さな子株のうちのひとつ。二つとも掻き落とし、挿し木して発根を図りましたが、一本は発根せず残りの一本が生き残りました。
その20年後の姿です。
親子というか、まさにクローンですので親と瓜二つのみかけを持つサボテンに成長してきました。この王冠竜、その血筋は大型で幅広の球体になるとのご託宣を棘物の若きスペシャリストから頂いております。
現在の大きさはちょうどこの親株を35年前に伊勢甚ジャスコで入手した当時と同じぐらい、ハンドボールぐらいの大きさです。あと10年は成長を続けそうです。あと10年、その時私は83歳か...。ふぅ~…。頑張ります!
王冠竜はフェロカクタス属にありがちな黒カビには取り付かれにくいですが、梅雨時に不用意に頭から冠水して温室を締め切っておくとアレオーレ全体に黄色のカビがびっしり発生します。周年水やりは根元に施し球体は乾燥気味に保つようにしています。
この王冠竜、直径が10cmを超えるころから開花を始めますが、大苗になると花が環状に連なり、見事な花輪を形成します。
今年の春も、この黄色の花輪を期待して待っております。