太平丸類実生種子の処理

今日のブログは実生して二年経つ太平丸類の幼苗を取り上げてみたいと思います。
2022年の春~秋に実生したものを二つの鉢に寄せ植えして、温室内の日当たりの良い棚上で育てています。

一つ目の鉢は主に「太平丸」。中央右側一列のみ「小平丸」です。大きなもので球体径が1cm程度です。
P2190086.jpg


二つ目の鉢は横方向に上から「スーパーニコリー」、「尖紅丸」、「花王丸」、「雷帝」。左下にある小さな4本は「ニコリーx雷帝(交配種)」(これらのみ2023年7月実生)です。
P2190098.jpg

総じて成長は遅いですが皆健康そうに成長しています。11年前に実生したものが現在7~8cm程度の大きさですから、まあこんなものかと感じています。

これら太平丸類の苗、このぐらいの大きさまで育てば後は割と楽に育ててゆくことができますが、問題は播種するときの種子の処理です。
この太平丸類の種子は硬い殻に包まれています。幼苗がこの殻を破って自らの芽を外に出すことが容易ではないようで、多くの種を蒔いたのに芽が一つも出てこないということが良くあります。
サボテン界の先人方もこれには悩んだようで、いろいろな対処法が提案されています。主には、硬い殻に傷(クラック)をいれて割れやすくする方法、種子を酸(希塩酸や希硫酸など)液に浸漬して殻を薄く(あるいは柔らかく)する方法などが知られています。
私は仙友さんに教えていただいたクエン酸飽和液に20分間浸漬する方法を採用しています。この方法でこれまで平均30~40%の発芽率を得ています。
太平丸類に施す処理における最適な酸の種類、濃度、浸漬時間などまだまだ検討しなければならない事項は多いのですが、何しろ種子価格は安くはないため、実験は手つかずのままです。
どなたかより良い処理の方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ともご教示賜りたいものです。

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コメント

No title

こんにちは
太平丸類の発芽は大変ですね
私は紙やすりで殻を削ったところ結構な発芽率でした。

太平丸の発芽してからの実生の管理の方法やコツなどはありますか?

No title

金鯱さん、コメントありがとうございます。
紙やすりでの研削、良さそうですね。中身まで達しないような微妙な感覚が必要なのでしょうね。
実生苗の管理については特殊な方法は使っておりません。強光を避けつつまんべんなく陽光を当てるようにしております。
水遣りは、私はどちらかというと多めだと思うのですが、それで根が腐るということもありません。

No title

紙やすりで思いっきり削ってしまい種の中身の白い部分が見えるほどになってしまった種子もありましたが無事発芽していました!

実生一年くらいまではガラス蓋で常に湿らせているような感じで大丈夫でしょうか?

No title

>実生一年くらいまではガラス蓋で常に湿らせているような感じで大丈夫でしょうか?

いわゆる蒸し作りに近いので、成長は良いですが水膨れ気味の苗に育つと思います。あと、カビの発生で全滅する恐れもあります。やはりオーソドックスに徐々に外気に慣らすのが王道のような気がします。
ガラス蓋をずらし始めるのは、本刺が出始めたころで良いと思います。

No title

なるほど
丁寧な回答ありがとうございます!
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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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