温室の主たち(2)

温室の主たち、その第二回目。今宵の主役はフェロカクタス属の「王冠竜」です。
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この画像は2002年に撮影したもの。その15年ほど前(1987年頃)、石油会社のセールスエンジニアをしていた当時茨城県の鹿嶋に出張した際に伊勢甚ジャスコ(現在ありません。)の花屋さんの店頭で購入したものです。価格¥2000でハンドボールぐらいの大きさでした。

この株は縁あって、今は若き仙友の「いっちゃん」さんのところで元気に暮らしております。

で、今日の主役はこの主頭から吹いている二つの小さな子株のうちのひとつ。二つとも掻き落とし、挿し木して発根を図りましたが、一本は発根せず残りの一本が生き残りました。

その20年後の姿です。

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親子というか、まさにクローンですので親と瓜二つのみかけを持つサボテンに成長してきました。この王冠竜、その血筋は大型で幅広の球体になるとのご託宣を棘物の若きスペシャリストから頂いております。

現在の大きさはちょうどこの親株を35年前に伊勢甚ジャスコで入手した当時と同じぐらい、ハンドボールぐらいの大きさです。あと10年は成長を続けそうです。あと10年、その時私は83歳か...。ふぅ~…。頑張ります!

王冠竜はフェロカクタス属にありがちな黒カビには取り付かれにくいですが、梅雨時に不用意に頭から冠水して温室を締め切っておくとアレオーレ全体に黄色のカビがびっしり発生します。周年水やりは根元に施し球体は乾燥気味に保つようにしています。

この王冠竜、直径が10cmを超えるころから開花を始めますが、大苗になると花が環状に連なり、見事な花輪を形成します。

王冠竜3a

今年の春も、この黄色の花輪を期待して待っております。

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温室の主たち(1)

もう30~40年も前、そう私が30~40歳代のサラリーマンのころ、わずかな小遣いで買い集めたサボテンたち。成長が遅いといわれるサボテンたちもさすがに30~40年も経つとそれなりに大きくなって、”温室の主”というべき姿になっています。それらの大株を何回かに分けてご紹介します。

<ヘキランと金鯱> ヘキランは35年ほど前に二和園さんで30円で購入したもの。当時親指の爪ほどの大きさでしたが、今では高さ65cm直径15cmほどに育って柱サボテンのようないでたちになっています。棘がなく、根もそれほど長くないので植え替えは新用土の上に置くだけです。
金鯱もこのヘキランと同時期に二和園さんで「短刺金鯱」の名で購入しました。価格は確か200円程度。大きさは棘を含めても硬式の野球ボールほどでした。現在の球体直径は棘を含まず50cm程度。植え替えは大型の脚立とレバーレンチを使用して二年に一回行うようにしています。

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画像からお分かりのようにこれら二株は温室内の通路上に直接置いています。

ヘキランは棚上に置くと、地震の時に転倒する恐れがあるため。金鯱は植え替え時に脚立が通路上にしか設定できないからです。

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雌伏の時(黄花短毛丸)

この冬、温室内のサボテンたちには原則10日に一回ほどごく軽く散水して、用土がカラカラに乾くのを抑制しています。しかし花サボテンたちは例外、完全に水を断って花芽の生成を促しています。そんな黄花短毛丸の今日の姿。

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球体にはしわが寄り、小さく縮んでしまっています。また球体色は緑色であったものが褐色に変化しています。
黄花短毛丸君、もうしばらくの辛抱だぞ!
あとひと月もすれば、気温も上がり日照時間も格段に伸びてきます。
水やりを開始すれば一気に球体は緑色を回復して膨らみ、今はまだ見えない蕾を大きくもたげてくるでしょう。

こんな開花の姿が見られるまで、あと2月と10日です。
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冬でも成長、黒王丸接ぎ木苗たち

これがFC2へ移行後の実質的な初投稿です。ウオームアップということで軽くゆきます。
 
成長の遅いコピアポア属の「黒王丸」。気が短く、かつ余命もそれほど長くはないと思われる私は迷うことなく接ぎ木で育てています。台木は主に袖ケ浦。一部セレウスも台木に使っています。
酷寒の冬季ですが、これらの接ぎ木苗たち、温室内ではわずかずつ成長が認められます。

