瑠璃兜錦から出てきた子は普通の兜丸

今日は、全斑に近い瑠璃兜錦の接ぎ木苗から出てきた子が普通の兜丸になったという話です。



2013年春に「瑠璃兜錦」として入手した種を実生した苗の寄せ植えです。S201410
瑠璃兜錦のほか、瑠璃兜、兜錦、ミラクル兜などが混在しています。それらの中で画像の右上隅にある小さな全斑に近い苗、このままでは先がないと考え袖ケ浦に接ぎ木しました。



2014年10月です。よく見ると球体下半分には緑色の部分が有ります。S201410a



 



半年後の2015年4月です。成長点の部分は全斑ですのでこの部分の成長により緑の部分は球体下側に押しやられました。 S201504



 



同年5月、その緑色の部分から子を吹き始めました。子に斑はありません。S201505



 



同年8月、子ばかり成長し親と同じぐらいの大きさになりました。S201508



                                                            同年10月、このままでは斑入りの親部分がだめになってしまうと考え、子を外してそのうちの一本を同じ鉢に挿し木しました。             S201510_2



                                                              
2016年4月、挿し木失敗                 
S201604



と思いきや…



2016年6月。どっこい生きていました。S201606

そして現在(2017年8月)の姿です。



<親>                        S201708_1



<子>                   S201708_2



今回不思議に思ったことは子吹きで先祖返りのような事象が見られたことでした。                                           



「瑠璃兜錦」はもともと「瑠璃兜」の中から出てきた斑入りの苗を選抜したものですから、「瑠璃兜錦」が吹いた子は「瑠璃兜錦」か「瑠璃兜」になりそうなものです。しかし今回の子は普通の「兜丸」です。



一番最初の画像からわかるようにこのロットの瑠璃兜錦の実生苗の中には、瑠璃兜錦のほかに瑠璃兜、兜錦、さらにはミラクル兜などが出ており、多様な遺伝子が混在していることが想像されます。従って、これらから種を採って実生した苗の中から様々なタイプの兜が出現してくることは容易に想像されます。しかし、今回結実による世代交代ではなく、子吹によって先祖返りのような事象が見られたことは意外でした。植物には分からないことが沢山あるものです。



 



 



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areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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