成長点の”点と線”

ここ川崎の市街地ではすでにセミの鳴き声を聞くことはなくなりました。ここ数日、日本女子オープンゴルフ選手権をテレビ放映している紫カントリークラブすみれコース(千葉県野田市)ではまだヒグラシの鳴き声が聞こえます。ただ心なしかその声は弱々しくうら寂しさを感じさせます。季節は既に秋になったようです。この週末はまた30℃を超えることもあるそうですが…。

今日の話題は綴れた成長点とその球体の成長についてです。
2019年の6月に実生した菊水です。ヤフオクで「菊水綴化」と謳われた種子を蒔いたら本当に多くの綴れた苗が出てきました。そのうちの寄せ苗二鉢です。
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明らかに成長点が綴れた苗のほうの成長が早いです。
見方によっては、成長点が線状になったのだから成長が早いのは当たり前、という考え方もできます。
しかし、植物の成長におけるインプットとアウトプットという観点から考えますと、インプットに関しては根から吸い上げる水分や肥料分はもとは両者同一のはず。光合成する球体面積も同一のはず。なのにアウトプットとしての成長が異なるのは納得がいきません。
アウトプットに関して成長点が点になっているのは、そこが成長に関するボトルネックのようになっているのでしょうか。
それが点から線に変わってボトルネック部が拡がり、成長に弾みがついた??
そんな妄想をする秋の夜長です。

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棘は嫌い

私はサボテン栽培を趣味としているにもかかわらず、棘が嫌いです。棘といっても強刺類のあの太い棘は嫌いではありません。嫌いなのはウチワサボテンなどの逆針のような棘と、マミラリアの細いかぎ棘。

<逆針> ウチワサボテンはもちろんのことです。キリンウチワもダメです。ウチワサボテンもキリンウチワもうちの温室には一本もありません。接ぎ木の台はもっぱら袖ケ浦を使っています。キリンウチワのあの逆針が指に刺さってチクチクするのを想像するだけで鳥肌が立ちます。そういえばウチワサボテンでもないのになんで「キリンウチワ」と呼ぶのでしょうか。逆針が共通するだけですが…。

<かぎ棘> マミラリア属の細いかぎ棘もダメです。指に刺さるのはもちろん嫌ですが、セーターや軍手に引っかかるともうどうしようもありません。半ばパニックになって引っ張ると鉢から苗が抜けてきます。手元に剪定はさみがあるときは即棘を切り離します。
まあ、それでもサボテンに対する物欲には勝てず、二種だけかぎ棘のサボテンを育てています。
月宮殿とナザセンシス。
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でも、何事も起こらぬうちから事前にカギ棘を切り落としてしまうような野暮なことはしていませんよ。

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コノフィツム「ペルシダムvネオハリー」

4年前にSさんから頂いたコノフィツムのペルシダムvネオハリー(詳しくはその後に「SB1187 Silver  Fontein」と続きます。)。小さな群生株を頂きましたが、その後大きな群生に育ちました。しかし昨秋植え替えようと抜き上げたところ根の状態が悪い状態に見えましたので、安全のためバラバラに切り離し挿し木しました。その後うまく根付いたようで、一年後の今純白の花をあげてきました。5鉢に分けています。
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純白の花はサボテンのような豪華さはありませんが、清楚ですがすがしさを感じさせてくれます。しかし何といってもコノフィツムの魅力はその球体で、午前中の早い時間朝日を浴びるとまるで宝石のように輝いて見えます。
このペルシダムたちも今年の春に増設した通風型栽培室で管理していますので、安住の地を得たようです。といっても季節に応じた遮光や水やりは欠かせません。

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子吹き烏羽玉

気力ある限り子株を吹き続ける烏羽玉。子吹き烏羽玉と呼ばれていますが、そんな烏羽玉を数株所有しています。
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まだ主頭が小さいうち(直径1cm程度)から次から次へと子を吹いてきます。
子に精力を取られるためか、主頭の成長は二の次。直径4cm程度にとどまっています。
一つ不思議に思っているのはこれら子吹き烏羽玉は「銀冠玉錦」として入手した種子からのもの。その姿はどう見ても烏羽玉で、このようなものを銀冠玉錦の種子として販売する神経は相当に図太い。
まあ、そうはいってもこれらの苗には何の罪もないので、どこまで多頭化するのかを興味をもって楽しく育てています。

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花も実もある魔象丸

2013年春にヤフオクで入手した種子から育てたコリファンタ属の「魔象丸」です。実生から5~6年間はラグビーボールのような形状の球体でしたが、この数年急に先端がとがってきました。
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現在開花中で、そのすぐ下には昨年咲いた花を由来とする種鞘があります。
これはコリファンタ属のサボテンの特徴なのでしょうか、種鞘は放っておくといつまでも若々しい見かけのまま球体についています。過去の経験では開花後最長2年間くっついていました。

その種鞘の拡大です。見ようによっては微妙な姿ですが、まあそんな姿です。元気溌剌ですな。ただ関連コンテンツをクリックしても植物しか出てきませんけど。
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一方花はというと、…
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清楚な薄黄色の花です。金属光沢が強く、直射日光下では輝いて見えます。

多分このサボテンは自家受粉するのでしょう。この苗の種子を二年前に採取して実生しています。
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大きさにばらつきがありますが、一番大きな苗で直径2.5cm程度です。結構成長は遅いですね。
この魔象丸もコリファンタ属のサボテンですが、これまでのところ赤ダニの被害にあったことはありません。グリーンウッディーと同様、赤ダニさんにとっては銀冠玉よりは美味しくないのでしょう。

