薄情け

もう30年以上付き合っている、温室の主のようなマミラリア属「白珠丸」です。例年の通り秋の開花が始まっています。
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普通マミラリア属のサボテンは球体上部に花輪のようにグルリに花を咲かせますが、この白珠丸は全然そんな雰囲気はありません。やる気なさそうにパラパラと開花を見せるのみ。開花に関しては情熱を感じさせません。薄情けの開花です。
花を咲かせて種子を実らせ子孫を増やすという王道を避けているようです。
その代わりにというか、せっせと子吹きすることに余念がありません。御覧の通り30年以上をかけて大群生株になっています。
しかし、こんなに密集するといろいろなリスクも...。

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花の色は うつりにけりな いたづらに

「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
小野小町の有名な歌です。小町さんは、桜の花の色が長雨の中で衰え色あせてしまったのを嘆いていました。
今日、咲き誇っている象牙牡丹の花を見てこの歌を思い出しました。

昨日開花初日の画像です。白が基調で先端にはわずかにピンクがかかる色調の花でした。
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その花が今日は…
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一日で見違えるほど赤みが増しました。
ちなみに小町さんの歌では桜の花が色あせてしまったことを嘆いているのですが、この象牙牡丹はむしろ時とともに花色が濃くなって良い方向に変化しています。小町さんはこれを見てなんと詠むでしょうか。

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実生10年目の牡丹たちが一斉に開花しました。

2013年春に播いた牡丹類の苗たちがそれぞれに大きく育ち、今年の秋は一斉に開花しています。一年のうちでも温室内が一番華やかになる時期です。
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この時期温室の窓、出入り口は締め切っています。蜂やアブなどが入り込んで意図せぬ雑種ができてしまうのを防止するためです。
でも、種子は得たいもの。綿棒を使って同種同士を間違わないように交配しておきました。

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三角牡丹たちの開花

秋たけなわの今、牡丹類の開花もたけなわです。そんな中から今日は三角牡丹を選んでみました。
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左側の苗は2013年にヤフオクで入手したもの。推定実生13年生です。一方右側の苗は30年ほど前に五十鈴園さんから購入した苗です。苗の大きさと年数とは釣り合っていませんが、疣の数を見ると納得できます。

下の画像の三本の苗は2013年に実生した三角牡丹チキータです。チキータとは小さいというような意味らしく、これらの苗も同期の普通の三角牡丹と比べると一回り小さいです。一方花の大きさはノーマルと同じ。小さな温室に悩む栽培家思いのサボテンです。
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今日ご紹介した三角牡丹の花色はいずれも薄い黄色です。これが三角牡丹の花色の標準ですが、他に赤い花を咲かせる変種もあります。いずれ機会がありましたらご紹介します。

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黒牡丹実生接ぎ苗の不可解

この秋口、養生を進めていた袖ケ浦の台に黒牡丹の実生苗を継ぎました。実生苗はこの6月に自家産の種子を蒔いたものです。
100本近く接ぎ、そのうち成功したのは50%程度です。素人の仕事としてはこんなものでしょうか。

少し成長し始めた苗の画像です。陽光を十分に浴びて健康そうに赤黒く色づいています。”胴体”の部分が丸く膨らみ、接ぎ木が成功しているであろうことが分かります。
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これらの接ぎ木苗の中で面白く不可解な成長を示している苗がありました。

(1)この苗は接ぎ面からいきなり子を吹き始めました。接ぎ面の側部にカルスができてそれを基礎にして子を吹いてきたようです。子を吹く余裕があったら本体にもっと栄養を回したらよいのに、と思ってしまいます。
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(2)この苗は接ぎ面側部から根のようなものを伸ばし始めました。一般に接ぎ木が中途半端な状態な時に接ぎ面付近から根を出してくることを経験していますが、この場合は穂の状態からして接ぎ木は成功しているように見えます。根のように見える部分は赤く色づいており、それは中央の画像にある疣の先端の突起のようにも見えます。してみるとこれも子吹きの一つの姿かもしれません。
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以前に黒牡丹を逆さ接ぎした時に、接ぎ面付近にカルスが形成され、それを基礎にしていくつかの子を吹いてきたことを経験しましたが、今回の現象はそれに似ているように思えます。黒牡丹、或いは旧ロゼオカクタス属のサボテンにはそのような得意技があるのかもしれません。

