2022/03/31
”春爛漫”と題してサボテンたちの春の開花をご紹介しているシリーズ。第4回目の今夜はストロンボカクタス属の「菊水」です。
年齢順にご紹介しましょう。
<推定年齢15歳> 2013年春に苗としてお迎えした苗です。疣先の木質化に年齢の片鱗が垣間見えます。典型的な菊水で毎年この時期に薄黄色の清楚な花を見せてくれます。
<実生9年生> 2013年春に実生した自根苗です。これも典型的な菊水の苗ですが、球体の色に若さが感じられます。
<赤花菊水> 2014年春に実生した8年生の苗です。
同じ”赤花”といっても苗ごとに赤さの程度が異なることが面白いところです。まだ、”赤花”らしさが固定不十分なのでしょうか。それともこんなものなのでしょうか。球体は普通の菊水より小ぶりに育っています。
菊水の種子の採取にはかつて痛い目に合っています。交配して容易に結実し、しかもそれが多量であったため、親株が弱って枯れてしまいました。それ以降自根の菊水は交配しないようにしています。種子が欲しくなった場合は、接ぎ木苗を母木にするか、もしくはヤフオクで種子を買うようにしています。
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2022/03/30
名前や属がややこしい「ナピナ」
実生4年ぐらいの「ナピナ」です。入手したときの属名は「ネオポルテリア」でしたがその後「シンチア」、「エリオシケ」などの変化しています。種名も「豹頭」とされることもあるようです。
最近の画像です。
3本の苗が残っていますが、一番大きな苗に蕾が上がってきました。どのような花が咲くのか大変楽しみです。同時にやや怪しいと思っていた入手時の種名が正しいかどうか判断できそうです。
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2022/03/29
銀牡丹
今日はペレキフォラ属の銀牡丹について。銀牡丹は精巧丸とともに非常に成長の遅いサボテンで、これら二種のみでペレキフォラ属を構成しています。
うちの温室には実生の苗と、ガッテンさんから頂いた接ぎ木苗が育っています。
<実生苗> 5年ほど前に実生したもので、3本が生き残っています。成長は案の定大変遅いです。
まだ球体の直径は3cmほどですが、二本の苗が今年初開花しました。成長のみならず初開花も遅いサボテンですね。
<ガッテンさんから頂いた接ぎ木苗> もとはかなり大きな袖ケ浦の台に載っていた短頭の苗でしたが、一昨年あたりからたくさん子を吹いてきました。そして今春は接ぎ降しに挑戦中です。
まだ発根はしていないと思いますが、穂の健康状態は良好です。
念のため、子を外したものを接ぎ木して保険をかけています。
少し間延び気味ですが、保険の目的は果たしているようです。
この苗はもう少し大きくしてから台からもぎ取り、自根の苗で育てたいと思っています。
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2022/03/28
春爛漫(3)天城
春爛漫の第三回目、今夜の主役はフェロカクタス属の「天城」です。
2013年6月に実生した9年生の苗です。
扁平で整った球体、控えめでかつ美しいピンク花。大変バランスの取れた美しいサボテンだと思います。
現在球体の直径12cmほどです。まだ大きくなってゆきそうですが、それでも他のフェロカクタス属のサボテンの様に巨大化することもなく、温室内にうまく収まる大きさです。
趣味で温室やフレームで育てるサボテンとしておすすめの一品です。
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2022/03/27
栽培小屋の新設
新たに栽培小屋を作ることにしました。
その目的の一つは、強刺類の栽培。これまで温室内で他の多くのサボテンたちと同居させて育ててきましたが、どうしても湿度が高く黒カビに取りつかれたりして美しい棘が得られませんでした。
二つ目の目的は、コノフィツム、リトープスなどメセン類の栽培。これらはこれまで温室と同じ敷地内の空き家の二階(室内)で育てていましたが、日照や水やりなどにやはり少し無理がありました。
これらを解決するため、陽光が良く当たるとともに雨が当たらず、風通しの良い栽培室を設置することにしました。
工事は知り合いの工務店さんにお願いしました。
今日とりあえず骨組みの大半が出来上がりました。
東西方向3.5m、南北方向2.5m、高さ2mほどの大きさになります。東西方向二か所に90cm幅の出入り口を設けここを通風口とする予定。南北及び天面は全面に透明波板を張り渡します。東西面は出入り口以外を透明波板で覆います。
この地は横浜市郊外の高台の中のさらに小高い位置にあり、秋の台風の時期には強風が吹き荒れます。そこで、地中に1mのパイプを打ち込んで補強しました。
これから棚を設置したり、波板を取り付けたりとあと二日ほど工事が続く予定です。
完成したところでまた記事にいたします。
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2022/03/26
春爛漫(2)宇宙殿
春爛漫の第二回目、今夜の主役はエキノケレウス属の「宇宙殿」です。親類筋の「宇宙殿レイエシー」とセットで種子を購入したのが2013年の春。丈夫なサボテンで、年一回の植え替えを行っておけば順調に育ちます。
で、実生9年生の開花です。
基本的に濃いピンク色の花ですが、中心部は白っぽく外縁に行くほどピンク色が濃くなる美しい配色です。