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成長遅いプレミアムサボテン:メキシカーナ

今日の主役は昨日のヒントニーと同様に大変成長の遅いメキシカーナです。属名は「ゲオヒントニア」。これもヒントニーさんとゆかりがあるのでしょうか。
実生9年生と、4年生の2グループの苗を育てています。

<実生9年生> 2013年に奈良の業者さんからおまけでいただいた種を実生したものです。おまけでこんな高価なサボテンの種をくださるとは、奈良の業者さん太っ腹ですね。多くの同期苗はヤフオクに出品し、用土などの購入費に化けました。3本の苗が残っています。球体の直径は3.5~4cm程度。既にいずれも開花株になっています。
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<実生4年生苗> 二鉢に分けて20本の苗が育っています。
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実生して発芽さえすればあとは基本的に丈夫なサボテンで、栽培はそれほど困難ではありません。ただ、成長は非常に遅いです。このペースになれさえすれば、連休中の高速道路の渋滞など屁とも思わなくなるでしょう。市中でこのサボテンの価格が高いのはただただその成長の遅さに原因がありそうです。

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アズテキウム属「ヒントニー」

非常に成長の遅いサボテンの一つにアズテキウム属「ヒントニー」があります。種子の価格もそれほど安価ではありませんが、うちの温室にも何本かの苗が育っています。
<実生9年生の苗> 2013年の春にメサガーデンから購入した種子をまいて育ててきたものです。わずか二本の苗がかろうじて生き残っています。大きいほうは直径4cm、小さい方は2.5cm程度です。大きい方の苗は成長点付近のアレオーレから棘のようなものを出してきています。ただこれが将来球体全体を覆うことはなさそうです。
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<実生5年生の苗たち> ヨーロッパの業者から輸入した種子から育てたものです。まだ直径は2cm弱程度です。
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成長が遅くてイライラさせられるサボテンですが、意外と丈夫です。播種して2年ぐらいを乗り越えればあとはあまり手をかけることなくゆっくりと成長してくれます。
稜数は最初7~8稜のものが多いですが、その後10稜程度まで増稜してゆくそうです。
画像を拡大すると見える程度ですが、球体表面には稜と直行する水平方向に細かな襞が形成されています。これがこのヒントニーの見かけ上の大きな特徴になっています。
「ヒントニー」という名称はこのアズテキウム属のサボテンの他、アリオカルプス属の「亀甲牡丹ヒントニー」や多肉植物にもあって、少しややこしいです。かつてこの業界?に偉大なヒントニーさんという方がおられて、自分の名を広く残しておきたくてこのようにしたのでしょうかね。

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こんな作業はもう嫌だ

うちの温室には血気盛んなプセウドペクチニフェラの苗があります。この苗は自家受粉する様でここ数年多くの種子を産出してくれています。
その多くの種子を今年の5月に播いたものが9月の今こんな状態まで育っています。
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鉢として使っているものは1辺10cm程度のプラ容器。こんなのが3つあります。底穴がないためいずれ植え替えねばと思っていましたが、予想外の成長でこのような密な状態に。意を決して第一回目の移植をすることにしました。
一本一本の苗を植え付けるのは簡単な作業なのですが、何せこの量です。トータル3時間近くかかりました。

で、その結果は…
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全部で450~500本ほどの量。縦横整然と植え付けようと頑張りましたが途中から気力が萎えて、ヘロヘロな列になってしまいました。歳のせいか集中力が続きません。
こんな苦しい作業は来年以降はもうやりたくはありませんね。何せ趣味でやっていることですから。

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グリーンウッディー

今日温室内ではコリファンタ属の「グリーンウッディー」が開花していました。コリファンタらしい控えめな黄色の花です。
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このグリーンウッディー、コリファンタ属としては大柄で球体の直径は10cm近くあります。また一つ一つの疣も大きく、なかなかの貫禄です。球体色も独特の灰緑色で、「グリーンウッディー」の名前もここからきているのでしょうね。
コリファンタというのでまず気になるのは赤ダニの害。しかしこのグリーンウッディーは赤ダニさんもあまり好まないのか、これまで一度も被害にあったことはありません。少なくとも赤ダニさんの好物としては銀冠玉ほどではないです。
毎年春から秋にかけて断続的に開花しますが、自家受粉しないのかまだ種鞘をあげてきたのを見たことはありません。単幹で、子を吹いてくることもなくしばらくの間は次世代を養成する機会はなさそうです。一人で立派に生き抜いてください。

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こぼれ種でも10年以上育てると…

温室内で敷き砂上に意図せずに生えてきたいわゆる「こぼれ種」。意図しようとそうでなかろうと、生えてきた苗には生命があり、逞しく育つものあります。

<般若> 苗を見つけて鉢上げしてから15年ほど経過しています。これまで径方向の成長が目立ちましたが、ここ数年径の成長はやめて縦方向に伸び始めました。あと10年もすると50cm近い丈の般若になりそうです。
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<盤石> これは鉢上げしてから13年ほど経過しています。温室内に隣接して配置していた般若とランポーが自然交配してい出来た種子からのものと推定しております。こちらの苗はまだ径方向の成長が続いていますが、そろそろ縦方向の成長が始まりそうです。
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たとえこぼれ種からの苗とは言え、10年以上も育てていると愛着のようなものがわいてくるものです。これからどんどん縦方向への成長が続いてくるはず。やがてはスペースの関係で温室内通路の住人となってもらうことになりそうです。

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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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