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根腐れの恩塚をスライス

実生9年生の恩塚ランポー玉。植え替えのため持ち上げましたが球体が鉢から離れてスポっと抜けました。根腐れで根際が完全に腐っていました。
球体下側から撮った画像です。腐りはかなり中まで食い込んでいるようです。
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例によって球体を下側から少しずつ水平方向にスライスしてゆきます。
<一回目> まだまだ全然
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<二回目> もう少し
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<三回目> まだ駄目か。結構根深いな。
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<4回目> ようやく消えた。
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残った健康な部分はこんなに薄くなってしまいました。
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ここまで薄くなるとダメになることが多いですが、10年近く付き合ってきた恩塚です。ダメもとで殺菌剤(ベンレート)と発根促進剤(オキシベロン)とを大きな傷口に塗布しておきました。
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しばらくの間、日当たりと風通しの良い場所において様子を見ます。
どんどん小さくなってきたらアウト。そのままの形状を保つならば来春に発根する可能性が出てきます。

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金鯱親子

金鯱大苗が6年ほど前から開花し始めました。3年前に種子を採取し、一部を確認のために播種してみました。
まず親苗の画像を。数は変化するものの毎年複数の花を咲かせています。改めて考えてみますとこの温室内に開花する金鯱はこの一本しかないのですから、金鯱は自家受粉するのですね。
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そして2年経過した上記親株から取れた種子の実生苗たち。
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大きなもので直径2cm程度まで育ちました。生まれる前からある環境に育っているのですから機嫌よく成長しています。
自家受粉した親子の株たち。これらはすべて一群のクローン苗を形成しているのでしょうか。
クローン同士は交配ができないと言いますが、自家受粉するのでそんな心配をすることはありませんね。
それよりも、この大苗から毎年採れる種子を実生していたら大変なことになりそうです。

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旧ロゼオカクタス属の牡丹類が派手に開花

大型の花牡丹類に先駆けて、旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が一斉に開花しました。赤やピンク系の美しい花です。

<黒牡丹> 実生9年生の自根苗です。このぐらいの年数を経ると開花数も増えて一株でもかなり派手な雰囲気になります。
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<白花姫牡丹> この株も実生9年生の自根苗です。咲き始めに比較すると花色の白みが増しました。
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<竜角牡丹> 袖ケ浦台の接ぎ降し苗です。黒牡丹とともに最も濃い赤の花を咲かせます。
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<亀甲牡丹> 実生9年生の袖台接ぎ降し苗です。二苗とも花数が多くて見飽きません。PA240108.jpg
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<亀甲牡丹錦> これも実生9年生の袖台接ぎ降し苗です。斑入りの弱点を袖台でカバーしているのか、花数は多いです。
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良い一日でした。


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伸びて美しいウサミミ

ウサミミ多肉のモニラリア、ウサギの耳というには伸びすぎましたが朝日にあたり美しく輝いています。

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この苗は実生3年生。種子入手時の名称は「Monilaria moniliforme(碧光環)」。”緑色の光の環”という良い命名です。

下の画像は「Monilaria pisformis SH512」。Sさんから頂いてから4年ほど経過しています。根元の結節にその年数が現れています。

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普段は目立たないモニラリアたちですが、一年のうちこの時期だけは目を見張るような美しい姿を見せてくれます。

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”白花”姫牡丹が開花

今日、予定通り姫牡丹が開花しました。2013年に播種した実生9年生の苗たちです。
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いずれも「白花姫牡丹」として入手した種子を蒔いたものですが、花色にはかなりの差があります。一つ目の画像の苗はピンクの地に赤の中筋、二つ目のそれは白の地にピンクの中筋です。
もともと白花姫牡丹といってもかなり赤が入るものがあると聞いていましたが、確かにその通りです。
”白花”といっても「赤花に白が入り込んでいる花」ぐらいの命名でしょうか。
今年の開花の画像を記録しておいて、ラベルを「姫牡丹(白花ピンク中筋)」、「姫牡丹(ピンク花赤中筋)」、「姫牡丹(赤花)」のように書き換えようと思います。


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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