この花色、サボテンというより蓮の花を思わせます。サボテンにはない東洋的な、あるいは仏教的な極楽浄土の雰囲気を感じるのは私だけの感覚でしょうか。
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2022/03/25
サボテンの植え替え作業にお勧めのトング
今は春の植え替えシーズンたけなわですが、今年は砂漠仙人様からご紹介いただいたトングを使用して作業がはかどっています。
百均の店で大中小3つを購入しました。大中が¥200,小が¥100で合計¥500の投資です。
本体はステンレススチールで、つまみ部分(黒色の部分)は軟質のプラスチックでできています。
支点側にある黒のつまみを手前に引くとトングは閉じて固定され、収納に便利な構造になっています。
実際に使うのはこんな感じ。メロの青嵐雲を植え替えているときの画像です。
左手で持つトングで青嵐運を支え、右手に持つ用土すくい(画像の白いもの)で用土を鉢の隙間に入れてゆきます。
既に使用されておられる方は、「なんだ」と思われるでしょうが、私はこれまで数十年間このトングの代わりに割り箸二本でサボテンを支えていました。
割り箸ですと左手一本で支えることができるサボテンの大きさはせいぜい直径5cmぐらいまででした。それ以上の大きさのサボテンの場合、助手の手を煩わすか、さらにややこしい手間をかけて植え替えていました。
しかし、このトングを使用すれば最大直径12cmぐらいまでの大きさのサボテンを支えることができますので、温室内の9割方のサボテンの植え替えを一人で行うことが可能になりました。
なんで今までこんなことに気が付かなかったのか、という思いです。
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2022/03/24
春爛漫(1)黄棘長城丸
一時的な寒波も去り、今日の温室内は午前10時には30℃を超えてきました。まさに春爛漫です。
これにより蕾を膨らませて満を持していたサボテンたちが一斉に開花しました。今後数日にわたりこれらの開花したサボテンたちをご紹介いたします。
第一回目の今日はツルビニカルプス属の黄棘長城丸です。2013年春実生の実生9年生の苗です。
球体下部から子を4つ吹いており、主頭に加えてこれらの子株からも花を咲かせています。
花はツルビニらしい中筋あるピンクの中輪です。一つ一つの花は可憐なものですが群開することにより株全体が目立つものになっています。
この(黄棘)長城丸は地中に大きな塊根を抱いています。したがって、鉢は深めのものを使用しています。
普段は全く目立たないサボテンですが、年に二回、すなわち植替えの時と開花時に栽培者の注目を引くサボテンになります。
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2022/03/23
膨らみ始めた幼苗たち(ランポー玉類)
三月に入り気温の上昇に伴い本格的に水遣りを開始しました。早速大きく動いたのはランポー玉類の幼苗たちです。
まずはヘキラン達。実生三年目の苗で、三角(三本)、四角(三本)、五角(一本)を一鉢に寄せ植えしています。現時点で互いに触れ合うほどになっていますので、6月ごろには再度植え替えてやります。
次はランポー玉と恩塚ランポー玉の寄せ植えです。これらも実生三年生たちです。確か同じ種鞘から出てきた苗たちですが、三苗だけ”恩塚”さんの顔になりました。やはり、というか同じ兄弟苗といえどもランポー玉のほうが恩塚より成長がよろしいようです。このような組み合わせの寄せ植えは、成長の遅いほう(往々にして”高級種”と言われているほう)が負けてしまい、よろしくないので近く分けて植え替えてやります。
こうして春の成長を迎え膨らんでくる苗たちを見ていると時間の経つのも忘れてしまいそうです。若いころでしたら「ぼーっと生きてんじゃないよ!」と周りから声が飛んできそうなものでしたが、リタイア後の今はそんなこともなし。ゆったりとしたサボテン人生を楽しんでいます。
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2022/03/22
銀冠玉錦も開花
銀冠玉錦の良斑苗が揃って開花しました。揃って、と言っても今のところは三苗だけですが…。
早速交互に交配しました。うまく種子ができてくれるでしょうか。
ここで銀冠玉錦に関するウンチクを少々。
一時銀冠玉錦ブームにつられミーハー気分で苗の購入を試みました。
具体的には龍神木などの台に載った子をたくさん吹くタイプの苗を集めました。この苗はやたらと子をたくさん吹くため、袖ケ浦等の台木さえあれば銀冠玉錦を量産できるとの目論見です。
しかしこのようにして接いだ苗はほとんどが全斑の苗になったり、斑入り苗でもぼけた斑模様だったりと、魅力的な銀冠玉錦には結び付きません。おまけにこれらの苗は水分を多く含んでおり、通年ブクブクの状態で、簡単に腐ります。
そうした一方で銀冠玉錦の種子を入手するルートにも挑戦しました。主にヤフオクでの入手でしたが、結論から言うと出品者を選ぶ必要があります。悪い出品者では斑入りが一本も出てこないことも多いです。
上の画像の苗は良い出品者からの種子を育てたもの。それでも斑入り苗の出現率は1~2割程度。ただ、種子からの場合鮮明な斑模様が現れることが多いです。
これからはこれらの苗同士を交配して良い斑模様の苗を育てたいと計画しています。
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