五十鈴園由来6五十鈴園由来5メサガーデン由来2五十鈴園由来4五十鈴園由来3五十鈴園由来2メサガーデン由来1


まだこのブログフォームに馴染んでいないせいか、なにやら落ち着かない画面になってしまいました。
少しずつ直してゆくつもりです。

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これはテストです。

マウガニーが赤くなってきました。
マウガニー


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ブログ、引っ越しました

9年間お世話になりました、nifty の「ココログ」から、本日「FC2」に引っ越しました。

今後ともご購読のほどをよろしくお願いいたします。

なお過去の記事はココログ(http://areole.cocolog-nifty.com/)及びFC2(https://areole.blog.fc2.com/)いずれからも閲覧可能です。

育ち頭のアリオカルプス

2013年春にいろいろなアリオカルプスを実生しましたが、今日はそのうちの育ち頭たちです。


<玉牡丹>


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<象牙牡丹   >


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玉牡丹は「大疣玉牡丹」の名で入手した種子由来のものです。その大疣を見ると「しわ疣」の系統も入っているようですね。


象牙牡丹は典型的な姿です。玉牡丹と見かけは似ていますが疣先に綿毛ができる点で見わけが付きます。


いずれの株も直径は15cmほどまで育っていますが、今後まだまだ大きくなってゆきそうです。ここ数年種子を取って実生していますが、何10本と育っても温室内が大変なことになりそうですので、今後しばらくは種子の採取はやめておきます。


 

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フラビスピナが開花を続けています

ユーベルマニア属の「フラビスピナ」、2014年実生の苗が二本あります。この二株が昨年末からずっと開花を続けています。


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ユーベルマニア属の主役ペクチニフェラと比べ、球体色が薄い黄緑色で優しさを感じさせてくれるサボテンです。このサボテンは個人的にはとても好きです。で、次世代育成のため種を取りたいのですが、花が小さくなかなか交配が難しい。


通常私は交配には綿棒を少し湿らせて使用していますが、花が小さすぎてうまく花粉をからめとることができません。最悪花を二つ犠牲にしてもぎり取り、裸にして花粉を取るよりないかな。


今が年に一回だけある交配の好機ですので、何とか工夫して結実まで持ってゆきたいものです。


 


 


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ツルビニカルプス属「スワボダエ」

今日のブログのテーマはツルビニカルプス属の「スワボダエ」です。普段あまり聞いたことのない名前のサボテン、ややマニアックなやつです。


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2013年春に実生しましたから、9年生の苗です。自根で育てていますが年々少しずつ大きくなっています。


初開花は実生から三年後でした。黄色がかったオレンジ色の花を咲かせています。その当時の記事です。


球体中央部にハナクソ、いやゴマ粒のようなものが付着しています。種子でしょうね。現在このスワボダエは一株しかありませんので自家受粉したようです。kiyoさんからのコメント(ツルビニは自家受粉する。)を裏付ける画像ですね。


この一粒の種、慎重に回収してこの春に実生してみたいと思います。結構気難しいサボテンですので文字通りの”一粒種”からうまくゆきますやら。


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赤いペクチニフェラ

この冬の寒さに会って赤く変色したサボテンたちについて何度か記事にさせていただきましたが、今日はその続き第三弾です。


ユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」。この苗は2013年にネット経由で入手しました。当時の球体直径は3.5cm程度でした。画像が残っておりました。チョコレート色の球体、整った見かけの典型的なペクチニフェラの若苗です。


Dscn0743


それから9年後の現在の姿です。扁平な姿を保ちつつ順調に成長しております。


P1170224


ペクチニフェラは赤味の強いものと緑味の強い系統をよく見かけますが、この苗は典型的な”赤味系”です。その赤味系がこの冬の寒さにあたり見事な「レッドペクチニフェラ」に変身しました。


この色の系統の苗を継続的に交配していったら面白い苗ができるでしょうね。


 


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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